「水源の里」

2008年04月15日 | 政治
京都に行ってきました。

と言っても、観光ではありません。

参議院総務委員会の委員派遣で、一日目は水郷の里である京都府綾部市市志に視察に行き、
二日目は参院総務委員会の地方公聴会を京都で開きました。

この「水源の里」とは、学術用語では「限界集落」と呼ばれています。
「限界集落」というネガティブなネーミングをあえて用いず、川上の大切さを改めて認識してもらう為にも「水源の里」というネーミングを使用してるようです。

水源の里:
距離 市役所から25km以上
高齢者率 60%以上
世帯数 20戸未満
位置 水源地域

四方綾部市長は「35年間で76兆円も過疎対策に使われたが、それでハコモノはできたが、山間部などの人口流出にはなんら手だては打たれてなかった。」「多くの人は(限界集落)を知ってはいたが、見て見ぬふりをしていた。」等々述べられた。

限界集落というと、なんとなくどんよりとしたイメージを持っていたが、高齢化率100%というわりには、皆さん元気で、温かく我々を向かい入れてくださいました。

「水源の里」地域活性化の取り組みとしては、
①おばあちゃん達が月一回集会所にお茶会で集まる。
②共同でつわぶきを生産している。収益は650万円。
③都会に出た市志出身の人が家族だけじゃなく、同僚なども一緒に連れて帰省し、その際に焼肉パーティーをする。
④自治会にリーダーが存在する。

これらの四つのポイントを押さえる事により、地域再生ができると市長は仰られました。

全国にある約8000の限界集落を再生するのに、全体で1年で1000億。
10年間で1兆円あれば、8000集落はやっていけると市長は断言されました。

「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」、この精神を我々は持ちながら地域再生という問題に取り組んでいかねばなりません。


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