ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

遠巷説百物語 / 京極夏彦

2021-10-18 | 本 京極夏彦
遠巷説百物語 / 京極夏彦 著
角川書店 / 2021.7



盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎は、巷に流れる噂話を調べていた。郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し困窮する藩の財政に、祥五郎は言い知れぬ不安を感じる。ある日、世事に通じる乙蔵から奇異な話を聞かされた。菓子司山田屋から出て行った座敷童衆、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女、そして他所から流れて迷家に棲みついた仲蔵という男。祥五郎のもとに舞い込む街談巷説、その真偽は―。

歯黒べったり
礒撫
波山
鬼熊
恙虫
出世螺




面白かったー!最後に又さんが登場してくれて、なんともホッとした展開でした。
そして、終わりに近づくとなんだか物哀しくなってきて、特に悲しい展開でもないのにホロっとしてしまいました。
いいなー、やっぱり、巷説百物語は仕掛けの面白さと正義感がたまらないです。
いいです、本当にいいです!

でもって、これは「了巷説百物語」につづくのかな?
何れにしても、「遠巷説百物語」は私としては”おまけ”というかサービス?もう終わったものと思っていたので、更に、もう一冊、「了巷説百物語」を読めるなんて幸せだ〜と思うばかりです。
せっかくなので(?)、「巷説百物語」「続巷説百物語」「後巷説百物語」「前巷説百物語」「西巷説百物語」を読み返してみたくなりました。
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