徳島に住むカメさんのつぶやき

 さながらカメさんのような一老人が、小さな池(徳島県の片田舎)から覗き見た世の中の出来事や心象風景などを書き留めたもの。

病院の貸しロッカー前にて

2018年01月29日 | 随想
 ひと頃“大阪のおばちゃん”あるいは“大阪のおばはん”なんていう、大阪の女性を
揶揄するような、ちょっと失礼な言葉が流行っていた。

 学生時代を大阪で過ごした人間の一人として、「大阪のおばちゃんて、世間でいうほど
ガサツな人ばかりとちゃうで! 知らない人間にも気さくで優しいし、親しみやすくて
人品だってありまっせ!」と思っていた。

 第一“大阪のおばちゃん”をあげつらう人たちに、果たしてそんな資格があるのだろうか?
と疑問に思っていた。
 人の事を言う人間に限って、自分が言ったりやったりしていることに気が付かないもの
である。

 実は今日、次のような場面に出くわした。

 ところは、大学病院の患者用に設けられた小型貸しロッカー棚の前とおぼしめせ。
ちょうど大阪のおばちゃんと同年配の“徳島のおばちゃん”が、今しもロッカーの一つを
利用しようとしているところだった。

 ちょうどカメさんも荷物があったので、隣のスペースを使うべく近づいて行った。

 ところが、である。 そのおばちゃん、コートを脱いでいたのでそれを預けるだけかと
思ったら、上着まで脱ぎ始めたのである。

 いや、カメさん。決して、“じーっと”見ていたわけじゃない。 だが、おばちゃんが
上半身を下着一枚になって着替え始めたので、もうビックリ。

 当方が慌てる必要はさらさらないが、百円玉を入れ損なって、危うく床に落としそうに
なったほどである。

 いやー、本当。こんなに驚き、また慌てたのは久しぶり。 

 そういえば、その昔読んだ田辺聖子の「人生は、だましだまし」という本に、「男と犬」
という項目があり、「元気なオールドレディたちが寄ると、回顧人生にバリエーションはある
ものの、結論は『男はアカンなあ・・・』の大合唱となる」と書かれていたのを思い出した。

 たしかに、男(カメさん)はアカンなあ・・・



寒い日は、お蕎麦に限る!

2018年01月27日 | 随想
 まあ、それにしても、ここ数日の寒さはどうだろう?
南国と言われる徳島でこうだから、北陸・東北・北海道の皆様のご苦労は如何ばかりか。

 寒さに怯えて家に閉じこもっていると、「お楽しみは食事だけ」ということになる。
が、その食事も、やれ高血圧だ、動脈硬化だ、腎臓病だということで、なかなか好きな
ようには食べられぬ。

 カメさんの場合は麺類が大好きで、“うどん”“そば”と聞いただけでも喉が鳴るほど
である。 が、“塩分に要注意”という身の上である。

 そこで“うどん”“そば”の塩分を調べてみた。
すると嬉しいことに、“乾麺そば”なら茹でる段階で相当に塩分が減少するということが
分かった。

 しかも、このそば。例の「Healthy Aging 東大が考える100歳までの人生設計」
の中でも食物繊維が豊富な“完全食品”として推奨されている食べ物である。
 その茹で方まで、懇切丁寧に書かれている。

 さっそくスーパーなどで見てみると、十割そば、二八そば、信州そばに讃岐そば等々、
色んな種類が並んでいて、これらを食べ比べてみるのも一興だろう。

 て、なことで、本日の昼食は、信州の二八そば。
グラグラと湯を沸かして茹でるのは、もちろんカメさんの役割である。だが、ダシだけは
どうにもならず、そこは大ベテランにお出ましを願う。

 そうやって、出来上がったのがこの一品。
天ぷら・山芋・焼きのり・ネギをトッピングして、さあ完成。

 いやー、本当においしかった!!

 
 

新聞大学・課外学習?

