平成20年12月16日
【人間の脳について】
先日御紹介しましたカナダ在住の上田氏が「おもしろ雑学録」216号で脳について書いて居られましたのでその内容に私の知識も加え御紹介したいと思います。
(1) 日本人の脳は他の国の人の脳より優れて居る
日本語は他の国の言葉と違い外国人には大変難しい言語と言えましょう。 表現方法に加え格言や諺の多い事、又男言葉・女言葉に敬語となると日本で生れ育った者でないとその習得は不可能に近いと思われます。
更に平仮名・片仮名・漢字と国字があり明治以来アルファベットまでも入って来て居る事からこの五種類にも及ぶ文字形態で文章を書いたり読んだりすると言う事は大変です。 又漢字でも音読・訓読がありますから脳をフル回転させなければ日本語での表現は出来ません。
ところがこれが日本人の脳を活性化し超高次元の発達を遂げさせた最大の要因だと言われて居るのです。 確かにこれは一理あると私は考えます。
(2) 脳の大小と頭の良し悪しの関係
私は子供の頃は頭が大きかったのですがその事で友達にからかわれると「お前達と違って脳味噌が一杯入って居るんだ!!」等と反論したものですがこれは完全に間違いで脳の重さと頭の良さの間には相関関係は全くないのです。
頭の良し悪しは脳を刺激し続ける事(頭を使う事)によって鍛えられると言うのが定説の様です。 併し脳細胞は日々死滅して行く為に新しい細胞の発生で充足して行く必要があると思うのですが死滅する脳細胞は他の細胞と違い増殖しないと言うのです。 ところが百才まで生きたとしても失う脳細胞は全体の4%弱なので全く問題ないそうです。 これは1つの学説ですが脳細胞は刺激する事で増殖すると言う学説もあります。
(3) 脳の重さと脳細胞について
日本人の脳の重さは男性が平均1,350~1,400gmそして女性は1,200~1,250gmとの事で成人は一日に10万から20万個の脳細胞が死滅して居ますから1年間に何と7,000万個も減って行くのです。 併しこれは前述の説によれば百才になっても脳細胞の約4%弱に過ぎませんから心配には及ばないとの事です。
従って脳細胞の数は年齢とはあまり関係無いとの事で年を取っても脳に刺激を与え続ける事で若い人同様の働きが期待出来るとの事ですから皆さん精々頭を使いましょう。
井上 出