孤高のハダカの王様 // 北米と欧州スキーツアー //

カナダ・バンクーバーと時々アジア
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KAORU OFFICIAL BLOG

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.12

2008-04-25 14:03:17 | スペアーヘッドトラバース 2006
おれたちがテントを設営している間、ガイドのエリック(仮名)とショーン(仮名)が夕食の準備をしてくれていた。

前菜はたっぷり野菜&米の入ったトマト系スープ。
これが美味い、マジで美味い。
冷えきった身体に温かさが戻ってくる。


あれれみんなダウンジャケット着てる?
なるほどね、やっぱ必要なんだこういうの。
あっ、靴も持ってる、これはキャンプでは必需品だ。


おれはというとあまりの寒さにびびりありったけの服を着てカイロを貼ってなんとか今をしのいでいる。


でもこれでこの寒さの中寝れるかな?明日の朝寒くて固くなったブーツはけるかな?


心配は尽きない・・・

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.11

2008-04-23 14:30:38 | スペアーヘッドトラバース 2006
テント完成

ジニー(仮名)もニック(仮名)もkarlもテントの設営は素人。
あーだこーだと言いながら少しずつテントが出来上がっていく。


テントを作っている間今日なかなか顔を見せてくれなかったお天道様が顔を見せてくれる、青空万歳、太陽万歳。


0630pm ようやくテントが完成する。

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.10

2008-04-17 23:07:03 | スペアーヘッドトラバース 2006
自分のことは自分でしましょう

0530pm 今日のキャンプ地へ到着。
標高1820m、ちょうどウィスラーのランドハウスレストランと同じ高さだ。TroreyGlacier(トローリーグレイシア)とTremorGlacia(トレモアグレイシア)が見渡せるとても良い場所だ。


テントの設営に取り掛かる。
テントを張る前にテントを置く場所を平らにするところから始まる。
これが意外と難しい、併せてテントに直接風が当たらないように防風壁も作る必要がある。
今回は3人でテントを使うので3人の共同作業となる。
今日バインディングが調子悪かったニック(仮名)と唯一の女性参加者のジニー(仮名)とKarlの3人だ。


ジニー(仮名)は口が達者なおばちゃんであれこれと指図するくせにホント自分は動かない。
よくみると手は動かすが足を動かさない、ニック(仮名)とおれにあれもってこい、それやって、これはあっちでって言うのだけれど自分はピクリとも動こうとしない。


これバックカントリーに出る時の鉄則です。
「自分のことは自分でしましょう。」

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.9

2008-04-16 22:36:59 | スペアーヘッドトラバース 2006
最初の氷河『CircleGlacier(サークルグレイシア)』

0211pm バンダリーを越える。これよりゲレンデ外に出る。
最初の氷河は『CircleGlacier(サークルグレイシア)』である。


0230pm CircleGlacier(サークルグレイシア)を滑り最初の滑走が始まる。ニック(仮名)のバインディングの調子が悪いらしい、全然降りてこない、大丈夫か?


0237pm サークルレイク到着。
サークルレイクって言ったってもちろん雪原の上だから湖なんてわかりゃあしない。

サークルレイクから登りが始まる、10分ほど登って2100m付近で長めの休憩を取る。しのぶに作ってもらったからしがばっちり効いたサンドイッチが美味しい。


0300pm 登り始める、2つ目の氷河『DeckerGlacier(デッカーグレイシア)』を登る。ここはヘリスキーでもよく来るポイントである。ヘリが離着陸するポイントに棒が立てられている。


0333pm 滑走が再び始まる。ここでもニック(仮名)のボードの調子が悪そうだ、この先はまだまだある大丈夫だろうか?滑走途中に他のグループと出会う。このグループも今朝お店の前にいたな、あっ!テレマークグループだ。


どうやらこのグループもBlackcombGlacier(ブラッコムグレイシア)が開かないのでゲレンデから登り返してきたらしい「DiseaseRidge(ディジーズリッジ)」から登り返してきたんだって。
あそこは「Body Bag Bowl(ボディーバックボウル)」ほど急斜面じゃないけどその分登る距離がながいかな。


ちなみにこの「DiseaseRidge(ディジーズリッジ)」2005年のお正月、シンジさん(仮名)タナカさん(仮名)モリタさん(仮名)達とウエアをひっくり返して登ったあの斜面です、覚えてるかなぁ?


