エコノミスト 2010年 12/7号 [雑誌] | |
クリエーター情報なし | |
毎日新聞社 |
今週号、巻頭の“フラッシュ”に新卒採用市場について寄稿。
雇用調整にくわえ“新卒バブル”崩壊の波も直撃している分、就職氷河期以上の就職難に。
とりあえず、もう内定率が回復することはないと思われる。
もっとも、新卒バブルが終わったということは正社員バブルもそのうち終わるわけで、
内定取れなかったからといって、そんなに落ち込む必要はない。
地方だろうが中小企業だろうが契約社員だろうが、身につけられるものを身につけておくといい。
そして、現在である。1970年代においては、夜別の仕事をしている人がいた、地方都市だが。事実私のやらないかと言われたことがある。
それより見るとたったの30年で、それ以外は仕事がないのが普通であった。
その昔テレビで高校生が<何故その職業につかれたのですか>と尋ねられた人が一瞬表情を変えた、質問が考えられないものだったからである。なんと答えたかは忘れたが、その人はほかに働くところがないから、その仕事に就き、ひとかどの人になった。
現代人は錯覚をしている。
しかし世間は<自由に職業が選べる>と口では言いながら、内実はことなるから、用心して学校へ行き、ふざけた、人権教育や差別教育など馬鹿にして、なにが肝心かを、よくみて、学校へ行く人が大半である。
その人々が持っている常識を知ることだろう。
もう20年以上になるかなあ、さる有名国立大学を卒業した女史が親の前で、<有名大学を卒業しても何もかわらない。何処でも同じだ。関係ない>とつぶやいた。
彼女がそのときそのように判断した、基を基準にして行動することだろう。
必死になって勉強して有名大学へ行く必要はない。
だいたい、大学教育は100人に一人か200人に一人くらいしか学べないものである。
企業が採用基準と昇進基準を変えれば、わが国の教育界は激変する。そのときがちかずいている。
ゲームセットが近いが、相当に混乱するだろう。
わが国の学歴は人品の評価まで及ぶという奇妙な要素がある。
この仕組みがわが国を崩壊させるなとは分かるが。
では、何がいけないのか。
それは、日本の多くの会社の「事業内容」が悪いというのが原因です。例えば、ITというインフラが登場しても、ITを事業に組み込めた会社は本に少ない。結果、買い物はAmazonに顧客をとられ、CD屋・本屋・雑貨屋は皆職を失ってしまいました。
インフラというシェアを奪われてしまっては、後はコンテンツ製作という専門性(というより、バクチ的な宝探し)で稼ぐしか日本には残されていません。インフラを奪われてしまったダメージを減らし、コンテンツ作成とインフラ面でのシェア脱却をはかるのが日本の残された道です。
その中で、年功序列・終身雇用自体は、社会的インフラとして日本に必要なシステムです。それがなければ、経済はまともにまわらない。今自らそれを捨てる自滅の道をたどる必要はないと思います。
「づ」を「ず」に間違える例は、数多く見てきたが、こんな誤用は初めて見た。それはともかく、
>では、何がいけないのか。
>それは、日本の多くの会社の「事業内容」が悪いというのが原因です。
>その中で、年功序列・終身雇用自体は、社会的インフラとして日本に必要なシステムです。
前半は正しいですが、後半は間違っています。
事業内容が悪いのと、硬直的な労働市場が、新しい発想や大胆な決断を阻んでいるのです。
遅かれ早かれ変わらざるを得ないでしょう。
給料を弾力的に変えられるなら、終身雇用を維持できるとは思いますが。それも無理なようですし。
会社にとらわれずに働けるよう、キャリアを形成しましょう。
>それがなければ、経済はまともにまわらない。今自らそれを捨てる自滅の道をたどる必要はないと思います。
それがあるから、今経済はまともにまわってないのでは?
それを捨てれないから、今まさに自滅の道をたどっているのでは?
>その中で、年功序列・終身雇用自体は、社会的インフラとして日本に必要なシステム
全くナンセンス。矛盾しまくりです。
終身雇用・年功序列の中で、誰がバクチを打つのですか?
逆に、バクチを外した大量のクリエーターのなり損ないをクリエーターのなり損ないのまま、誰が雇用していくのですか?
コンテンツ作成と終身雇用年功序列はもっとも相性が悪いシステムです。
「誰か」が人柱覚悟でバクチを打ってくれて、その誰かの中から偶々成功した人に、終身雇用年功序列でフリーライディングして養ってもらおうという発想なら、それは最も早く破滅に繋がる考え方です。
コンテンツ作成とシェア脱却をする上で、年功序列・終身雇用が必要なシステムというのはどういうことでしょう?
よく分からなかったので、詳しい説明がお聞きしたいです。
コンテンツ作成とはいいましたが、それはMP3をインターネット上のサーバにおいてご自由にダウンロードしてくださいということを意味しているのではないということです。
経済成長のためにはコンテンツはなんらかの収益をあげるモデルとして提供されなければいけません。それは広告収入でもいいし、あるいは利用者からじかにお金をとるものでもいい。利用者から評価されるよいモデルであれば。
すなわち、コンテンツプロバイダー、売り手の雇用形態は自由でいいが、買い手側の雇用形態は安定していることが市場の成長に不可欠ということです。日本では、売り手の雇用形態はやけに安定していますが、買い手すなわちターゲットの雇用形態はとても不安定で、市場そのものが活発化していません。
そのために、終身雇用・年功序列を浸透させていくことは市場そのものの発展に有効な手段だと思っています。
ただし、エリート予備軍の席取りゲームになると思います。
ポイント制で
まずはA/Bランク大学が高得点+
英語が話せて高得点+
会計や税務の専門知識があったり、法務で高得点+
理系で大学院、時代にあった研究経験があると高得点
スーパーの牛乳と同じく新しい製造日でまた得点が上がって+
コネのポイント付加もあり。
大卒としてのカテゴリーで迎え入れられるのは今の10%ぐらいでしょうかね。ポイントが取りきれなかった方は部屋からスコップで掻き出す。だって翌年の新しい牛乳(新卒)を並べる棚を作らなくてはいけないし。
良い悪いは別として。
冗談はともかくとして、この雑誌の特集の地方財政危機、これ洒落じゃない事態になっていると思います。読みたい......