イノさんシゲさん

井上出と重松彬の往復メール

入札談合問題(イ)

2006-05-31 02:39:22 | Weblog
「入札談合は終りなし」

道路公団の工事のみならず政府がらみの工事では例外なく入札談合が戦後から現在に至る迄商慣習の様に日本全土で行われて来ました。 ところが東京大学の武田晴人教授によれば日本の入札制度は16世紀豊臣秀吉の時代に遡り行われて居り、入札制度によって工事の完成度が下がったと本阿弥光悦が嘆いた記述が残って居ると言うのです。

江戸時代になると土木建設工事で入札制度が広く行われる様になり、一方で談合も盛んになりその事を注意する文書が残って居ると言うのですから談合の走りは江戸時代と言う事になります。 そして戦後は殆んどの復興事業で入札が行われ談合の温床になって来たのです。

官が指名権限を持つ事で役人に対する賄賂がそして天下り先の確保を狙った指名が官主導で行われ現在に至って居るのですからこれをなくす事は難しく、1947年に米国の制度を真似して作られた独占禁止法は殆んど役目を果して来ませんでした。

今年1月に施行された改正独禁法は従来と比較し権限が大きくはなりましたが官製談合に罰則規定が無いと言った問題点があります。 併し独禁法違反企業への課徴金が受注額の6%から10%に引き上げられたり、再犯企業には15%が課せられる事になった事から多少の抑止力があると思われます。 

問題は業者に反省の様子が見られない事で、これが殆んど大手企業である事から大企業の儲け優先の姿勢が問われます。 今迄に談合で告発された大手企業は下記の通りです。

三菱重工、日立造船、住友重機械工業、三井造船、JFEエンジニアリング、川崎重工業、タクマ
そして談合の本家本元の建設業界では鹿島、大成、大林、清水他殆んど全ての建設や土木会社

更に問題なのはこれ等大手企業は色々な分野で談合を繰り返して居るのです。 談合が問題になると必ず顔を出して来る三菱重工の西岡喬会長は「社内に八百もの事業がある」として「1つずつ潰して行く」等とのんびりした事を言って居ますから恐らく1つも潰れないと思われます。

マスコミが騒ぎ国民の注目を浴びると談合は一時休止しますが、今迄同様今後も談合は日本から消える事はないと思われます。 700兆円の財政赤字を抱え企業なら既に倒産して居る日本であるにも拘らず、国の事業と言うと出来るだけ高い価格で受注すべく談合が行われるのですから救いがありません。

それと官が出す予定価格なるものが大体信頼出来ない価格で、業者がタップリ利益を出せる様な見積になって居ます。 この事は3月に北海道の夕張シュ-パロダム提体建設第一期工事の入札結果を見れば明白です。

入札予定価格50億8,000万円に対し大成建設が落札した価格は23億7,000万円と言うのですから、入札予定価格の46.6%と言う落札率になって居ます。

入札予定価格なる物の算出方法についても公正取引委員会が抜き打ち的に審査し適正かどうかをチェックする様な事も必要ですが、そこ迄は人手の問題他で難しい様です。

大赤字の日本国ですから談合は完全に廃止させ全て公開入札にし工事は常に自由競争によって落札させる様な仕組みを作らない限り談合は続き、国民新党の亀井静香の様な談合の甘い汁を吸って来た様な代議士が大威張りし続けるのです。

亀井静香は金丸信のDNAを持って居るのではないかと思う様な寝業に長けた男で多額の政治献金を毎年集めて居ますが、4月18日の国会で質問に立った折「皆で協力する日本の伝統を談合と言う二文字で片ずけて終って良いのだろうか?」等と発言して居ます。 こんな男が代議士で居る間は日本の政治は良くなりませんし談合は止みません。

井上  出    (06-05-29)

途上国援助(イ)

2006-05-31 02:24:06 | Weblog
「日本は途上国援助が出来る財政状態なのか?」

先日沖縄で開かれた太平洋諸島フォ-ラム(PIF)で小泉首相は2006年から3年間で約450億円の途上国援助(ODA)をPIF加盟国地域に行う事を約束しました。 こんな多額な援助を表明した裏にはPIF加盟の南太平洋14ヵ国とオ-ストラリアに加えニュ-ジ-ランドも日本の国連安保理常任理事国入りを支持する事を表明した事がありますが、金をバラ撒いて支持を集めよう等と言う姑息な事を考えず世界中の国々が日本の存在を認め他選で常任理事国になる様な国造りこそが今求められて居る事が害務省連中には全く判って居ないのです。

又450億円と言う数字は中国の援助額の上を行こうと言う事で決めたこれ又害務省の小童役人共の発想で、そのレベルの低さに腹が立ちます。 700兆円を超える財政赤字を抱える日本がこの様な多額援助をする愚かさとPIFのリ-ダ-達の強かさにはお手上げです。

これで終りと思いきや、今度はインドネシアジャワ島中部地震の被災者救済や復興支援の為に1千万ドル(約11億円)を又気前よくポンと出す他テントや浄水器、発電機他緊急支援物資の提供を決めたと言うのですから驚きです。

米政府は250万ドル(約2億8千万円)、欧州委員会が300万ユ-ロ(約4億3千万円)そして中国政府が約2億3千万円の支援を表明して居ますが、日本だけが何故11億円と言う米国の4倍もの援助を即決したのか全く理解出来ません。 害務省はお金は湧いて来るとでも思って居るのでしょうか?