この1本が標高差で一気に400mくらい滑ることができてとっても気持ちのいいロングランでした。
雪は降りたてのパウダー!最高!!


0412pm スキンを付けて再び登る準備をする、標高1625m。


0433pm 登り始める。


0500pm 疲れてきた、この背負った荷物が重い。いつも歩くのなんかへっちゃらでシャモニーのバレーブランシュ最後尾でスキー2本担いで歩いても鼻歌歌いながら歩けるのにこの歩きは辛い、しんどい。
歩くのが嫌になってきた(かなり弱気)。


ツエルマット→シャモニーのオートルートもこんなに辛いのかな?
でもあっちは軽装備で歩けるらしいし、こっちはこんな重装備で登りだし内容が違うのかな、それにしたってこりゃあよっぽどじゃなきゃ売れんな。
あ~トイレ行きたい、あ~水飲みたい、あ~チョコたべたい。


0520pm 水・チョコ補給。ちょっとチカラが湧く。

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.8

2008-04-15 23:31:13 | スペアーヘッドトラバース 2006
Body Bag Bowl(ボディーバックボウル)

1237pm いよいよハイクアップ。
しかも「Body Bag Bowl(ボディーバックボウル)」を登り返すとの事。
Body Bag Bowl(ボディーバックボウル)はブラッコムMt.で一番コストパフォーマンスの良いバックカントリーエリアで30分しか登らないのに2分のロングランが楽しめしかも登り返しが一切ない素晴らしい斜面だ。


今シーズン一度も行けてなかったので「行きて~」って思っていたけどまさか登り返すことになろうとは夢にも思わなかった。
しかし25kgはあろうかというバックパックを背負ってのハイクアップは想像をはるかに超える、Lukeを2人背負って登るのと一緒だ。


0150pm 73分かけて「Body Bag Bowl(ボディーバックボウル)」を登り返す、これがこのツアーの洗礼だ。
この程度の登りは当たり前、これで音を上げるようでは先が思いやられてしまう。


他のメンバーも疲れた様子ではあったが皆一様にこれから始まる「楽しみ」に顔がほころんでいる。

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.7

2008-04-14 13:22:25 | スペアーヘッドトラバース 2006
ビーコンの説明

1200pm LakesideBowl(レイクサイドボウル)に入りBlackcomlake(ブラッコムグレイク)で止まりビーコンの説明が始まる。
6人いる中でおれひとりだけが自前ビーコン。

やっぱりバックカントリーについては皆素人なんだな。
4日間のツアーであること、今もなお雪が降り続き雪崩の危険性がとても高いことからかビーコンの説明が今まで数十回の説明で一番長い。



・・・と、真剣に説明を受けているところにケータイ電話が鳴る。
ディスプレイでは誰かわからない、ひょっとして事件か?ケータイに出る。


「karlか~今いいかぁ~」って前ボスのMささん(仮名)じゃん
「明日友達がウィスラー行くからリフト券の手配してくれ」って。



OK,OKですよ、でもこのタイミングってまずかったかな(汗)

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.6

2008-04-13 03:03:16 | スペアーヘッドトラバース 2006
雪崩には十分気をつけてね

7thの乗り場でハイパーさん(仮名)とDaiちゃん(仮名)達に会う。
「雪崩には十分気をつけてね」って忠告をもらう。 
この雪じゃそう思うよね。

BlackcombGlacier(ブラッコムグレイシア)が開かないので登ってバンダリーを越えるらしい。

DiseaseRidge(ディジーズリッジ)から越えるのかな?
7thを降りると一層風が強く、雪もじゃかじゃか降っている。

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.5

2008-04-12 10:52:33 | スペアーヘッドトラバース 2006
10:00am ブラッコムゴンドラ乗車
1030am グレーシアクリークレストラン到着。
雪は横殴り、これでホントに行くのかぁ?とまだ疑っている。
パトロールからの情報によればT-バーが開くのはまだ先のこと、しかも今日はBlackcombGlacier(ブラッコムグレイシア)は開かないだろうと言われる。


どうする?T-バーも開かなきゃ、BlackcombGlacier(ブラッコムグレイシア)も開かなきゃツアーに出れないぞ、午後のぎりぎりまで待って出発して、SpearheadGlacier(スペアーヘッドグレイシア)<注:一番近い氷河>にでも今晩はキャンプを張るのか?