2018年01月26日 | 随想
 先日入学した新聞大学であるが、著者の外山滋比古先生の話の中に新聞紙上の「三八広告」に
関する記述があり、何の事か気になっていた。

 カメさんとしては初めて知った言葉であったが、新聞業界では知られた用語のようである。
三八は「さんやつ」と読み、新聞紙一面の下段に八社の書籍広告が並ぶことを指すらしい。

 なんでも、一面下段の記事三段分のスペースを八社に分けて書籍を広告することからきているが、
文化としての出版を大切に扱うという新聞社の姿勢に由来するものだそうである。

 一面の広告には一般商品を載せた方が収入は大きそうであるが、そこは新聞社の矜持というもの
か!
 いや、だからこそ、外山先生も“新聞大学”をお勧めになるのかも。

 そんなこんなで、カメさんがちょっと新聞社の収入状況を調べてみると、ネット情報ではあるが
新聞社の総収入の約三割から四割が広告収入で、残りの大半は読者が支払う購読料だそうである。

 もちろん、新聞社によって違いはあるが、その二大収入の他に催しものなどの事業収入がざっと
一割といったところのよう。

 また広告料は、A紙は高いとかY紙は安いとか、紙面の評価とか発行部数とか地域性とか、色々な
条件によって各紙まちまちのようである。

 今回の課外授業は「三八」だったが、広告用語にはこの他にも「全五(全スペース五段)」とか
「半五(半分のスペース五段)なんてのもあるらしい。

 今日の新聞大学は、「本科」そっちのけで面白かった?
だが、明日は「本科」に期待しよう。

 どうか、良いニュースがありますように!!

“新聞大学”に、入学しませんか?

2018年01月24日 | 随想
 またまた大寒波の到来で、朝から冷蔵庫に閉じ込められたような感がある。
カメさんのご先祖さまは、どうやら南方系だったように思われる。なにしろ、寒さが大の苦手だ。

 朝から石油ストーブに加えて空調と、総動員で暖房しているのにまだ寒い。
一体全体、こんな寒さがいつまで続くのか!

 とは言え、嘆いてばかりでも仕様が無い。
もう腹を決めて、本でも読むか。 と いうので、先日本屋さんで見つけた、「新聞大学」なる
本を取り出した。

 著者の外山滋比古先生は元お茶の水女子大学の先生で、“知の巨人”とも称される方である。
「新聞大学」という書名にも惹かれ、買っておいたのが役立った。

 読んでみると期待通りに面白く、次のような記述など大いに啓発される思いであった。

 「人間の頭は金属のようなもの。放っておくとサビつく。さらに放っておくと、ボロボロになる。
それを避けたかったら、こまめに磨いてやることである。頭の研磨はできる人が少ないから、どう
しても、放ったらかしになりがちになる。磨き方を教えてくれる人もないが、放っておくと頭がサビ
ついて働かなくなるという大事におちいる。」
 
 「頭を磨いてピカピカにすることだって、できないはずはない。若いときに身につけた知識が役に
立つのは、せいぜい三十年。そこで腐蝕がおこり、役に立たなくなる。そういう知識は削り落としたい。
 新しい知識を身につけることで、その更新ができる。」

 そこで大切になるのが社会教育であり生涯学習というわけで、あちこちにそれらしい機会も設けられ
てはいる。

 だが、すべての人がそのチャンスに恵まれるとは限らない。
そこで、新しい知識を身につけ、頭がボロボロになるのを防ぐためにも「新聞大学」に入学し、生涯学習
に取り組みませんか。 と いうのが、大略ご趣旨のようである。

 そして新聞大学では、焦ることなく、次の順番で慣れて行けば良いとのこと。

① 先ずは、新聞を斜め読みでよいので、その日の情報の大略を掴む練習をする。

② ①が出来るようになれば、関心のある記事を深読みする練習に進む。

③ ②までが出来るようになれば、関心の薄い記事や苦手な記事も読む訓練をする。

④ ③までが出来るようになれば、一面掲載の「コラム」をじっくり読み込み、自分でも考えてみる。
  (出来れば書き写しや音読もしてみる)

⑤ ④までが出来るようになれば、各社の社説をじっくりと読み込み、理解できない所や同調できない
  箇所について自分の考えを導き出してみる。 

 たしかに新聞は毎朝各家庭に配達され、一般大学のように通学する必要もない。
しかも、世の中の生きたニュースに溢れている。 頭を鍛えるには、持って来いの教材だろう。

 さあ、今日から新聞大学の学生さんだ!!




