2010.4.25(日) 快晴
8:00五八木~ 9:50杉の原スキー場最上部(10:00発) ~11・30三田原山(11:40発) ~12:20杉の原スキー場最上部 ~13:30五八木
三田原山は標高2347mと、妙高山の外輪山の中で最も高い山であるが、登山道はなく、残雪期以外には登ることができない。
スキー場のリフトで1800m地点まで上がることができるので、スキー場営業中の3月頃にはそこからバックカントリースキー・ボードを楽しむ上級者も居るらしい。
4月下旬になって雪も締まってきたのでトレーニングを兼ねてここを歩いてみるとこにした。幸い今朝は放射冷却で朝の気温は低く、日中は高気圧に覆われて快晴、最高気温16℃との予報だ。絶好の残雪歩き日和だ。
笹ヶ峰へ向かう道路はスキー場中間付近の五八木まで通れるようになっていた。上部は今朝の冷え込みで水で濡れているところは凍っていたが、わずかであり問題はなかった。
ここは標高1100mであり、ここからスキー場を通って標高差1200m余りを登ることになる。
8時出発。この辺りから上のスキー場ゲレンデは雪も十分残っていてスキーも楽しめそうである。天気が良いので他にも登る人がいるかと思っていたが、意外に少なく、この日出合ったのは、登りで、スキーを担いでスノーシューで登っている方1人、下りで、シールをつけてスキーで登って来る方1人の2人だけであった。
スキー場ゲレンデ内の雪原は、ほとんど平坦で朝の気温が低く雪も締まっていたので歩き易かったが、勾配のある雪原をひたすら登っていくのですぐに汗が出てくる。気温はまだ低いが、風がなく日が差しているので、下着の上に長袖シャツでちょうどいい。
2時間弱でスキー場リフト終点に着いた。標高1800mである。10時になりお腹もすいてきたので雪の上に敷物と手袋を置いてその上に腰を下ろしておにぎりを食べた。風はほとんどないが、気温は0度近くセーターを着込んでも10分もすると寒さを感じる。
再び歩き始める。スキー場上部から少し登って、左側の谷を超え、やや急な斜面をトラバース気味に歩くことになるが、幸い前日歩いた踏み跡がはっきりしていて、その跡を歩いた。
その先はやや左方向にひたすら登る。11:30、登り始めから3時間半で三田原山に着いた。正に外輪山である。突然のように眼前に妙高山がドーンと威容を現す。南側の山頂付近は雪も解けてごつごつした黒い山肌で、こうして間近に見ると迫力満点である。
雲ひとつない青空の下、振り返って南には、これも百名山の高妻山が白く雪をたたえ、その左奥には、鹿島槍~五竜~白馬~朝日と続く後ろ立山の秀峰が白い屏風のように拡がる。
標高2300mを超える山頂は微風でも体感温度は氷点下に近く、長居はできない。10分ほど携帯カメラで写真を撮り山頂を後にした。
2、3分下ると、登りで追い越したスノーシュー氏が登って来た。「お疲れ様です。この辺りの登りはきついですね。あと少しですよ。」と声をかけると、「いや~、足ががたがたです。」といいながら元気に登っていった。
こちらは登山靴だが雪道の下りはやはり早い。昼頃になっても相変わらず雪は締まっているので、潜ることもなく一直線に下り、40分ほどでスキー場最上部に出た。
暖かくなってきたので、雪原に敷物を敷いて休んでいると、先ほどのスノーシュー氏が「お疲れ様でした」と声をかけながら気持ちよさそうにスキーで滑り下りていった。
広いスキー場のゲレンデではスノーモビルで遊んでいる人もいて、それぞれ残雪の休日を楽しんでいるようだ。
13:30、五八木に戻り、道すがらイモリ池の咲き始めたミズバショウを見たあと、妙高の森の温泉に浸かって疲れを取り、帰路に着いた。
残雪期の山の楽しみ方は、スノーモビル、山スキー、スノーシューといろいろですね。
まもなく、山菜採り、筍狩りシーズンとなり、これも楽しみですね。