「まだグレイシアクリーク(ゲレンデ内レストハウス)だよ~」ってウチに電話したら丁度Lukeが起きたとこだった。

トイレに行って「今日はどうすんのかなぁ」って地図を見ていたら「出発だ」って声が掛かる。

ジャージークリームに乗り、7thのリフトへと急ぐ。

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.4

2008-04-11 23:24:08 | スペアーヘッドトラバース 2006
我らのグループは6名(男5女1)+2ガイド

トップ山岳ガイド・エリック(仮名)・・・真面目で厳つい顔つきの40半ばのどっちかと言うと固めなカンジ。(スキーヤー)

テール山岳ガイド・ショーン(仮名)・・・長身でひょうきん、いつも笑顔が絶えず人を笑わせようとする30前半。(スキーヤー)

デロ(仮名)・・・バンクーバー・バーナビー在住の無口な写真家30歳くらい、体力はあるがスキーの腕前はちょっと、、。(スキーヤー)

ニック(仮名)・・・ノースバンクーバー在住でツアー最中の4/23に31歳のBirthdayを迎える。新婚半年なのに最初の誕生日をここで迎えていいのか?と尋ねたら「
大丈夫、彼女はeasyだから」って。(ボーダー)

ジニー(仮名)・・・バンクーバー在住で夏はバンフでキャンプのツアーをしてるとか。50代のおばちゃんでとにかく口が達者。手は動かないけど口はホントよく動く。(スキーヤー)

マイケル(仮名)・・・マンチェスター出身、この冬ウィスラー在住の若者25歳くらい。ウィスラーのシーフードの名店「ベアフットビストロ」で働いている。(ボーダー)

ピート(仮名)・・・マイケル友達で同じくマンチェスター出身、この冬ウィスラー在住の写真家でもある25歳。(ボーダー)

カール・・・ウィスラー在住の某旅行会社勤務32歳。(スキーヤー)

荷物を背負っていよいよ出発!
おい、吹雪いてるよ。

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.3

2008-04-10 12:28:42 | スペアーヘッドトラバース 2006
4月21日(金曜日)雪
0630am起床。
カワジリさん(仮名)ファミリーを送り出す。
0758am、0800amまでに店に来るように言われたので800am頃ウチを出ることにする。だって店はすぐそこだし、ペーパーワーク(書類書き)は昨日終わってる、それにこの天気じゃすぐに出発できるわけない。余裕の出発。

店について名前を言う。
昨日全てを済ませているのであとは昨日できなかったスキー合わせだけだ。
ちゃっちゃと済ませて店の前で時間を潰す。案の定他のみんな(全部で3グループあった)のパーパーワークがこれからでまだまだ出発する気配はない。

ちらり、ちらりと周りを見渡す。こいつはいかにも「山やってます!」系のやつから「バックカントリーってかっこい~」系の素人っぽいのまで色々いる。おれのカッコも決して「山やってます!」系ではない。

個人の持ち物に加えてグループの持ち物もある。テントもシェアでレンタルするので分担物が増える。
それを各人が受け取り店の前にでパッキングをし直していると山岳ガイドがやってきて点呼をはじめた。「Karlだね、よろしく」ガイドはこのエリック(仮名)ともう1人ショーン(仮名)が来てくれる。

ツアーグループは6名だから通常は1人しかガイドは付かないのだけれど2名来てくれる事になった。それだけ天候と雪崩が心配ってこと?

いよいよ全員があつまり、荷物の確認と最終案内がはじまる。
ドキドキしていた。