この歳になって、虫歯の治療

2018年01月23日 | 随想
 恥ずかしながら、いま虫歯の治療を受けている。
この虫歯という奴、なかなか完治が難しいようである。

 いま治療中の歯も、5~6年ほど前に治療を受け完治した筈だった。
ところが、数か月前から歯茎から白っぽい腫物が出来始め、触ると痛みが走る
ようになったのである。

 専門医に診てもらうと、どうやら治療済みの歯の根っこの所に黴菌が繁殖し、
それが顎の骨を溶かし始めているとの診立てである。

 「えー、顎の骨が溶けているんですか!?」 と 思わず聞き返してしまう
くらい驚いた。

 なんでも、虫歯の治療で神経を抜いた場合には、治療で被せた歯冠の内側で
起こる変化に気付くのが遅れがちになるそうである。

 カメさんの歯茎の痛みもその黴菌の活動の結果で、歯冠を外して早く消毒を
始めないと骨が溶かされてしまうというわけである。

 て、なことで、昨日は久方ぶりに歯をガリガリ削られるという羽目に陥った
という次第。

 いやー、あの“ガリガリ”という音。いま思い出しても、怖くてイヤな気分。

 だが、治してもらわなければ、バラ色の人生?? が台無しになる。
ト・ホ・ホ・ホ


束の間の、ドライブ日和に

2018年01月21日 | 随想
 11日から12日まで降り続いた豪雪?の記憶も冷めやらぬ間に、またまた寒気団が押し寄せてくる
とのご託宣。

 寒気団と聞いただけでも身構えてしまうが、今日のところは穏やかで“小春日和”を思わせるような
良い一日だった。
 
 と、なると、何処かへ出かけたくなるのがカメさんの悪い癖(これ、「相棒」右京さんの口癖だった)。

 久しぶりに、塩江街道(R193)を走って高松市まで行くことにした。
R193は讃岐山脈を抜けるワインディング・ロードで、結構楽しいコースである。

 ついでに「ゆめタウン高松」に立ち寄り、買い物等を済ませて無事帰宅したのが夕方の4時。

 さあ次は、下手の横好きというやつで、三線のお稽古が待っている。
三線といのは沖縄独特の楽器で、歌と一緒にいわゆる“弾き語り”をしなきゃならんが結構楽しいものだ。

 まだまだ下手だが、恥ずかしがって“しりごみ”ばかりしていてはダメだと聞いている。
自分の演奏をテープに吹き込み、客観的な観点から聴いてみることも大切だとか。

 と、いうことで、今日は練習曲を吹き込んでみた。
さあ、結果や如何に??

 ああ、やっぱり、こりゃダメだ!!


神対応とは、こんな対応?

2018年01月19日 | 随想
 先日のこと、美容院に行っていた妻がニコニコ顔で帰って来た。
まあそのこと自体はいつもの事だし、「思い通りの髪形にして貰えたのだろう」くらいに
思っていた。

 事実、ちょっと白髪の見えていた頭が黒々として、しかも髪のボリュームが増したよう
でもある。
 されば当然のことながら、若くも見える!

 ひょっとして、ニコニコ顔はそのせいか? 
そこで「美容院で、嬉しいことがあった?」と聞くと、彼女の答えはこうだった。

 「実はね、今回は美容院に行くのがちょっと遅れたのよ。それで、院長先生に『病院通い
とかでなかなか来れなくて、髪が変になって余計なお手間をかけます』と言ったのよ」
 
 「そうしたら院長先生がね、『いいえ、いいえ、私としても、やりがいがあります』って
仰ったの」 とのこと。

 これを聞いて、カメさんがとっさに思い出したのが“神対応”という言葉。

 ひところテレビでよく使われた言葉であるが、最近あまり聞かなくなったのはもう既に
死語になってしまったか。

 でも、今回の美容院々長さんの対応は実にお見事! これぞ、まさしく神対応!
客扱いのプロとは言え、なかなかこうは行かない。
 精々のところ、「いえ、いえ、気にしないで下さい」と言えたら上等。

 と 思ったのであるが、カメさんが少々甘かったかな?



