@越後の山歩き日記

新潟周辺、近県の百名山などが中心です。個人的な覚書ですが今後の山歩きの参考になれば幸いです。(2005.10.16~)

秋田駒ケ岳 花の百名山と秘湯めぐり3日間

2012年07月16日 | 鳥海山、秋田駒ケ岳

2012.7.13(金)~15(日)  くもり一時雨

13日(金) くもり一時雨
       5:30自宅発~(日本海縦貫道、国道7号、秋田自動車道、国道46号経由)~
      11:30乳頭温泉(鶴の湯入浴後、乳頭温泉キャンプ場テント泊)

14日(土) くもり一時雨(ガス)
       6:30田沢湖高原駐車場~(バス)~ 7:00八合目登山口(7:20発)~ 
       8:30秋田駒ケ岳(男女岳)山頂(8:40発)~ 8:55阿弥陀池避難小屋(9:15発)~ 
       9:25横岳~ 9:45大焼砂~ 10:20ムーミン谷~ 11:10男岳分岐~ 11:40横岳~ 
      12:20八合目登山口(12:55発)~   (バス)~ 13:15田沢湖高原駐車場(13:30発) 

       15:00玉川温泉(露天岩盤浴+屋内大浴場入浴、17:00発)~ 
       17:30後生掛(大沼)キャンプ場、テント泊

15日(日) 雨降ったり止んだり
        7:40蒸けの湯温泉(9:15発)~11:00小岩井農場(14:20発)~ 
       15:00国見温泉(入浴、15:50発)~ 16:30角館武家屋敷(17:00発)~
       22:30自宅着 


(1日目:乳頭温泉鶴の湯)
 今年、2人用軽量テントを購入したこともあって、秋田方面への2泊3日テント泊旅行、秋田駒が岳、八幡平+乳頭温泉鶴の湯、玉川温泉、八幡平蒸けの湯の秘湯めぐりを計画した。16日(月・祝)は休養日に充てることとして、金曜日朝から出かけた。
 5:30自宅発。日本海縦貫道はまだ全線開通していないが、6時間で乳頭温泉に着いた。11:30、翌日の駒ケ岳八合目行きバスの時間確認のついでに、「アルプこまくさ」で秋田名物の稲庭うどんを食べた後、お目当ての鶴の湯へ。






   ここを歩いて露天風呂へ。既に秘湯の風情わくわく


 13:00過ぎ、小雨降ったり止んだりの中、相棒あけちゃんと混浴露天風呂へ。他に男性客もいたが比較的すいていたのであまり気を使わず、浴槽の底から硫黄の臭いの白濁したお湯の沸きだすところで2人で1時間ほどまったり。予想通りの名湯、秘湯であった。
 その後、休憩所で一休みしてから30分ほど男女別内風呂にも入った後、15:30、乳頭温泉キャンプ場へ。
 このころには雨は上がり、ここのキャンプ場は設備も新しく快適なテント泊であった。

(2日目:秋田駒ケ岳、玉川温泉)
 5時過ぎに起床し、朝食、テント撤収して、6:10キャンプ場発。マイカー規制があるため、6:31分アルプこまくさ発八合目行きのバスに乗車。7時過ぎ八合目にバスがついたが、小雨である。7:20雨具を着て歩きだす。初めは山陰で風は当たらなかったが、9合目付近からは、風もかなり当たってきた。





    天気が悪くても十分楽しい花の百名山  ↑ ハクサンシャクナゲ   ↓ ミヤマダイコンソウ




  ↑ 9合目 阿弥陀池      ↓ 1時間で山頂。周り何も見えず残念。寒かった。


 とりあえず、山頂にということで、淡々と歩いて8:30駒ケ岳(男女岳)山頂。記念写真は撮ったが、ガスで眺望はなく、長く居ても体が冷えそうなので、5分ほどで下山。阿弥陀池非難小屋で15分ほど休憩。
 横岳経由で、大焼砂のコマクサ群生地を見に行くことにした。横岳を少し下ると、すれ違う人がいたので「コマクサ咲いてましたか」と聞くと「たくさん咲いている」とのこと。期待しながらさらに進むと、登山道の両側に沢山のコマクサ、コマクサだらけ。北アルプスの山々でもコマクサは何度も見ているが、これだけの大群落を見たのは初めてだった。あいにくのガスと風できれいな写真こそ撮れなかったが、それでも十分堪能した。



  コマクサの群落が延々と続く


 それで満足して戻ろうとすると、コマクサの写真を撮っていた青年が、「もう少し先の右に分岐したところにムーミン谷のチングルマ群生も見ごろで、是非行ってみたほうがいいですよ」と熱心に勧めてくれたので、そこへ向かうことにした。
 まさに話の通り。先ほどの荒涼としたコマクサ群生地とは全く違う、ムーミン谷の名前通りのメルヘンチックなチングルマの群生がどこまでも続いていた。8年前に歩いた北アルプス雲の平に感じが似ている。






