博文(ひろぶみ)通信

浪江町の今をできる限り発信!

H29.12月定例会 その5

2018-04-16 16:55:55 | 日記

一昨日の続きです。

 

 

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) ちょっと時間配分間違って残りあと5分となってしまいました。もう残り5分で何聞こうかとこちらで戸惑っているんですが、4.ふたば未来学園中学校との連携についてで、ここで資料を提出したいと思いますので、議長の許可をお願いしたいと思います。

 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70057b/kaikakushitsu04.html

○議長(紺野榮重君) 資料配付のため暫時休議します。

                      (午後 1時56分)

 

○議長(紺野榮重君) 再開します。

                      (午後 1時57分)

 

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 皆さんにいきわたった資料をこれ高校教育課福島県教育庁でのサイトを調べたんですけれども、この地図の下のほうに中高一貫教育実施校ということで、ふたば未来学園高等学校と町内であれば浪江中学校が平成27年度から連携型として中高一貫教育実施校となっております。これは、私は認識がなかったんですが、教育長これは本当ですか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 私も今ご質問いただいて、ちょっと戸惑ってございます。私の理解ですと、中高の連携というのは上に書いてあります相馬東高校をエリアとするところまでなんですが、年に何回か学校関係者が集まって具体的にどういう授業を交換、あるいは行事をするかなどを綿密に検討して実際してございます。双葉郡につきましては、平成27年というのはふたば未来学園高等学校ができた年でございまして、その時に以前から交流はしています。それから、選抜のときにも連携選抜ということで特殊な扱いを受けてございますが、それ以上のことについてほかの上のものと同じような扱いというのは私これいただいて意外な感じがしてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) このまま読み取ると、浪江中学校は中高一貫教育をふたば未来学園と実施していると誤解を招かないかなと思いますので、この辺は今後訂正も含めて県の教育長とお話すべきではないかと思います。答弁は結構です。

 当然今後浪江創成中学校もふたば未来学園高等学校と中高一貫校ではないものの連携を図っていくということで、よろしいんでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 未来学園の将来のあり方をまとめたまとめ文書もございまして、その中にはそういったこともうたってございますし、小規模なりに浪江町が特色化する上で連携が役に立つところも多々ありますので、むしろ我々のほうから選びながらそれを活用できればとそのように考えています。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 次に、質問事項5.特定復興再生拠点整備計画認定に伴う町対応についてご質問いたしますが、午前中の質疑もありましたので、ここで1点私は提案したいと思います。室原・末森の2地区の拠点整備での国との協議等は本庁舎が対応になると思いますが、津島地区においては本庁舎と距離があるため拠点整備に係る町としての業務に少なからず支障をきたす可能性があるのではないかと考えます。そこで、津島支所を津島活性化センター内において再開してはどうかと提案いたしますが、津島支所再開についてのお考えをお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 企画財政課長。

○企画財政課長(安倍 靖君) それでは、ご質問にお答えします。

 公共施設の復旧・整備につきましては、復旧費用、あるいは今後の維持管理経費等を総合的に判断し、施設の更新、あるいは統廃合等について検討する必要があると考えております。

 議員お質しにある津島支所の再開につきましても、津島活性化センターでの再開を含め、総合的に判断してまいりたいと考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 津島活性化センター内において再開は総合的に判断するとおっしゃったんでしたっけ。早く判断していただきたいなと思います。

 次の質問ですが、時間が時間ですので残念ながら、1点町税と固定資産税、あとADR関係の事業を新年度に計上するのに際し、どういうふうな考えかお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 住民課長。

○住民課長(武隈吉美君) 例年どおりと言いますか、現在のところ個人の町民税につきましては、条例等により減免を実施しております。 固定資産税におきましては、町税法により減免されておりまして、解除後3年間は2分の1というルールが以前からご説明申し上げましたが、現時点ではまだ来年以降の減免案につきましては、未定でございます。

 新年度の予算策定時期までには作業を進めてまいりたいと思っております。

12番(山崎博文君) ありがとうございました。

○議長(紺野榮重君) 以上で、12番、山崎博文君の一般質問を終わります。




以上が12月定例会で行った一般質問の内容です。なお、提出した資料のアドレスを張り付けてみました。うまくいくか分かりませんが・・・。


棚塩産業団地起工式

2018-04-15 13:43:29 | 日記

今日は、東北電力さんから無償提供していただいた棚塩の旧原発予定地において、棚塩産業団地整備の起工式が開催されました。すでに、世界最大規模の水素製造工場やドローンの離着陸滑走路(ロボットテストフィールド)の整備が決定しています。水素に関しては東京オリンピック・パラリンピックにおいて活用予定です。また団地内には、木材製造拠点の整備も進められる予定です。

先月26日には、藤橋産業団地(旧日本ブレーキ跡地)に電気自動車関連企業の「フォーアールエナジー」の浪江営業所が開所しています。ようやく、復興の兆しが見えてきたと実感しています。

 

 

 


H29.12月定例会 その4

2018-04-14 18:03:54 | 日記

昨日の続きです。

 

 

○議長(紺野榮重君)12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 私は、今後広域連携は必要だと思っていますので、ぜひ検討に値すると思っていますので、対応方検討を求めます。

