町「そういう身分にと意欲」
住民「納税は当然、不公平」
川瀬雅喜町長が2014年度施政方針で「高額町民税を納付されている方に感謝状を贈呈」と述べていることについて、私は３月議会の一般質問で取り上げ、対象者と期待する効果について質問しました。
総務部長は、対象者は「納税額200万円以上で滞納がない人」で、期待する効果について、納税意欲の高揚と労働意欲の向上と説明したうえで「納税は義務ではあるが、納期内にキチンと納めてもらっている善良な納税者には感謝している。その中でも多額の納税をされ町財政に貢献されている方には特に感謝の意を示し今後の納税に励みにしていただき、町民にはこの制度があることを知ってもらい納税意欲の高揚を図りたい」と述べました。また経費については４万円（印刷費2.9万円、送料1.1万円）で、対象人数30人ほどと推計していると説明しました。
私の「この制度があるからと言って意欲が高まるとは思えないが」との質問に、総務部長は「そういう身分になりたいということで、意欲が高まると思う」と述べました。
さらに私が「失業などで税金を納めたくても納められず滞納してしまっている人が、苦労して分納していることにこそ心を寄せるべきではないか」と問いかけたのに対し、部長は「納期にキチンと納める人に感謝したい。担税能力に応じて払っている人に感謝したい。全員に感謝したいのはやまやまだが、福祉施策とかでも差が出るので、感謝の意を表すためにしたい」と述べました。
納税は義務です。義務を果たした人に感謝状を贈るのはおかしい。こんなことに大事な税を１円たりとも使うべきではありません。
議会を傍聴した町民から「決められた税金をきちんと払うのは当たり前だが、高額納税者だけに感謝を示すのは不公平だ」と、批判の声が上がったのも当然です。