  これだけ大きなチングルマの群落は初めて見た。雰囲気は雲の平。





  ヒナザクラ(上)   ミヤマキンポウゲ(下)




   ↑ ハキサンフウロ
                          ↓ エゾツツジ





 その後、少し険しい馬の背コースで横岳に戻り、シャクナゲコースで八合目に戻った。こちらもシャクナゲ見ごろ。





 花の百名山の名前通り、素晴らしい花の山旅であった。

 下山後、玉川温泉へ。
 15:00に着いたが、天気は晴れとなり、絶好の岩盤浴日和。
 3連休の初日とあって、大勢の人たちが屋外の岩盤に横になって岩盤浴をしていた。あいている場所を見つけてバスタオルを敷き、50分ほど岩盤浴。午前中の登山とここまで1時間半のドライブ疲れもあり、背中の固さもにも負けず、気持ちよさに眠ってしまった。
 汗もかいたので、内風呂に入り17:00玉川温泉を後に八幡平後生掛(大沼)キャンプ場へ。
 ここも、まだ、夏休み前とあってすいていた。設備も良くテント一張り2人で900円と安い。しかも、近隣温泉の100円引き券を2枚もらったのでお得である。
 夜中から朝にかけて、雨となった。6:30雨がやんだのを睨みテント撤収。とりあえず八幡平山頂方面へ車を走らせたが、再び雨模様となったことから、蒸けの湯温泉で朝風呂に変更。
 7:30蒸けの湯。日帰り入浴は8時からだが、屋外露天は時間前でも入っていいというので、小雨の中GO。まだ、誰もいない混浴露天風呂に2人で貸し切り、雨よけに頭にタオルを載せて1時間ほど入った。丁度、男性が一人来るのが見えたので、上がることにして、内風呂へ。30分ほど入って、9時過ぎに蒸けの湯を出た。八幡平山頂への登山口を通ると小雨とガスの中、何人かが歩き始めているのも見えたが、ここはパスして小岩井農場へ行くことに。

 11時に小岩井農場に到着すると、丁度11時半からのバスでのガイド付農場案内ツアーがあるという。500円だったがこれはお勧めである。農場の古い歴史を垣間見る登録文化財や国指定史跡から最新のバイオマス発電、普通は入れない牛舎周りでの牛見学など、大いに興味をそそるものばかり。元社員のガイドさんの朴訥な名調子もあり面白くあっという間の1時間半であった。


   ↑ 杉並木の街道。通常は立ち入ることができない。(以下同じ)
   ↓ 登録有形文化財の飼料乾燥、貯倉庫                                     




     牛舎

  サイロ、今は使っていないそうだ。



 見学の後は、ビフテキを食べて、国見温泉へ。
 緑色の温泉である。狭い混浴露天だったが、丁度、中年以上の女性1人、男性2人が入浴中で入りやすい雰囲気だったのであけちゃんもGO。
 気さくな地元の方、こちらが「新潟から来た」というと、いろいろ話しかけたり教えてくれているらしいのだが、地元の言葉で半分も聞き取れなかった。いずれにしても30分ほどの和やかな雰囲気は癒された。

 お土産を買いに、途中の角館武家屋敷に立ち寄った。4時半過ぎとあって、人も多くはなく、黒塀の続く武家屋敷通り20分ほど歩き、秋田名物もろこしのお土産を買って帰路に就いた。

  国道8号線 象潟付近から鳥海山を望む。


 自宅には22:30に着いた。よく日は祝日で天気も良かったのでキャンプ道具の整理、洗濯と休養の1日となった。

 月末の土日はTYOで迎賓館見学と御徒町でスポーツ用品買い物ツアーである。

 このブログへの訪問者もいつの間にか3万を超えた。つたない覚書だが、ご覧になられた方の参考になれば幸いである。



 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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飯豊山 大日杉から日帰り

2012年07月01日 | 飯豊連峰

2012.6.30(土)  快晴

4:40大日杉~ 5:30御田~  6:40地蔵岳(6:50発)~ 7:20目洗い清水(7:30発)~ 8:00御坪 ~9:30切合小屋(10:00発)~ 10:40御秘所~ 11:45本山小屋~ 12:00飯豊山頂(12:30発)~ 12:55御秘所~ 13:40切合小屋(13:50発)~ 14:20御坪(13:30発)~ 15:45地蔵岳(16:00発)~ 16:45長助清水(16:55発)~ 17:20大日杉 

