ポッキーか餅か

日に日に冷え込みが強くなってきました。鴨川べりの桜の葉も程良い色合いになって、季節の移り変わりを実感させてくれるようです。明日、11月11日は韓国では「ペペロ（ポッキーと同じ菓子）デー」と言われて、職場の上司や同僚、恋人などにペペロを贈り合う日となっています。数字の1が四つ並ぶ日であることから始まったといわれますが、バレンタインデーや、ホワイトデーのように、菓子メーカーが考案した、あまり意味のないイベントと冷笑する声もありますね。もともとこの日は「農業人の日」として、国産の農産物を愛用するための啓蒙活動などもなされてきましたが、2年前からは、ペペロに対抗して「カレトッ（細長い形の餅－写真）」という餅を贈り物にしようと「カレトッデー」に定めたそうです。メラミン混入などの食品汚染問題が広がる中、安心できる食べ物を贈るのが本当の愛情だというのは、なかなか説得力がありますね。最近は伝統的な餅菓子を提供する「トッカフェ」なども流行っているようですし、様々な伝統文化の見直しが進んでいるようですが、振り返って私たちの身の周りにももう一度見直してみることがたくさんあるのかもしれません。