薄くなった頭髪は、自分で刈る

2018年01月16日 | 随想
 現役時代は、頭からはみ出すほどの生き生きとした黒髪? が生えていたものである。
当然ながら、一ヶ月に一回くらいは理髪店に行っていた。

 ところが退職後、いつの間にかその黒髪が白髪交じりとなり、そのうえ量も少なくなって
頭への関心も薄らいだ。

 その結果、理髪店に行くのが面倒になり、無精ひげならぬ無精髪が勝手気ままに伸び放題。
特に長く伸びた髪だけハサミで切り取り、それでOKという始末。

 そんなカメさん見かねたのか? いつの頃からか、妻が電気バリカンで刈り込んでくれる
ようになっていた。
 おそらく、もう20年にも及ぶのではなかろうか。

 もう終生、その調子で行くものと思い込んでいたところへ、最近になってまたまた大きな
変化が現れた。
 
 ただでさえ少ない髪が一段と減り、妻が「もう私の手には負えない。格好がつかない」と
いうわけである。

 さあ、どうするか? 現役時代のように理髪店に行くか。それとも伸びるに任せて、適当に
ハサミで切り取るか。

 だが巷に氾濫する“高齢者心得帳”には、いの一番に「高齢者こそ、身だしなみに気を付け
なければならない。さもないと、だらしのない日々を送ることになる」と書いてある。

 そこで、カメさんは考えた。
よし、それなら自分で刈ろう! 貧乏学生だった頃には手動のバリカンを器用に使い、自分で
刈り込んだものである。

 ましてや今は、便利な電気バリカンがある。出来ない、ということはない。
昔の手動バリカンは、頭の地肌から刈り取るポイントまでの長さは手加減一つ。“トラ狩り”に
なるのは当たり前、という代物だった。

 その点、今の電気バリカンは流石に凄い。刈刃の前に、髪の長さを一定にするためのカバーが
取り付けられる。
 これさえあれば、目に見えない後頭部も、トラ狩りにする恐れはない(と 思う)。

 ということで試してみたが、これが結構難しい。
だが、自分の頭で試すほかに方法はない。まさか、他人の頭でテストするわけにも参るまい。

 昨日は、そんな自己流理髪? を始めてからの三回目。
そして今日のこと、ある会合に出席したが、誰一人カメさんの頭に注目する人はいなかった。

 と、いうことは、後頭部も含めて綺麗に刈れていたに違いない。

 ちなみに、先日買ってきた「Healthy Aging 東大が考える 100歳までの人生設計」にも、
「髪とヒゲ」という項目があり、次のように書かれている。

 『髪とヒゲの処理はシニア男性の悩みのタネ。薄毛やハゲ、白髪をどうするか。ヒゲも毎朝きちん
と剃るのは面倒だ。
 薄毛の人は、定年をきっかけに、思い切って短く刈り込んでしまったり、剃ってしまうのも良い。
短く刈り込んでしまえば、理髪店に行かなくとも、電動ヘアカッターを使って自分で手入れできる』

 いやー、東大の先生方も言いますな!我が意を得たり、とはこのことである。
これからは、終生この手で行こう!!



い・ろ・は・に・す・めし・・・とは? 