 8年前に職場の同僚と3人で大日杉から切合小屋に1泊して飯豊山(本山)に登った。このときは9月半ばだったのでめぼしい花はなかったが、夕焼け、朝焼けがとてもきれいだったことを覚えている。
 この次は花の多い初夏に登りたいとずっと思っていた。
 新潟、福島、山形とも土曜日は晴れ予報。大日杉での飯豊山開きは来週だが、待ちに待った飯豊日和。日帰りで飯豊本山を目指すことにして、金曜日の仕事を遅い時間に終えて、支度をして出発。大日杉で仮眠。
 4:10、周りの出発準備の音で目が覚めた。既に明るい。簡単な朝食の後、支度を整えて4:40出発。山開き前の土曜日早朝とあって、同時刻に出発したのは4~5人のグループと単独男性のみだった。
 周りの森に囲まれて目指す山は見えないが上空は雲ひとつない快晴。気分は盛り上がる。
 長助清水で、先に出発していたグループが休んでいた。まだ涼しくそれほど汗もかいていないので休憩なしで先へ進む。出発から2時間歩き続けて、地蔵岳に到着。山頂からは飯豊山に続く稜線がよく見える。


   地蔵岳から飯豊山


 小休止のあと先に進む。先週、新潟楽山会のメンバーがヒメサユリ目当てに目洗い清水まで往復した際、「数は多くないが咲いていた」との会のホームページに載っていたので気にかけながら進む。ヒメサユリ、シラネアオイ、ウラジロヨウラク、 数は多くないが咲いていた。それにアカモノの大群落が見事だった。



  ↑ ヒメサユリ       ↓ アカモノ




  ハクサンチドリ

 目洗い清水は、まだ雪が残っていたが、雪渓を慎重に降りて、雪渓の下端で水を補給。
 ふたたび歩いて8時に御坪に到着。
 目洗い清水から御坪周辺はヒメサユリ街道だった。両側から登山道を覆っている所では花をかきわけて前に進んだ。まだ、つぼみの株もあり来週、差来週も楽しめそうである。



    ヒメサユリ街道


 御坪からは飯豊も大分近くなってきた。途中の切合小屋もはっきり確認できる。おにぎりとバナナでエネルギーも補給。



 ↑ 御坪付近から飯豊山      ↓ 切合小屋を確認



     ↓  今回のベストショット    

 

       
 御坪から先は、足元のヒメサユリ、見上げれば残雪と緑のコントラスト鮮やかな飯豊山を見ながら爽快な稜線歩きである。写真を撮ったりしてゆっくり歩き、9:30切合小屋。
 ここで水を補給しようと思っていたのだが、山開き前とあって小屋に水が引かれていなかった。今日は1リットルの水筒しか持ってきていないので、水の補給は必須。少し時間がか掛ったが小屋上部の雪渓を少し下り、下端で勢いよく出ていた水を補給した。冷たい雪解け水はうまい。
 そこから草履塚までは約30分の残雪歩きとなった。アイゼンなしで少し歩きにくかったが、ダブルストックで支えながら歩いた。10時を過ぎて背中から照りつける太陽と雪面からの反射光で雪上だが暑い。

                        ↓ この雪面左端を登る  中ほどに先行登山者がいるのがわかるだろうか


 草履塚で一息。本山から大日岳の眺望が見事だ。



 草履塚から山頂までは夏道となり、ミヤマキンバイ、ヒナウスユキソウ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンチドリ、ハクサンイチゲと高山植物の花街道となった。








 写真を撮るのに忙しい。
 本山小屋から山頂まではチングルマの大群落だった。山上の楽園。


















 12時に山頂に着いた。大日杉から7時間強。さすがに長かったが、山頂からは、間近に見る大日岳、烏帽子岳、北股岳、その奥の二王子岳、遠く朝日連峰や反対側の磐梯山など最高の眺望。






 上: ダイグラ尾根         下:大日岳





 上: 雲の向こうに朝日連峰      下: 北股岳  




        本山小屋方面を振り返る



 おにぎりを食べながら30分ほど景色を堪能して、下山。






   地蔵岳付近から遠く磐梯山を望む

 途中、後ろ髪を引かれるように大日岳を写真に収めたり、切合小屋上部の雪渓で水を汲んだりと時間もかかったが、17:20分、登山口に戻った。
 中腹のヒメサユリ街道、上部の残雪歩き、山頂付近の高山植物、山頂からの素晴らしい眺め。一粒で4度おいしい、爽快な12時間半だった。
 今日は、小さめザックの日帰り組3人ほど、大きなザックの宿泊組5人ほど、静かな山旅だった。登山道が残雪に覆われて少し歩きにくいところもあったが危険というほどではなく、花の多さからすると、山開きが来週というのはもったいない気がした。
 
 

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