 次に、⑥ですが、その他開校前、開校後の対応・対策についてどう取り組んでいるのか、お伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 学校開設に向けた対応ということですが、昨年度の浪江町町立小・中学校に係る検討委員会の答申を受けましてまとめました。平成29年度以降の学校配置の考え方を踏まえまして、案件によりましては、今年度新たに設置しました浪江町学校教育復興推進協議会で協議をいただきながら、校長会と教育委員会とが一緒になって進めているのが状況でございます。

 それから、何よりも教職員の配置ということが大きなポイントになりますので、これは先ほどお答えともかぶりますけれども、できるだけ県教委との連携を密にして対応しているというのが状況でございます。

 それからさらに、開設後でございますが、今推進協議会で話題にしているんですが、学校だけでは成り立たないと、地域の皆様と一緒に学校を支え、つくっていくことが必要なので、そのような組織をぜひつくって、町民の方々のいろんな力、知恵をいただきながら学校づくりを進めていこうとそんなふうなことで捉えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) これも提案なんですが、現在家屋解体が進んでいます。子供たちにとっては危険な箇所となり、注意喚起が必要だと思います。また、ホットスポットがあるならば立入禁止等々注意を呼びかける分かりやすい看板の設置が必要ではないかと思います。

 また、遊び場の確保として、公園整備、遊具の新設どうされますか。町内の危険箇所の点検もすべきと考えますが、いかがでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) ただいまお話ございました注意喚起のための表示、あるいは改めて子供たちの生活範囲を見てそういった危険箇所の確認、あるいは事故の防止などについての方策というのもこれは当然必要なことだとこのように考えてございます。

 それから、遊ぶ場所につきましては、先ほど次長からの放射線への不安の解消策ということで、スポーツセンターとか、あるいは学校の中にも低学年用のそういった遊び場の確保を考えてございますので、とりあえずそういうところから進めてまいりたいとそのように考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 開校前、後、万全を期してしっかり素晴らしい門出になるよう期待しております。

 次に、(3)魅力ある学校づくりについてお伺いいたします。

 全国的に小・中一貫校が増えつつあります。県内でも須賀川市が一貫校の先進地だと思います。平成26年度から小中一貫教育を各中学校区単位で導入しています。この小・中一貫教育のメリットとして、須賀川市教育委員会では次の3点を挙げています。

 まず1つは、小・中学校9年間を見通して段階的な目標を設定し、その達成状況を把握しながらより着実に子供の能力や資質の向上を図ることができる。

 2、小学校と中学校の教員が互いの学習内容・指導方法の違いや子供習得状況を踏まえ、それぞれにより効果的な授業を工夫することができる。

 3点目に、小学生と中学生とが学習交流や合同行事を体験することで、小学校においては進級進学時の目標を形成したり、中学校においては上級生としての自覚を高めたりすることができると。以上、メリットが挙げられております。

 さらに、市立稲田小、市立稲田中が、稲田中の敷地内で授業を行うことになる施設一体型小中一貫教育を来年4月に稲田学園として開校予定です。将来は、小学校課程から中学校課程まで義務教育を一貫して行う義務教育学校を目指しています。この義務教育学校とは、学校教育法の改正により2016年に新設された学校教育制度で、小中一貫校の一種です。郡山市では市内西田町の西田学園義務教育学校を開校予定しています。

 ちょっと時間が押していますので、これら小中一貫校の例を挙げましたが、全国的に小中一貫校が増えつつある中で一貫教育の導入についてお伺いいたしたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 今、一貫校の利点をお挙げいただきましたが、良く言われることに大変恐縮で1つ加えさせていただきますと、小学校から中学校への中1ギャップの解消ということもございます。

 一貫教育については、私ども将来的に目指す方向だなと考えてございます。ただ、避難先で学校再開以来の私の状況ですが、当初は平成23年度には82名小中でおりましたけれども、その後次第に減ってご承知のように14名でございます。その多くの子供たちは、学力の問題、学力を備え付けてやるということのほかにいろんな周囲から支えてやる必要がある子供さんも多ございまして、いわばきめ細かな指導ということが一番の重点になってございまして、それに努めておることによりまして成果も見えてございます。

 将来的には一貫教育を目指しながらも現在は浪江町で新しく設ける学校も同様なんですけれども、まずは一人一人に目を配る少人数教育から実績を重ねていって将来的には一貫教育を目指したい、これが今考えていることでございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) この小中一貫教育の導入については、まだ色々と調べて原稿はつくってあるんですが、残り10分となってしまいましたので、急ぎたいと思います。

 ただ、この一貫教育導入については、これも震災した年の12月定例会で一般質問をしております。今ほどと同じような答弁だったとは思うんですけれども、やはりもう少し私は踏み込んで議論すべきかなと思います。ちょっと急ぎます。

 次に、ICTを活用した教育の推進について、ご質問いたします。この資料でICTの積極的活用と記載してありますが、ICTを活用した教育の推進についてのご所見をお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) ご質問にお答えします。