2018年01月14日 | 随想
 タイトルに書いた「い・ろ・は・に・す・めし」が何のことか、お分かりだろうか?
もしお分かりの方があれば、このカメさん“文句なし”に脱帽である。

 カメさんには、最初の四文字“いろはに”はよく人生教訓等で語られるイロハのイ、
と言った意味でのイロハニ。次の三文字は、文句なく“酢飯(すめし)”と読めた。 

 だが、これだと何のことやらサッパリである。

 そこで、「Healthy Aging 東大が考える100歳までの人生設計」の解説文を読み進める
ことにした。

 そこには、“やがて来る「いろはにすめし」問題に備える” との見出しがあり、これは
日常生活の基本六項目のことで、歳をとって体が弱ってくると誰でもが抱える問題であると
述べられている。

 その内容とは
  い・・・移動 → 歩けなくなる
  ろ・・・風呂 → 一人で入れなくなる
  は・・・排泄 → 尿漏れやトイレの問題
  に・・・認知症→ もの忘れ
  す・・・睡眠 → 夜眠れなくなる
  めし・・食事 → 噛めない・飲み込めない・食欲がない 
 
 以上、何とも言えないような、悲しいというか、辛いというか、目を背けたいような話ばかり
である。

 だが、これは紛れもなく我が身に起こる現実の姿であろう。

 そこでこの本では、歳をとっても子供や連れ合いなど家族に大きな迷惑を掛けずに“自立的生活”
が営めるように、その対策を色々多岐にわたって教えてくれるという訳である。

 因みにカメさんは、既に二つの項目に該当する身となっていて、ショックなんてもんじゃない。

 ここは一つ、今までの生活を反省し、これからは日々に「いろはにすめし」を唱え“自立的生活”が
維持出来るように努力するより他に道はない。

 今なら、まだ間に合うかも・・・と 信じて。

一体どうした? この大雪は!

2018年01月12日 | 随想
 天気予報を聞いてはいたが、二日連続でこんな大雪が降るとは思わなかった。
なにしろ、ここは南国と呼ばれる徳島である。

 我々の子供時代でも、これほどの雪が降ったという記憶はない。
ましてや地球温暖化が叫ばれ始めてからは、到底あり得ないような雪だった。

 そこへもって、今日はどうしても外出しなきゃならない用があった。
しかも我が家は、ちょっとした高台に位置している。

 車で走るとなると、雪の坂道を下って行かないとどうにもならぬ。
ほとんど車が通っていな雪道を下るのは、おそらく怖いことだろうと想像はついて
いた。

 だが、行かねばラチがあかん!

 意を決して雪道に乗り入れた途端、「パリパリ」と雪とタイヤのきしむ音がする。
ひやー、気持ちワル! だが一旦道路に出た以上、もう引返す手立ては無い。

 ゆっくり、ゆっくり。ただひたすら、対向車が来ないことを願うのみ。
幸い対向車もなく、県道まで下り切った。

 県道へ出れば大型車の車輪で雪が吹き飛んでいて、あとはスリップしないよう気を
つけるだけ。

 そして夕方には、雪解けの路面が凍結しないうちに無事帰宅。どうにか、こうにか、
初期の目的を達成することが出来ました。

 いや、本当。人生には、いつ何時、何が起こるか分からない。と 思い知った次第。

雪は止んだが、深い積雪


庭の植木もこの通り



東大発、人生百年時代への処方箋

2018年01月11日 | 随想
 「高齢者は家に引きこもっていてはダメ」とよく言われるので、カメさんは素直に
従うことにしている。
 
 だがそうなると、何処へ出かけるか?
カメさんが、もっとも安心して行けるのは本屋さん。
 近場だったら、宮脇書店。ちょっと気分転換がしたいなと思った時には、車を走ら
せて紀伊国屋書店に。

 昨日は、その紀伊國屋へ行ってみた。
格別〇〇の本が欲しいという訳でもなく、店内をブラブラ歩くのが好きである。

 先ずは、店内の本棚の間をぐるりと一巡り。本棚の構成にも、時代の変化が現れて
いて面白い。
 大分以前から漫画本や文庫本の占めるスペースが増えているが、昨日カメさんの目に
ついたのは本棚の一角に「シニア」というコーナーが新設?(ひょっとして、もっと以前
かも)されていたこと。

 それから、次に面白いのが本の背表紙。
ここにも時代の波が反映されていて、それを感じながら歩くのも楽しいものだ。

 最近カメさんの関心を引いたキーワードは、「〇〇のバカ」あるいは「バカの〇〇」と
いった「バカ」の二文字。

 「バカの壁」に始まって「超バカの壁」。「定年バカ」に「忖度バカ」。「バカ論」がある
かと思えば、「バカの正体」。
 
 果ては「バカになれる男の魅力」から「バカの話は必ず長い」など、まだまだ数え切れない
ほどにある。
 それほど、我々日本人がバカになったということか!!

