呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気父さんの読書感想文・亥の3~4「極東細菌テロを爆砕せよ」

2007-02-24 | 本の話
極東細菌テロを爆砕せよ〈上・下〉

新潮社

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♪久しぶりのピットシリーズ!

もう東京は雪は降らないね。異常暖冬だな。
冬の最後に、「みぞれ鍋」なんてどう?
まあ醤油味の鍋に、大根おろしをたっぷりのせた奴なんだけどね。
大根おろしが、積もった雪みたいに見えるんで、「雪見鍋」とも言うよ。
具は、やっぱり地鶏に油揚げ、白菜、小松菜あたりは欠かせないな。
大根おろしのお汁がなんとも優しい味だよ。
今日は大吟醸「出羽桜・雪満々」でも飲りながら食うかい?


昨日クライブ・カッスラーの最新作「極東細菌テロを爆砕せよ」を読み終わった。
カッスラーの作品は、基本的に全部読んでいるよ。
知らない人のために解説すると、一言で言えば「海洋冒険活劇」だ。
でも主人公のダーク・ピットと相棒のアル・ジョルディーノのコンビが
幾度の危機を乗り越えて巨悪をやっつける話し。
いつも、何百年も前の沈没船とか、歴史上の有名なエピソードが絡んだりして
高品質のエンタテイメントとして、毎作品文句なく楽しめるよ。
今回は北朝鮮と深く関わる韓国の財閥実業家が、旧日本軍の細菌兵器を使って
アメリカ本土を襲撃し、南北朝鮮統一と世界支配を企てる。
ピットは細菌兵器を搭載したロケットの打ち上げをすんでのところで食い止め・・・。

相変わらず面白かったが、今回は今までと随分違うところがある。
ひとつは、カッスラーが息子と初めて共著したこと。
それと話の中でも、ピットの男女双子の子供(ダーク・ジュニアとサマー)が
相当の部分で活躍していること。
カッスラーは70歳半ばになる自分と、主人公ピットを重ね合わせ
作品の中でも、ピットの子供たちをフューチャーしようとしたらしい。
作風そのものも違和感がなかったし、ストーリーにも文句ない。
でも、やっぱり息子達が活躍する分、ピットやアルの登場シーンが少ないし
何よりも、いつものアメリカンジョークを連発しながら
難曲を乗り切る痛快さが足りなかったな。
前作の「オデッセイの脅威を暴け」が、まるでシリーズ最終回のような
最高の盛り上がりと感動的なラストだったので、ちょっとがっかり・・・。
ひょっとしたら、前作で終了のほうが良かったのかもしれない。

ところで、アメリカ人って、いつもあんなジョークばっかり言ってるのかね。
前は読んでいて小気味良かったんだけど、なんか自分が年取ったせいか
ちょっと付いていけなくなってきたな。
あんなに四六時中ジョークを連発(乱発)されたら、一緒にいて疲れるよ・・・。
(大丈夫、一緒にいることないから・・・?=客の独り言)




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