 急速に情報化が進展する中で、情報や情報手段を主体的に選択し活用していくために必要な情報活用能力を、各学校段階におい体系的に育むことが重要であると考えております。

 浪江町の新設校においては、一人一人に寄り添いながら、きめ細かな指導・支援ができる体制の整備に取り組んでおり、主体的な学びの実現、少人数をカバーする様々な人々や他の学校との交流、ICTや先端技術、宿泊体験など多様な出合いを活用した学習については、今後の学校づくりのための重要な課題であると考えます。このことから、現在、電子黒板、タブレット等ICTを活用した教育環境整備を進めてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 近隣にこのICTの授業を行っている先進地があります。新地町です。活用発表会なども行っておりますし、全国的に視察にもあるということですので、これは要望です。開校前にぜひ町教委として視察すべきと考えます。答弁は結構です。

 次に、質問事項3、震災遺構についてご質問いたします。

 これも今年の6月定例会で震災遺構についてお伺いいたしましたので、ちょっと気になったのですが、この教育委員会からの進捗状況の中で、主要事業として8月23日に小・中学校教職員が対象だと思いますが、請戸小防災研修会を開催しているようです。この研修会の目的と内容について、端的にお答えいただきたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 8月の研修会でございますが、これは目的は請戸小学校の現状を視察するとともに、津波被災時における避難について当時を振り返り、今後の防災教育活動に生かすということが目的でございまして、被災当時の請戸小学校の教員が説明者になりまして、町内の小・中学校の教職員13名が請戸小学校と大平山霊園を現地視察したものでございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 主要事業として防災研修の場を請戸小を利用していますね、つまり。津波の脅威と教訓とを後世に伝え、防災の必要性を確認することができる場が請戸小だと私は思っています。それが、震災遺構だと思います。震災遺構として、位置づけを明確にしましょう。どうですか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 請戸小学校を震災遺構にというお考えを議員あるいはほかの方からもお示しいただいています。私も請戸小学校はその役割を果たし得ると考えております。エリア的に関連を持つ復興祈念公園、あるいは県のアーカイブの基本構想も少しずつ見えてきておりますので、請戸小学校の方向性も明らかにする必要性があると考えまして、地元の皆さんのお考えを始め様々な状況判断が必要なんでございますが、その一つの中に請戸小学校の現状が果たしてどうなのかということを確認する必要がございますので、そのため専門的に調査検討するための今事業を考えていまして、その予算確保について関係方面と相談を進めさせていただいる、これが現況でございます。

 

 

今日はここまで。


H29.12月定例会 その3

2018-04-13 21:27:57 | 日記

昨日の続きです。

 

次に質問事項2.来春開校の「なみえ創成小・中学校」について、ご質問いたします。

 まず、児童生徒の見込み数についてですが、これも現況報告の中でなみえ創成小学校は3から5名、なみえ創成中学校は1名と、先月13日現在の見込み数が示されました。町に子供たちの声が戻ってくるという期待感はあったものの厳しい門出となりそうです。示されたこの見込み数に変動はその後ありましたか。また、確定時期についてもお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 新しい学校の児童・生徒の見込み数でございますけれども、来春の開校のための手続きとしまして学校の設置について県教育委員会と協議する必要がございまして、そのための協議書を1122日付で提出してございます。その協議書に記載した内容ということでお答えをさせていただきますが、小学校が5名、中学校が2名でございます。

 確定の時期ということですが、浪江町に住まわれる方々の転入が今後も続きますので、特に締め切りということもございませんので、限定的なことは申せませんが、学校開設準備の調整から一つの目安として1月末あたりを想定してございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) そうすると全協でお聞きした数から中学校では約1名が見込みで増えているのかなと、また確定時期は1月末ぐらいを目途にしたいという答弁だったと思います。

 それでは、学年別構成についてもお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 学年別の構成でございますが、小学校は1年生が3名、2年生が1名、4年生が1名、中学校は1年生が2名でございます。なお、重ねてで恐縮ですが、協議書提出の際にはこれらの数字には今後の変動が見込まれる、そういうことを説明して県教育委員会の了解を得ていますので、そのことについては改めてお断りをさせていただきます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) これらの点については、町民の皆さんも新設校には関心があり、知りたい情報の1つだと思いましたので、確認をさせていただきました。

 次に、(2)の質問に移ります。両校の開校準備及び開校後の詳細確認を行いたいと思います。

 ここに、新設校の案内パンフレットがあります。児童・生徒一人一人が輝く教育活動、地域と支え合い地域とともに歩む学校教育、子どもの学びのセーフティ、その3つの柱のもと豊かな学びを保障し、魅力ある学校づくりを進めるというものですが、まずは児童・生徒の放射線量などの外部リスクに対する不安解消が必要不可欠なことだと思います。放射線量への不安解消にどう取り組んでいかれるのかお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) ご質問にお答えします。

 放射線量への不安解消に向けて、まず、学校敷地内の放射線対策では、年間1mSv以下にするため、環境省に依頼して追加の除染を実施したところ、敷地の外周は全て毎時0.23μSvを下回ることができました。