 それとも、“賢すぎるから、少しはバカになれ”というご指導なのか?
いかに呑気なカメさんでも、これほど「バカ」「バカ」と押し付けられると気分が悪い。

 そこで気分直しに買った本が、東京大学高齢社会総合研究機構 編著「ヘルシーエイジング
東大が考える100歳までの人生設計」なる一書。

 天下の東大が我々庶民に提案する人生設計とは、一体全体如何なるものか!!
そこが、結構楽しみである。

 ところで、今日は南国徳島では珍しいほど真っ白な雪景色。近年にない、大雪だった。

降りしきる雪


雪の重みに耐えるサザンカ






過酷な運命にも、なお人の温かさ

2018年01月08日 | 随想
 ネットニュースに、「 31歳目前に『余命5年』 大切なもの知った女性経営者 」という見出しの
朝日新聞デジタル版の報道が載っていた。

 「約3年前、病気で突然余命宣告を受けた30代の女性経営者が、外見では分からない病気や障害があることを
周囲に知らせる「ヘルプマーク」の普及に取り組んでいる。
 家族らの支えに幸福を感じながら、「今日一日を大切に」との思いを胸に前へ走り続けている」

 その女性いうのは、三重県四日市市に住んでおられる小崎麻莉絵さん(34歳)。
骨髄異形成症候群(血液が正常に作れなくなる病気)に罹って余命宣告を受けた際、医師の言葉が強く心に残った
そうである。
 「泣いても笑っても同じ5年 出来るだけ笑っていきましょうね」

 察するに、辛くて悲しくて到底納得できるものではなかったに違いない。それでも、医師のその言葉が心に残り、
立ち直る切っ掛けになったようである。

 そして、病気を知った上で彼女の事を理解してくれる伴侶に恵まれ結婚し、今は「命が続く限り、世のため人の
ために働き、巡り巡って自分がもっと嬉しく過ごしていけたら素敵だと思います」と語られたとのこと。

 34歳にして、なんと気高い心境に到達されたことだろう。

 「ヘルプマーク」の普及に取り組むのも、外見では分からない病気や障害のために人知れず辛い思いをしている人が
多いことを知ったからだそうである。

 日頃だらしないカメさんも、この記事を読んで目が覚めた思いである。
 
 こんな素晴らしい人が、過酷な余命宣告を受けている。運よく八十路まで永らえたカメさんは、せめてそのことに
感謝し、社会に感謝し、周りの人々に感謝し、この「いのち」を大切にしなきゃなるまい。

 小崎さんに奇跡が起きることを、心からお祈りしたい。


ジャガイモが穫れました

2018年01月07日 | 随想
 寒い日が多くて畑に出るのが億劫だったが、久々に野菜畑へ出てみた。
耕運作業、苗の植え付け、種蒔き作業が終わると、あとは妻に任せきりというお気楽園芸?

 収穫があれば妻が料理に生かしてくれて、カメさんは「美味い、美味い」と喜んで食べるだけ。
と、いったことで、野菜畑に入ったのも久しぶりという次第。

 すると、ここんところの朝霜の影響で、ジャガイモの枝葉はもうグンニャリ状態。
こうなると、もう芋が成長することはない。

 さっそく掘り取りにかかったが、寄る年波というべきか、ちょっとクワを振っただけでも、すぐに
お腰が痛くなる。

 無理は禁物なので、半分ほど掘り出して止めにした。
それでも、二人では食べ切れないほどの収穫である。

 隣のブロッコリーも孝行者?で、一旦収穫した葉柄の付け根から、小さな脇芽を沢山覗かせていた。
まるで妻に、「収穫してね」と呼びかけているかのように。

 と、いった具合で、野菜畑というのは結構面白いものである。

 さあ、今夜の妻の料理は、カメさんの大好きな “肉じゃが” かな?

