本日の元素はニッケル。充電池の材料としてもおなじみですが、金属の中で磁石によくくっつくのが鉄とコバルトとニッケルというわけで、コバルト同様に鉄の仲間で性質もわりと似ております。
産出量は鉄のように多くはありませんが、第二次世界大戦のころまでは鬼退治で有名な京都府の大江山にも鉱山がありました。現在はロシアやオーストラリア、インドネシア、カナダなどが主要な産地となっております。
昔は50円玉にニッケルが使われていて磁石にくっついたりしましたが、今は合金ですね。白銅とか洋銀とかいうやつ。白銅は銅に10~30%のニッケルを混ぜたもので、わが国におきましては100円玉、50円玉に利用されております。洋白とか洋銀とかいわれるものは、銀はまったく関係なくてやはり銅を主体にニッケルと亜鉛を5~30%混ぜたもの。500円玉の材料がこれですけども、フルートなどの楽器の材料でもありますな。
充電池は便利ですが、何度も使っているうちにだんだん汚れたり塗装がはげてきたりしちゃいますね。カメラや楽器ならそういうのもかっこいいんですが、電池だとさすがに見苦しい。そのあたりをテーマにしたのが今回のマンガ。けっこう気に入っております。