 また、校舎の改修やグラウンド整備の竣工後にはモニタリングを行います。開校後も、モニタリングポストを設置し、公表を行ってまいります。

 放射線不安の解消に向けては、原子力災害を含めた学校の非常災害マニュアルの整備、防災や放射線教育の充実を図ってまいります。

 また、現在実施しております放射線相談窓口がある町部局と連携し、放射線に対する相談体制の充実を図ってまいります。

 また、内部被爆の対策として、給食では、食材の放射線量を測定し、放射線量の問題がない食材を使用しての提供を行います。

 さらに、登下校の際には、放射線量の軽減や防犯などのために学校付近を除きスクールバスを運行します。また、通学路が決定しましたらモニタリングを行いまして、再除染が必要であれば環境省に依頼して、さらなる低減を図ってまいります。

 これらのほか、子供たちが安心してのびのびと遊べる場として、学校施設や地域スポーツセンターの活用を図ってまいります。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) このパンフレットにもう外部リスクに対する不安への相談窓口の設置や、あと給食食材の放射性物質測定とか記載してあります。

 私は、ここで提案したいのですが、町内のモニタリングポスト、今よりもまた増やすべきかと、これは理由は保護者や若い世代に線量を数字で見てもらう機会を増やすことは放射線量への不安解消につながるものと考えるからですが、この町部局とのこれは調整も必要でしょうが、今日は教育長にお聞きする場なので、モニタリングポストの設置を増やす考えはござますか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 今ほどおっしゃいましたように、町部局との調整が必要ですので、ただいまご指摘にと言いましょうか、そういうお話があったことを踏まえてその可能性についてご相談はしてみたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) しっかり新設校を町内に開校するわけですから、まずは放射線量への不安解消に積極的に取り組むべきだと私は思っております。

 次に、両校は新設校ですので、校章、校旗、校歌、制服、運動着等はどうなっているのか気になります。決定はしているのでしょうかお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) ご質問にお答えします。

 校章につきましては、10月に公募を行い22件の応募がありました。1121日に浪江町学校教育復興推進協議会において、応募作品についての感想やご意見をいただき、これを受けて事務局で原案を整え、教育委員会定例会において決定してまいります。なお、校章が決定した後に校旗の作成を進めてまいります。

 次に、校歌ですが、教育委員会事務局と校長会とで組織する学校再開準備会や先の「浪江町町立小・中学校に係る検討委員会」では、新しい校歌については、時間がかかっても、学校づくりの考えが明らかになった段階で、新しい学校に在籍する子供たちの想いなども大切にして皆で作りあげることが望ましいという意見をいただいております。これも浪江町の学校らしい在り方と考えたところです。校歌ができるまでは、子供たちが馴染んでいる愛唱歌などから、その場に相応しいものを選んで対応することにしたいと考えております。

 制服や運動着につきましては、当面は浪江中学校の制服や、浪江小学校と浪江中学校の運動着と同様のデザインに新たなロゴを入れたものを着用する方向で検討を進めております。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 校章はまだ決定していないということで、それに伴い校章が決定しだい校旗も決定していくと。校歌については、4月1日開校時には間に合わないということですよね。制服は、浪江小、浪江中のを基本としてロゴを入れていくというふうに私は取りました。

 それで多分間違いないと思うんですが、本来例えば校歌については、小高産業技術は非常に話題性をつくったと思うんです。長渕剛さんという強烈なイメージで、しかも長渕さんを復興のシンボルにして全国的に今復興に向かって取り組んでいるんだという思いが伝わるような校歌づくりをしたと思うんです。私もどちらかといったら、そのほうが全国的にも浪江町頑張っているなと、そろそろ風化しつつありますので、そういう一助にもなるのかなと思っております。

 ただ、今答弁いただきましたが、子供の思いも重要にしたいんだとこの気持ちも理解はできます。そこで、開校にあたって教育長は新設とかで開校にあたった事務的なことを今まで校長経験も踏まえて経験したかどうかお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 私自身は、新設にはかかわった経験はございません。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 今、伺ったのは、開校時に校章、校旗は決まるのかな、校歌がないと、制服、運動着は浪江中、浪江小のを基本としてロゴを使う、ロゴを使うということはつまり校章がなければいけないわけで、開校準備という面ではちょっと遅れているのかなと私は思うんです。実際に、では開校時に校歌がないというのはこれは考えられないことではないということでよろしいんでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 開校時の効果は、あればあったでそれは大事なことなんですが、今申し上げたような状況で少し時間をかけてというのが私どもの立場でございます。今のお尋ねですが、私の記憶で恐縮ですが、数年前に三春町で中学校が統合したことがございますが、この時は新しい校歌ではなくて、従来あった学校のいずれかの校歌を使ったという話を聞いたことがございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 特に校歌についてなんですが、町民も校歌を初めて曲を聞くというのは楽しみなものですから、なるべく早い時期にこれも決定していただいたほうがよろしいし、町民の皆さんにもお聞きする機会を与えていただけたらとこのように思います。

 次の質問に移ります。登下校についてですが、今ほど次長からスクールバスを運行しますという答弁いただきましたので、これは割愛します。

 ただ、例えば南相馬市の復興住宅から通う場合、そういう場合もスクールバスは運行されるんでしょうか。ここを確認したいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) 南相馬市からの通学のスクールバスも考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) それで、次の質問に移るわけですが、確認はできましたので、創成小、創成中に通うことで他の小・中学校とのハンデがあるならばなるべく避けなければならないと思います。例えば、体育のプール授業です。プールの授業はどうなりますか。