掘り取ったばかりのジャガイモ


ブロッコリー脇芽の収穫


日本人初の快挙!無補給単独での南極点到達

2018年01月06日 | 随想
 年始早々から悲しいニュースが多々あったが、今日は久しぶりに小躍りしたいような
素晴らしいニュースが飛び込んできた。

 冒険家の荻田奏永(40歳)さんが、日本人初の「無補給単独南極点到達」の快挙を達成した
との嬉しい報せである。

 昨年11月18日に南極大陸の海岸(ヘラクレス入り江)を出発し、南極点(標高2800m)
までの約1130キロを単独で、しかも無補給で歩き切ったというから、我々には想像もつかない
大冒険だったに違いない。

 言うまでもなく、南極大陸は氷の大地。
今の季節が夏とは言え、気温は氷点下30度を下回ることもあるそうだ。

 そんな極寒の大地を、食料・燃料・テントなど100キロ超の荷物を積んだソリを一人で引いて
歩いたというから、これはもう“超人”というほか言葉があるまい。

 荻田さんは、遠征事務局の仲間に「諦めず、目の前の一歩一歩を積み重ねた」と語ったそうだが、
我々凡人にとっても“非常に大切な心掛け”を教えてもらった思いがする。

 荻田さん、日本人初の快挙! まことに、おめでとうございます!!

今日のような晴天の日には・・・

2018年01月04日 | 随想
 有難いことに新年早々から天候に恵まれ、今日も快晴!
年末年始の休暇も明け、“仕事始め”とか“御用始め”なんてことで、仕事に復帰された方も多かった
に違いない。

 だがカメさんには、“仕事”も“御用”も持ち合わせがない。
したがって復帰したくても復帰する所が無いわけで、朝の青空を見てから「ほー、今日はすこぶる天気が
良いな、さて、どうするか?」と考えることになる。

 こんな日にショッピングセンターに行くのも勿体ないし、第一、そこで愛用のショルダーバッグを紛失
してからというもの、どうにも行く気がしない。

 なら、どうする?
ふと庭先に目をやると、モチノキの赤い実に陽光が燦燦と降り注いでいるではないか。
 陽光のせいで、気温もグングンと上がって20度近い。

 おー、絶好のお散歩日和!

 ということで、普段から親しんでいる丘陵地帯(西長峰工業団地周辺)へ出かけることにした。
ここは適度のアップダウンがあり、ウォーキングには持って来いという地形。
 晴れた日には、日本百名山の一つ「剣山」が見えるという“オマケ”が付くこともある。

 さっそく登っていったが、何やら工業団地の様子がおかしい。いつもなら荷物運搬の大型車が走り、勤務
の人々の車が行き交うのに妙に静かなたたずまいである。
 察するに、正月休みの延長措置か?

 なんて要らぬことを考えながら歩くうち、剣山の見える場所が近づいて来た。
ワクワクしながら行くと、見える見える! 白く雪に輝く、あの剣山が見える!

 と、ここまで書いてきたとき、我が家の電話が鳴った。
受話器を取ると、徳島東警察署から!

 なんと、上記の紛失した「ショルダーバッグがイオンモール徳島から届けられている」というのである!!
いやー、本当に嬉しかった。長い人生歩んできたが、こんな感激はいつ以来か!?

 ショルダーバッグは使い古しとしても、愛用の「手帳」と「健康保険証」が戻ってくるのが何より嬉しい。
今更ながらに、日本人や日本人社会の素晴らしさを肌身に感じた思いである。

 届けて頂いた方、ありがとう!! おかげで、良い正月になりました!!

赤い実を付けたモチノキ


遠く雪に輝く剣山(写真中央)と丸笹山(右側)