感じるままに・・大人の独り言

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「PISA 2016」〜OECDの学習到達度調査結果

2016-12-10 21:43:00 | ちょっと真面目なお話
6日の日、経済協力開発機構(OECD)は72ヵ国・地域の15歳約54万人が参加した2015年の「生徒の学習到達度調査(PISA)」結果を発表した。

日本の高校1年生(国内196校・約6600人が参加)は科学的応用力が2位、数学的応用力が5位で、前回の12年度調査から更に順位を上げて、トップレベルを維持。逆に読解力は平均得点が22点下がって、順位も4位から8位に落ちたそうだ。
因みにシンガポールは3つの部門で全て一位を独占している(^^;
(写真は、厚労省から見た眺め↓)


この調査、OECDが2000年から3年に1度、世界の国と地域の15歳児を対象に、生徒の読解力、数学と化学部門の応用力を調査(テスト)し、国際的に比較して、その結果を各国の教育政策や学校指導方法、学習環境等の改善に生かすことを目的とするために実施しているものだ。

日本は初年度(2000年)のトップクラスの順位から、僅か3年後の第2回目には順位を大幅に落としてしまい、この結果を受けて「ゆとり教育」が廃止になったとされている。(いわゆる" PISAショック "と呼ばれているのがそう)

その為、前回の2012年度の第5回目のPISAテストでは(65か国・地域の51万人が参加)、日本は「数学的応用力」で7位(前々回9位)、「読解力」で4位(前々回8位)、「科学的応用力」で4位(前々回5位)と、「脱ゆとり教育」の学習指導要領や少人数学級推進の成果か、学力の回復傾向がみられる結果となった(^o^)v
(ビルの向こうに、国会議事堂が見えている↓)


そして前回の実施校として、文科省が無作為に選んだ高校の中に、なんと息子の高校が選ばれて、更に1学年360人中から高校代表として選出された30人の受験生の中にたまたま入ってしまった息子は、めでたく受験する羽目になったのだった(*^O^*)
(当時は皆に、「日本代表の1人なんだから、順位を下げない様に真剣にやれよ❗」なんて、プレッシャーかけられてたもんだ(^o^;))

早いもので、あれから4年が経ったんだなぁと今回の実施結果をニュースで観て染々と感じてしまった(^o^;)
受験記念に貰ってきた" 物差し "がこちら↓


学力や知識の違いは" 物差し "では計りきれないとは思うけど、それを使いこなし応用できれば、国家を担っていく立場の人間や、世界をリードしていく集団には欠かせない戦力となるには間違いない。

なのでこのテストは、単に知識を問う問題ではなく、身に付けた知識や技能を実生活の場で生かせるかどうかを見る問題が出た様で、息子も、「抗生物質はどんな役割があって、どんな時に使うのかなんて感じのヘンテコな問題が多かった、、、」と言ってた覚えがある(((^_^;)(PISAでは、文章を基に自分の意見を説明する力を求められる様だ)

今回2015年の調査で、読解力が前回より落ちた原因の1つとして、スマホの利用時間が増える一方で、読書時間が年々減る傾向にあると言うことが上げられている。

東大大学院の秋田喜代美・教育学教授は、「読解力は積み上げが大事。修学前から多様な本に出合う事で文脈から言葉を推測する力が育まれる。読解力は読むだけでなく書くことにも繋がる」と、仰っている。

又、東京こども図書館の張替惠子理事長においては、「良質な読書は結果的に読解力を高める。だが、それはテストで高得点を取るためではない。物事の本質を見抜くと言う、生きて行く上で必要な力を養うためのもの。」とも言われている。

やはり読解力は、全ての問題を読み解く上での鍵となって来ると思うし、それがコミュニケーション力に繋がって行って、社会生活を営む上での大きな力ともなっていくと思うので、生きて行く上では不可欠だ。

今後、子供達が読解力を高めるには、小さい頃から読書をする習慣をいかに養い、身に付けさせるかが課題となりそうだ。
私的には、親が乳幼児の頃より読み聞かせをさせる事こそが、子供が自発的に本を読む習慣に繋がるのではないかと思っている。
現に、母から読み聞かせをされて育った私がそうだったし、読み聞かせを0歳時から続けた息子自身もそうだった。
なので、私自身国語が一番得意だったし、息子も同じくセンター試験でも、大学入試でも国語の試験結果が断トツに良かった(^^)d
(こちらは2年前に研修に行った際に立ち寄った虎ノ門ヒルズ)


あらゆる知識は生きる上での武器となると思うから、あるに越したことはないし、又出来る限りの教育は、将来国家を担って行く子供達の為には必要だと思っている。だから、カジノ法案の成立がどうたらこうたらなんて言ってないで、貧困家庭で十分な教育を受けられない子供達を率先して何とかするべきだ(*`Д´)ノ!!!と、オバサンは言いたい❗

そして、ただ単にお勉強が出来る子を作り出すのではなく、知識を応用し、生きる力と変え、社会生活を引っ張って行けるような大人になってくれる・・・そんな考える力を身につける様な教育が、次世代の子供達の為に実現してくれる事を痛切に願っている(^^)d


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