 また、この資料では、児童・生徒一人一人が輝く教育活動として一人一人に寄り添った指導の中でALTなどによる英語教育の充実となっていますが、ALT英語の授業はどうされますか。それともう1つ、お答えいただく前に、次の質問の中学校の部活動についてもお伺いこの場でしたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) お答えします。

 プールにつきましては、もともと浪江東中学校にあったプールを解体しており、開校時にはプールがない状況となります。当面のプール授業は、南相馬市内のプールをお借りすることなども視野に入れて行っていきたいと思います。

 ALTにつきましては、二本松市で再開中の学校に1名が在籍しております。新設校でも同様にALTによる英語教育を行えるよう必要な環境整備に努めてまいります。

 続きまして、中学校の部活動ですが、部活動は、学校の指導体制や子供の意向などを含めて総合的に判断していくことになります。少ない人数での開校となりますので、個人種目が主になることを想定してございます。また、近隣学校や地域の方と協力するなどで、今後の部活動の在り方を検討してまいりたいと考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) もう次の質問の答弁が次長からあったようなんですけど、というのは私なぜこんな質問したかというと広域連携の必要性を訴えたかったわけです。参考までに南相馬市小高区の4つの小学校は今年4月から小高小学校で再開し、合同授業を行ってます。小高中学校においても元の校舎で再開しています。プールの授業を問い合わせてみると、両校とも震災前の既存プールを改修し、今年の夏はプール授業を行ったそうです。プールがなければ、私は借りればいいと思っています。

 外国語指導助手がいなければ、南相馬市からのお手伝いをいただければいいのかなと思っております。

 さらに、部活動については、団体競技に参加したいというのであれば、小高中学校の部活動にも参加させていただくというのも一つの手だと思っております。

 つまり、広域連携をすべきと考えますが、県教委を交えて南相馬市、南相馬市教委、町教委とこういったものを協議の場をもつことも必要ではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) 近隣市町村との広域連携の必要性は強く感じております。内容にもよりますが、必要かつ有効なものについては、先方と良く協議し、相互理解のもとで取り組んでまいりたいと考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) ここで大切なのは、当然応分の負担はすべきだと。お願いばかりして、こちらで負担しないのはいかがなものかと思っております。

 それと、その協議の場を持っていただけると理解してよろしいんでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 双葉郡の一番北で南のほうはまだ復興が時間がかかるという特殊な状況から北隣の自治体の教育長同士なんですが、お互いに色々とお世話になりますと、もっぱら我々がお世話になることが多いんですが、何かありましたらまたご相談に伺いますという話はしてございますが、正式な会議をまだ立ち上げるとかそういうことについてはまだ具体的なところまではいってございません。

 

 

今日はここまで。


H29.12月定例会 その2

2018-04-12 08:19:37 | 日記

おはようございます。

遅くなりましたが、12月定例会に行った一般質問を報告します。

質問通告は、1.町立既存小・中学校等の今後について  2.来春開校の「なみえ創成小・中学校」について  3.震災遺構について

      4.ふたば未来学園中学校との連携について  5.特定復興再生拠点整備計画認定に伴う町対応について

      6.新年度予算編成の基本的な考え方について

の6項目です。なお、質問方式は一問一答方式(質問答弁合わせて持ち時間は1時間)としましたので、恥ずかしながら時間配分を間違ってしまい、全ての項目を質問できませんでした。反省点です。

 

反訳原稿をデータでもらいましたので、アップしますが、長文となります。ご理解を

 

12番(山崎博文君) 12番、山崎博文です。

 議長の許可を得ましたので、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。質問方式は、一問一答方式でお願いいたします。

 3月31日に町は、帰還困難区域を除き避難指示が解除となり、6年9カ月が経過しようとしています。この間、馬場町長を始め職員の皆さんにおかれましては、通常業務のほかに復旧・復興に関する業務など多忙極まりない日々が続いています。国立感染症研究所は、1日インフルエンザが全国的な流後期に入ったと発表しました。どうか健康に留意され、業務遂行をお願いしたいと思います。

 また、先月19日に開催されました市町村対抗駅伝においてチーム編成や練習時間がままならぬ中、総合26位、町の部9位入賞と好成績を収められました。大変明るいニュースを町民に提供いただきました。選手並びに関係者にご慰労と感謝を申し上げます。

 そして、7年ぶりに十日市が町内で開催されました。町内居住者や避難先からの多くの町民でにぎわい、2日間の開催ではありましたが、笑顔あふれる十日市であったと思います。このにぎわいと笑顔を取り戻さなければならないと再確認をした次第でございます。

 さて、6月定例会で行った私の一般質問は、一部地域を除き解除後3カ月が過ぎようとした中で、町行政についての内容が主でありました。今回は、教育行政を中心に一般質問を行いたいと思います。

 それではまず初めに、質問事項1.町立既存小・中学校等の今後について、ご質問いたします。

 過日開催された全員協議会で教育長より教育行政に係る復興の進捗状況の報告がありました。内容の一部ですが、避難先再開校である浪江小、浪江中は平成31年度まで再開を継続し、平成32年度は休校もしくは閉校、平成33年度は閉校、また津島小においては平成32年度まで再開を継続し、平成33年度は休校もしくは閉校と、在校生を考慮した再開校のシミュレーションが示されました。

