菅首相が広島の平和祈念式典の挨拶で、原文の中にあった「わが国は
核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国」とか
「核兵器のない世界の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが
重要です」といったくだりを❝読み飛ばす❞、という大失態をやらかした
そうである。
その後の記者会見で陳謝したらしいが、これって陳謝で済む話だろうか?
外国の通信社も取材に来ていただろうし、こんな情けないニュースが世界を
駆け巡れば、我が国の「核兵器への思い」の真剣度も疑われよう。
あるテレビ局で、「内容をよく考えてないから、こんな読み違いをしても
気がつかない」と評する人がいたが、まさにその通り!
おそらく、官邸官僚が(どこかの省の役人に書かせた)挨拶文を首相に渡し、
本人は本人でそれを点検もせず、その場で初めて読んだのに違いない。
で なきゃあ、1ページ分も読み飛ばして気付かない、なんて筈がない。
そりゃあ、まあ、コロナとオリンピックで「気が気でなかった」ということ
かも知れんが、そんなことでは政治家失格と言われても仕様があるまい。
政治家失格と言えば、他にも もう一人いた。
名古屋市の、河村たかし市長である。
市長は、同市出身でソフトボール日本代表の後藤希友選手が表敬訪問した際、
同選手の金メダルを首にかけてもらい、彼女たちが苦心惨憺して獲得した宝物
に、あの大きな口で「ガブリ」噛みついた。と いうのである。
このニュースが流れた瞬間、今大会のメダリストは勿論、多くの国民から
市役所に苦情が殺到。その数は4000件を超え、後藤選手が所属するトヨタ
自動車も「あるまじき行為だ」と抗議のコメントを発表し、抗議文を提出した
そうである。
それにしても、日本の政治家は、どうして、ここまで、低次元な人間の集まり
なってしまったのか?
コロナ対策の先頭に立つべき市長が、こともあろうに表敬訪問した選手のメダル
にかじりつくとは・・・
「開いた口が塞がらない」とは、このことである。
それにしても、バカ市長の唾液にまみれた後藤選手の金メダルは、どうなるのか?
市長は「傷はついていないと思う」と言ったらしいが、そんの次元の話じゃあるまい。
「汚されたメダル」を新しいメダルに交換できないのか?
オリンピック委員会に、是非ともご一考を願いたいものだ。
でなきゃァ、後藤選手があまりにも可哀そうである。