横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

Where2.0 早期割引期限を延長

2009年04月07日 10時50分05秒 | 地理情報関連
 5月19日から21日にかけてサンノゼで開催される、O'Reilly Where 2.0 Conferenceであるが、早期割引が適用される申込期限を、当初の3月末から2週間延長(4月13日まで)した。

 Where2.0は私も2006年以来、欠かさず出席しているカンファレンスで、Webにおける位置情報関連技術やサービスの最前線を知るためには最適のイベントである。開催地のアメリカはもちろん、世界中から多数の出席者で溢れる。

 ただ、今年はちょっと様相が違うみたい。それはご多分に漏れずこの景気だ。特にアメリカはITも結構打撃を受けているみたいで、スポンサー数に如実に表れている。昨年は、こんな感じでずらりとメジャー級のスポンサーから、ベンチャー系まで勢揃いしていたのだが、今年はESRIとYahoo!が昨年と同じランクで出している以外は、Googleは2ランク落ち、NOKIAが1ランク、その他は消滅してしまっている。

 スポンサーがこのような状況なのは仕方ないとして、出席者数はどうなるだろうか。例年800名くらいが集っていたが、ヘタをすると半分くらいに減るのかもしれない。なぜなら、参加費用が(割引適用後でも)10万円程度するので、社費扱いで今まで出席していた層の一部が諦めざるを得ないからだ。ただ、好きな人やこの分野にビジネスを賭けている人は集まってくると思うので、熱気はそれほど落ちないと思うが。

 さて、私はWhere2.0と先日のジオメディアサミットとを比べはじめている。まず、感慨深い。何故って、Where2.0とジオメディアサミットが自分自身で”比較可能”なレベルになったこと自体がすごいと思う。前者は世界を相手にした商業カンファレンスの頂点、後者はボランタリーによる運営による”同好の士イベント”。その根本的な違いがもともとあるのだが、先週のジオメディアサミットに出て、「ひょっとしたらこれは日本版のWhere2.0になれるかも」と感じた。

 Where2.0は、丸3日間(うち1日はワークショップ)朝から夜までジオメディアサミットの興奮が続くと思って良い。展示ブースもあるし、BOFもあるので休み無く楽しめる。それはそれは大変な充実感なのだが、先日のジオメディアサミットは、わずか数時間なのだが、”最大瞬間充実感”ではWhere2.0に劣らないと思う。しかも、無償のイベントである。

 この”無償”だが、これは実に日本独特という感じだ。こういう運営ができる国は他には知らない。日本の知恵だと思う。日本を除くアジアでも、ちょっとしたカンファレンスは数万円の参加費用がかかるのが相場。ちょっとメジャー級だったり、大手ベンダーのものだと20万円近くかかる。そのカンファレンス運営自体が良好な収益事業になっている規模のものも多い。これには結果として良い面もある。参加者は、お金を払っているから、その元を取ろうと真剣に聴講するし、参加者同士のコンタクトを必死に行う。だからビジネスが進む。文字通りビジネスライクである。

 ジオメディアサミットで、これまた独特と思うのは、事業ドメインが競合している参加者同士が交流する貴重な場を提供しているところだ。今回も某ポータルと某ポータルが懇親会で”仲良く”テーブルで談笑しているのを見ることができた。こんなことはWhere2.0では絶対に見られない。これって何なんだろう?私には良いことに思えるのだが、人によっては言語道断に感じる場合もあるだろう。

 ま、そんなわけで、今年も私はWhere2.0に参加しようと思う。

最新の画像もっと見る

post a comment