 さらに、現在臨時休業校である請戸、幾世橋、大堀、苅野の4つの小学校と浪江東、津島の2つの中学校は来年度は引き続き臨時休業とし、平成31年度は休校、平成32年度は休校もしくは閉校、平成33年度は閉校、ただし津島中においては津島地区の復興には長時間を要し、遠隔地であることから将来の再開の可能性にも配慮した他地域と異なる時間軸での対応が考えられるという来年度以降の町立学校の全体像の見通しも示されました。

 そこで、この説明の中で、閉校という用語をお使いでしたが、廃校という言葉も良く耳にします。次の質問にも関係がありますので、素朴な疑問としてこの2つの言葉に違いがあるのか、まずはお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) ご質問にお答えします。

 一般的に、「閉校」とは、授業などの学校経営を止めて学校を閉じることでござまして、機能面での停止を意味いたします。一方、「廃校」とは、学校そのものを廃止することで、制度上の存在を終了すると、そのようなことを意味しております。

○議長(紺野榮重君) 山崎博文君。

12番(山崎博文君) 私もネットから閉校と廃校については調べておきましたが、概念的にどういうふうに理解していいか紛らわしい言葉でしたので、一応今お聞きしました。

 それで、次の質問なんですけれども、統廃合もしくは統併合と言ったほうがいいのかな、その辺についてお伺いいたしたいと思います。

 現在、浪江小と津島小、浪江中は避難先で再開したものの児童・生徒は激減状態にあり、その他の請戸小・幾世橋小・大堀小・苅野小・浪江東中は今ほど申し上げたとおり臨時休業中です。他自治体を見てみますと、少子化の影響により小・中学校それぞれ統廃合、ここでは統廃合という言葉を使わせていただきますが、統廃合が進んでいます。

 そこで、一旦当町も各小・中学校の現況を鑑み、請戸小・幾世橋小・大堀小・苅野小を浪江小に、浪江東中を浪江中にそれぞれ統廃合すべきではないかと考えますがご所見をお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えいたします。

  ただいま町立の既存の小・中学校の統廃合についてのお考えをお示しいただきました。先の「浪江町町立小・中学校に係る検討委員会」での検討でございますが、そこでは原発事故による極めて特異で困難な状況で浪江町の学校教育を復興するには、これまでとは異なる状況への新たな工夫が必要であると。そういうことに基づきまして、とりあえず学校の統廃合ではなく、新しい小・中学校を設置することが望ましいという結論をいただいてございます。

  このことから、ただいまのご質問ですが、私自身としては今の段階で統廃合を論ずるのは少し早すぎるのではないかという認識でございます。ここしばらくは新設校の充実を図りまして、既存の学校の今後につきましては、復興を巡る状況が大きく異なる津島地区の小・中学校、あるいは今ほど議員からご提案のような考え方も含めまして、浪江町全体の復興の状況に見合った形で後日改めて状況に対応した判断をすることが適当ではないかと考えございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) そうしますと、ただいま教育長からの答弁では統廃合についてはまずは新しい学校の設置が優先的であり、新しい学校は来春開校されるわけで、これはあとの質問にもなりますけれども、ただ今の段階では統廃合は検討はしていないと、とってよろしいんでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) ただいまの段階では統廃合という新たなステップに踏み出すのはちょっと早いと、もうちょっと状況を見たいということでございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) ここから多分教育長と私は考え方がちょっと違うんだなと思います。ただ、私は統廃合はすべきだと思っております。

 次の質問に移ります。これも現況報告の中での内容ですが、現在二本松市内で再開している浪江小・津島小・浪江中の児童・生徒在籍状況について報告がありました。現在浪江小は4年生が1人、6年生は2人で、6年生が卒業しますと来年度の在籍数は1人の見込みになります。津島小は3年生が1人、5年生は1人で、来年度の在籍数2人、浪江中は1年生が1人、2年生が3人、3年生が5人で、3年生がが卒業しますと来年度の在籍数は4人の見込みとなり、再開校の運営が非常に厳しい現況にあります。

 良く小規模校のデメリットとして挙げられるのが、学習面では競い合う機会が少なくなるため学習意欲の低下、運動会などの学校行事の制約、生活面では集団の中で培われる力が育ちにくい、協調性を養う機会が少ない等々が挙げられます。メリットも当然認識はしておりますが、今ほど挙げたデメリットのほうが私は非常に多いのではないかと思います。ましてや小規模校ではなく、極小規模校です。

 そこで、児童・生徒が激減している小・中学校を現在の2箇所から1箇所に集約すべきと考えますが、その必要性をどう認識されているかお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えいたします。

 この件につきましても議員から何度かご指摘をいただき、その都度私も集約による利点はあるという考え方でお答えをしてまいりました。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 実は、ただ今答弁いただきましたが、この質問は平成23年、つまり震災の年の12月定例会の一般質問でも私は行っております。その当時は、8月25日に二本松市の下川崎、針道に現在の浪江小・浪江中がそれぞれ再開後4カ月が経過した時期です。その時の議事録がここにありますので、読み上げさせていただきます。

