旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

クロージングシンポジウムとアーバンライフガーデンコンテスト

2017年05月29日 17時57分06秒 | ガーデンネックレスよこはま2017

27日(土)
午前中はポールスミザーさんの講演会へ出かけ、その足で午後から全国都市緑化よこはまフェアの「クロージング・シンポジウム」へ行きました。
たまたま横浜公園で頂いたチラシに申込み用紙があり、興味本位でFAXしたら、翌日参加証が届いたので、横浜にでるのだし、行ってみるかと。

講演者の方々は、それぞれ立派な肩書のある方ばかり。
集まっている方々も、業界の方がほとんどだったのではないかしらん。

最初にこの度のフェア参与である涌井雅之氏の基調講演がありました。
内容は、横浜と庭園や植物とのかかわりの歴史。
横浜市は花と緑についてはさきがけで、1863年に馬車道に街路樹ができたのだとか。
日本初の洋風庭園ができ、居留する外国人の影響や、横浜の伝統ある業者さんたちの活躍もアリで、独特の植木文化が発展したそうです。
しかし大正12年の関東大震災でほとんど無くなり、その瓦礫を埋め立てて、今の山下公園が誕生したのだとか。
などなどの経緯から、現代にいたるまでのお話でした。

その後のシンポジウムでは5名のパネリストの方々がそれぞれの立場から、今後の横浜の花と緑の在り方について、提言されました。
幾つか興味深かったお話をピック・アップすると・・・

梛野良明氏(国土交通省大臣官房審議官)の「都市緑地法等の改正(5・12)について
公園をもっと魅力のあるものにしていくために、民間活用などの規制緩和が行われるそうです。
花と緑が街全体を変えていくのが、世界全体の流れなんだそうですよ。

若松浩文氏(㈱ランド代表取締役)の現代の消費者の傾向について話は面白かった
インターネットの時代、集客するにはバーチャル体験を越えるような体験が必要なのだそうです。
ひたち海浜公園のネモフィラやコキアの畑の写真を提示して、こうした「包み込み効果」が大事なのだとか。
買い物を目的で行くのではなく、ゆったり歩ける空間で、遊びに行く感覚で楽しむのが現代の傾向であり、滞留時間が増えれば消費にもつながるそうで、それを「ウォーカビリティ」と言うらしいです。
この度のよこはまフェアの「みなとガーデンエリア」は、そんな感じなのでしょうか

小川正人氏(㈱ANA総合研究所取締役会長)は、フランスのアルザスの花の街でのガストロノミーウォーキングについてや、シアトルのフードツアーやバラの街リヨンなど、素敵な海外の事例について。
ANAで行ってください~って事でしょうか


討論会では「金銭の豊かさを求めるのは限界がある。心の豊かさを求めるためにはどうしたら良いか。その中で花と緑の果たす役割はどのようなものか」について、意見交換がありました。
皆さん、どうしても、観光や消費活動とリンクした意見が多かったです。

そして、ここでも、「公共が持つ緑は全体の3割程度。残りの7割は個人の持ち物なのだから、緑の景色のためには市民一人一人の協力が必要なのです」だって。

市民、ヒトリヒトリ。

環境作りは、自治体に頼るのではなく、私たちの手でしなくてはいけないのかな~
そういった意識を持ってもらうためにも、都市緑化フェアは大事なことなんでしょうね。

テレビの経済番組を見た気分で、帰路につきました。



市民一人一人が未来の庭を作ると・・・なんてこじ付けですが、みなとガーデン地区のアーバンライフガーデンコンテストの写真など

壁面緑化が印象的だったガーデン
個人で作るようになるのでしょうか


こんな露天風呂は都会では贅沢だな~


和モダンな茶室はきっと未来に馴染むのでは


こんなテラスはありそうかも。


ありそうにないけど、オブジェみたいで面白いな。

此処が一番気に入りました。
近未来的なガーデンで、ソーラーシステムで動く水のオブジェが面白い


ガーデンネックレスよこはまは、残すところ6日。
ワールドポーターズ前のアーバンライフガーデン・コンテストも、お見逃しなく

 

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