めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

下町ロケット(池井戸 潤)

2011-08-29 22:03:15 | 本(よかった!) あ行の作者

もぅ、
読む前から、絶対にいい作品! てのは わかっていました (笑)。
だって、 直木賞受賞作 ! (祝)
しかも、今回は、芥川賞=該当作なし の一方での 直木賞受賞作ですからね。
独走!  よっ、日本一 ♪

ほんとに ほんとに、
池井戸先生の知識量には、感服させられます。
こちら の時もそうだったのですが、読者のハマりどころ(ツボ)を 本能的にわかっていらっしゃる
頭がものすごく良い 作家さんだと思います。

また、執筆されるにあたって、一体、どれだけ取材に労力を費やされたんでしょう…?! という奥の深さ。
つくづく、即席仕込みの取材ではなくて “本物”なんだな~、と 感心してしまいます。

「空飛ぶタイヤ」と こちら、
たまたま、ワタシは 空飛ぶ… の方を先に読んだので、ブっ跳ぶ程の感銘を受けてしまいましたが、
もしも、こちらを先に読んでいたら きっと同じ反応をしたことでしょう。

要するに、賞の受賞を問わず、どちらも比べようがない位 よかったです。

特に、両作品に共通している
下町,中小企業,危機,社員のキャラ,チームワーク ・・・
ならではの、読んでいて 心を揺さぶられるほどの 「情」の描き方は、まさにまさしく 圧巻! (涙)

クセのあるキャラの人間同士が、困難に立ち向かい 乗り越えるまでの過程には、
ついつい本音も見え隠れしたり、本性に 幻滅させられたり …
でも、その反対に、意外な人間性が発揮されたり 絆が生まれたり …
と、
とにかく、池井戸先生は こーゆー 緩急の付け方が 異様に上手い!

このような作品が直木賞を受賞されると、日本も まだまだ捨てたもんじゃないわい、
と思います。
コメント
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