 私の質問が、例えば小規模学校のデメリット、小・中2箇所の学校の整備費や維持管理費、特に効果的・効率的な除染費の負担増等々、また来年度の全児童・生徒数の自然減など総合的に考慮するならば2箇所より1箇所に集約したほうがいいのかと思います。当然子供たちに教育費をかけるのは私も理解しております。この1箇所に集約するという点でどのようにお考えかお伺いいたしますと同様の内容の質問をいたしました。

 その当時教育長は、学校を1箇所に集約したことを仮定いたしますと、教員あるいは子供たちの日常的な交流が活発にできることになりますので、そういう意味でのメリットは確かにございます。ただ、現在のことをまず考えますと、下川崎の小学校につきましては、今の状態少人数ではありますが、教室などは常に全部使っております。それから、中学校の針道のほうですと、教室は若干空いているのですが、一緒にするまでの余裕はございません。なおかつ、小学生があそこまで通うということについては新たな問題が出てくるのだろうと考えますので、今の時点で集約を急いですることは必ずしもベターではないと考えます。ただ、今議員ご指摘のように一緒にすると小中学校が一緒に勉強することが可能です。この辺については、これから私どもの町がどのような状況に置かれるかによって色々考えなければなりませんので、そういう状況の中で必要な考え方、あるいは示唆に富むものであろうとそのような理解をして研究だけは進めてまいりたいと思っております。という答弁をいただいております。

 1箇所集約については、つまりキャパの問題があり、ベターではないが研究だけは進めると私は答弁を理解しましたが、このキャパの問題は現況においてクリアはしています。今日の答弁では、あまり進展はないのかなというような答弁だったと思うんですが、6年前の答弁を踏まえ、いま一度お答えいただきたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えいたします。

 学校規模からしますと1箇所への集約は利点が多いということで考えてございますが、避難先でのその後の再開校の状況をずっと見ていますと、非常に状況が深刻な状況が続いておりまして、子供たち自身の学校への思いやそこでの人間関係への配慮というのが特別必要だと考えるに至ってございます。

 このことから、これまでの状況を把握し、現場を預かる学校側の考えを良く聞く必要があるだろうとそういうことで判断してまいりました。

 来春につきましても、針道の中学校を下川崎の小学校に移転することはどうであろうかということで学校側と協議をいたしましたが、現在の生徒の様子、人数は少のうございますが、それぞれいろんな事情を抱えてこれまでの経緯もございます。それから、キャパの問題ですが、仮に針道の中学校を小学校に移すとすると窮屈な面が若干残ります。

 それから、今後の在籍生徒の見通しでございますが、これが非常に流動的でございまして中々判断が難しいと。こういったことから来春からの移転は見送りまして、改めて状況を見て判断するのが良いのではないかとこんな考えに至ったところでございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) これも残念ながら私の意を反映されていなかったなと思っておりまして、また色々と教育長とは議論はしたいと思いますが、ここで角度を変えた質問をいたしたいと思います。

 新教育委員会制度のもと昨年の6月定例会において畠山教育長は議会の同意を得、町長より任命されました。新教育委員会制度では町長と教育長、教育委員らが教育施策について議論する総合教育会議の設置が義務付けられています。総合教育会議は、首長と教育委員会が教育行政の大綱や重点的に講ずべく施策等について協議、調整を行う場であり、両者が教育政策の方向性を共有し、一致して執行にあたることが期待されています。

 教育長、総合教育会議は、設置されていますよね。もし、設置されているんでしたらば、今までの会議の内容について教えていただきたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えいたします。

 法改正を受けまして、浪江町では平成27年度から浪江町総合教育会議を設置してございます。

 平成27年度の会議では浪江町の教育大綱を、これ既に公表してございますが、これについてご協議をいただきました。

 それから、翌年平成28年度の会議では先に町立小・中学校に係る検討委員会から答申をいただきましたので、それを踏まえて避難先あるいは帰町後の浪江町でどういう学校を全体的に設置あるいは運営していくかということについてご検討いただいて、その基本方針を決定したところでございます。

 それから、もう1つ前年度に確認をいたしました教育大綱について一部修正の必要がございましたものですから、その修正の協議をしていただいたと、そういうことでございます。

 今年度については、予定した会議がございましたが、事情があって開催できませんでしたので、このあと開く予定でございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 当然、設置はされているものと思いましたが、この総合教育会議において、今ほど私2点ほど挙げましたが、1箇所集約とか統廃合について会議での協議事項として挙げるような案件なのかどうか、これをお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えいたします。

 総合教育会議については、先ほど議員からお話がございましたが、その内容については教育に関する大綱の策定や変更に対する協議のほか教育の条件整備など重点施策の協議や児童・生徒の生命または身体の保護や緊急の場合に講ずべき措置に関する協議等を行うこととされているということでございまして、特に具体的な項目そのものは挙がってございません。会議の設置の要綱はありますが、運営とかそういったことについてはそれぞれの自治体に委ねられていると。

 これを受けまして、先ほどご報告いたしました町の全体の学校のあり方については、基本的なことになりますので、当然この会議でしていただきました。

 そうすると、1つの学校にまとめるかどうかと本格的な統廃合ですとまた別ないろんな要件が伴いますけれども、今議員からお質しの避難先での2つの学校をどうこうするかということについては、この会議の議題まではいかないのではないかというのが私の認識でございます。

