IC-7000を数ヶ月使用した結果のファーストインプレッションです。
★操作性は、コンパクト機ですから、メニュー設定の際は取説が必携ですが、普段使う機能は前面にスイッチが配置されていますので特に不便はありません。
表示部には、パワー、SWR、ALC、コンプレッサーレベル等の各種情報が同時表示されますので、AH-4等のATUを使用して運用する際には、精神的に安心できます。
★受信については、特に違和感は感じません(コンパクト機として)が、内蔵スピーカーが小径ですから、固定運用の場合は、外部スピーカーを接続した方が、音質がアップします。
SSBでの運用ですが特に気になるところはありませんでした。144/430MHzのFMは、DSP機ですので、さすがに専用機と比較するとスケルチの開放時がデジタル的?でやや違和感を感じます。
肝心の受信感度の方は、常に厳しい信号の受信を強いられる状況が無い限りは、許容範囲内だと思います。
★送信は、送信帯域やマイクゲイン等の各種設定を、メニュー画面で設定します。音質はDSP機らしいソフトは音質です。以前、HF帯でQSOいただいた局がこのリグを使っており、たいへんFBな音質だったため、使用しているマイクを尋ねてみたところ、HM-151という付属のハンドマイクを使用しているとの事でした。
マイクゲインとコンプレションレベルを調整しているだけとの事でしたが、なかなかFBでした。
★総合的な性能については、単純に固定機と比較はできませんが、機能的には同種の固定機IC-7400とほぼ同等ではないかと思います。価格的にはほとんど変わりませんので、当然と言えば当然ですが
このIC-70001台で、1.9から430MHzまで運用できますから、特に50W機であれば様々な用途(固定、移動、モービル)に使用できるものと思います。