それはまた別のお話

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記念日・5周年

2012-03-19 | 日記
HAKUJU HALLでのコンサートからの帰り道。
乗換のために降りた小田急線成城学園駅のホームは、心底寒かった。
終電を待っている若者たちは、週末だからなのかみんな浮足立っていて、
そのことも私を少しイライラさせた。

この日3月17日は「記念日」で、日生劇場『TOMMY』で中川晃教を初めて観てから、
ちょうど5周年の日。
終演後の飲み会で、「5周年おめでとう、6年目の抱負をどうぞ!」と
お友達から祝ってもらってとても嬉しかったけれど、
6年目の抱負と言われても特に感慨はない。
なんというか、それを考えると、イラッというかカチンというか、
ちょっとネガティブな気分になってしまったのが不思議。

寒いホームで電車を待っているうちに、遠い昔のことを思い出した。
大学時代に、ちょっと憧れていた先輩が言っていた言葉。
その先輩は背も高くてさわやか系で成績もよくてテニスも上手で、
中古らしいけれどカッコいい車を乗り回していた。
だから彼がこんなこと言っても、それは全く嫌味な感じがしなかった。

…女の子ってやっぱり、ルックスなんだよね。
あ、ルックスって言っても美人が好きってことじゃないよ。
目元が愛くるしいとか、唇の形が好きだとか、全体の雰囲気が可愛いとか。
「顔よりも性格が良ければ」ってまっとうな人は言うと思うけど、
性格なんてどうにでも変えられるし、自分の前で見せるのと違う一面があるだろうし。
「きみの性格が好き」って言われたらそれを維持しなければならないけど、
「きみの顔が好き」って言われる方がいいでしょう?
顔が変わらない限り、相手からずっと好かれているんだよ。
だって顔はずっとそのままだから。

もちろんこの時点で、私は先輩にアタックする勇気を完全に失ったけど…
それでも当時は、この偏見と言ってもよい彼の言い分に「なんか納得」したのだった。
そりゃ今でこそ、「顔は化粧で何とかなる」「年齢で変化する」という事実も
十分理解しているけれども。

そうだよね。
私はあっきーの、彼の「歌声」が好きなんだよね。
歌声が変わらない限り、気持ちは減っていかない。
マズいことに、最近の彼の歌声はずっと絶好調ときている。
だから昔の先輩の言葉の「顔」を「歌声」にそっくり変換してみると
やっぱり今でも「なんか納得」しちゃうんだよね。
例えどんな役を演じようが、ビジュアルが少々変わっていこうが、
天然っぷりが炸裂しようが、私生活がどうであろうが、
そんなこととっくに乗り越えてしまったから仕方ないんだよね。

「イラッ」とか「カチン」とくるのは、
「なんで5月の平日にこんな一杯公演があるのよっ!」と憤慨しながら
必死にスケジュールを調節する自分が、ちょっと嫌だから。
「振り込めメールがまた来ちゃった…」と焦りながら
真剣に今年の資金繰りを考えている自分が、とっても愚かしいから。

だから、敢えてここで言っておきます。
現在公開中の、生田斗真主演の映画『僕等がいた』の台詞になぞらえて。
6年目の抱負、それは
「好きだ、バカ!」

以上。
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