 なお、今後統廃合という大きな項目について議論するということになれば、これはまた総合会議なりで諮るということも十分あり得るとそのように考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) そうすると、私が申し上げた2点については、この総合教育会議の議題に上がるまでではないということで理解してよろしいんでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 現在まではそのような形で、状況の中で判断してまいりました。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 本当は、ここで町長にも答弁を求めたかったんですけれども、1箇所集約と統廃合については後ほど質問しますが、小中一貫教育の導入、さらには震災遺構についても町長はどのように考えなのかお伺いしたかったのですが、今回は通告書の答弁の相手先が教育長となっていますので、残念でありますが別の機会に町長には、新教育委員会制度になってから首長が大綱を策定するようになっていますので、この辺も含めて議論はしなくてはいけないのかと私は思っておりますから、次の機会に行いたいと思います。

 それでは、次に(3)の質問に移ります。全体像の見通しで示された臨時休業中の請戸小、幾世橋小、大堀小、苅野小、浪江東中、津島中は平成31年度に休校となります。臨時休業中は、校長を配置し、その他の教職員は町内小・中学校と町内外小・中学校との兼務ですが、休校となると校長の配置がなくなり、教職員の兼務もとかれるようになると思います。そこで休校に伴う教職員配置について、教職員の意向を最大限尊重すべきと考えますが、どのように行うのかお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えいたします。

 現在臨時休業中の4つの小学校と2つの中学校でございますが、平成31年度からは休校という基本方針を決定してございます。これらの学校には現在59名の教職員、校長入れてでございますが、所属してございますが、人事上は別扱いになる管理職と講師の方々を除くと25名の方々がいらっしゃることになります。

 現在、平成30年度の教職員人事事務が始まってございまして、各校長へのヒアリングを通して教職員一人一人の事情、あるいは意向などを取りまとめて、これを任命権者である県教育委員会に伝えたところでございます。今後できるだけ教職員の意向の向上につながるような人事となるよう努めてまいります。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) この件も教職員に対し意向確認、もしくは意向調査を実施していたことは私の知り合いの先生からお聞きしております。ただ、その先生が多くの先生方が今後どのような移動になるのか不安に感じているとおっしゃっていましたので、ただいまの教育長の答弁をお聞きしましたらば高校の先生時代はとても優しく思いやりがある先生だと教育長の教え子である11番議員からお聞きしていますので、意向の尊重をしていただけるものと思います。

 次に、(4)の質問に移ります。あの忌まわしい3.11以降の町内の学校等の教育関連施設の維持管理についてですが、特に居住制限区域や避難指示解除準備区域の各小・中学校においては、除染後の校庭の雑草対策は問題ではないかと思います。私が4月まで所属していた文教厚生常任委員会では雑草対策に取り組むよう委員会として指摘し、指摘後幾世橋小学校では地元住民の協力のもと除草作業が行われています。残念ながらその他の小・中学校においての対策がなされていないのではと思います。

 また、ランドセル等思い出の品がまだ置き去りになっている教室があります。持ち帰るような機会をつくったことも承知はしていますが、私はこの思い出の品のそろそろ取り扱いについて1箇所に集約するとか、あるいは処分等も含んだ一定の結論を出し最終案内をしてもいいのではないかと思います。学校の維持管理を3.11以降このような問題を指摘しながらですが、どのように行ってきたのか。また、今後どのように行うのかお伺いいたします。今後の利活用についてもあわせてお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えいたします。

 町内の学校につきましては、臨時休業校を含め、配置されている教職員が計画的に学校に立ち入りまして、状況確認や清掃、清掃と言っても限られてはございます、それから修理箇所の確認などを行いまして、教育委員会としてこれに必要な対応をしてまいりました。 なお、除草につきましては、ご指摘のような状況で一部学校に限られてございます。また、児童・生徒の私物、思い出の品物というのはそういうことかと思いますが、私物の取り扱いにつきましては、これまで何回か学校ごとにご父兄に呼びかけてご来校いただいて持ち帰れたということもございますが、確かにまだ残ってございます。これらの状況を確認した上で、可能なものについては、処分の方向で対応してまいりたいと考えてございます。

 施設の今後の利活用でございますが、復興と町づくりに関する全体的な視点からこのことが進められていくものと理解してございます。教育委員会としましては、利活用の必要性や可能性の検討を内部では進めてございますが、これを行いながら維持管理に努め、町全体としての計画に生かせるように準備をしてまいりたいと考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 雑草の対策などは今臨時休業中ですから、学校の校長はいるわけですから、しっかり維持管理業務にも努めていただくようにこれは要望しておきたいと思います。

 さらに、今後の利活用については、中心市街地再生計画実施設計や町復興計画ともリンクしますので、町部局と連携強化を図り、具体的に早い時期にお示しをすべきだと思います。ちなみに、浪江小学校は中心市街地再生計画の中では既存施設の利用ということで、ふれあいの場とか、そういうことも検討されているということですから、早く例えば学校どうするんだと、どういうふうに活用するんだということは検討すべきだなと考えておりますので、お示しを早い時期にしていただくことを望みます。

 

 

今日はここまで。