害務省の役人は総入れ替えをしない限り体質は変らず日本は世界中の笑い者であり続けるのです。

井上  出   (06-05-29)

進む温暖化(イ)

2006-05-31 02:00:48 | Weblog
「海が凍らなくなったグリーンランド西部地域」

地球温暖化が進み世界中で氷河の流出は加速して居ます。 北緯69度にあるイルリサットは白い大河の末端が次々と崩れ、1990年後半からの10年で後退した氷河の距離は約15KMに達したと言うのですから大変な変化が起きて居る事が判ります。

グリ-ンランドを覆って居た氷河は2004年にユネスコの世界遺産に指定されたばかりですが、この状態が続けば指定取消しになる可能性が出て来ました。

今の地球温暖化傾向が続けばグリ-ンランドの氷河がとけ今世紀末には海面を10CM上昇させると言うのですが、温暖化に歯止めの掛らない現状では氷床の消失は加速され10CMをはるかに超える海面上昇が起きる事間違いありません。

グリ-ンランドの氷が完全に消えると海面は何と6MTも上昇し水没する小島が世界中で何万個処にも及び、日本も東京の埋め立て地や下町は完全に水没する事になると言うのですから怖ろしい話です。 オランダも国が全て水没する可能性もあります。

従って何としても地球温暖化の元凶であるCO2を短時間に大きく削減する必要がある事は以上からも明白ですが、特に発展途上国では自動車やオ-トバイが増え続け工場が温室効果ガスをドンドン排出して居るのですから今のところ排出ガスは減るどころか増え続けて居ます。

1兆3千億円の利益を生む様な大企業に成長したトヨタこそ温室効果ガス削減の為に利益の半分位を醵出し、世界の全ての自動車やオ-トバイのメ-カ-に働き掛け状況を劇的に変える努力をして欲しいと願って居ます。 これこそが企業の社会的責任を果す事で、マスコミも世論を喚起し地球温暖化阻止に立ち上って欲しいと思います。

井上  出   (06-05-29)

男の料理(シ)

2006-05-30 10:44:36 | Weblog
イノさんへ、

「男子厨房に入らず」というのは、何か漢籍のどこかにでも書いてあった言葉でしょうか。 多分に東洋の封建的な匂いが強いのですが、昔の日本ではそれがまかり通っていたのでしょうね。 私自身、台所の手伝いに立ったこともなかったのですが、母やお手伝いさんに苦労をかけながら平然としていたことを今は恥じています。

モントリオールに居た頃、韓国人の医学生が時々遊びに来ていましたが、娘達と一緒に台所で手伝うのを喜んでいました。 、彼の両親は戦後移住してきたアプレゲールの世代でしょうが、息子が台所に足を踏み入れることを許さなかったようです。 韓国人の家庭の方が我々よりもっと伝統的で、家庭の躾も別な意味で厳しかったのでしょうか。 こちらのカルチャーに染まって居た筈ですが、それでも「我が家では郷に入っても郷に従わず」という態度を貫くところが韓国人のプライドだったのでしょうか。

昔のロックフェラー家では、5人の息子達に週に一回料理を作らせていたそうです。 父親のジョンDロックフェラー二世は偉い人だったのですね。 子供達にとって辛かったのは、料理よりも、使った小遣いの明細を記帳しなければならなかったことだということです。 私など戦後無一文になった親の苦労にも知らぬ顔でノホホンと過ごしてきたのですから、腑甲斐なき限りです。

高名な女流評論家が、昔新聞のコラムに、「息子は智恵遅れだからコックにした」と書いていましたが、これは見当外れの暴言ですね。 世のシェフや板前を無意識のうちに侮辱した心なき言葉。 今ならそういう不用意な発言も控えることと思いますが、しかしそういうAさんはTBSでは大変な人気者だそうですね。

これからは料理も大の男が腕を競う晴れの舞台としてライムライトを浴びることでしょう。 こういうと、今度はフェミニスト陣営から怒られるかもしれませんが、私がテレビのレンズを通してホテルやレストランの調理場をのぞく限り、あそこはまだ男性の世界のようですね。

前にもお伝えしましたが、帝国ホテルの社長だった犬丸徹三さんも、ホテル人生は、ロンドンのホテルのコック修行から始まったそうですね。

イギリスの保守党の新しい党首となったデービッド・キャメロンは、いずれ首相となってダウニング街10番地の官邸に入るでしょうが、趣味と情熱は料理。 イートンからオックスフォードを経て、ビジネスの経験も重ね、議員生活僅か4年で党首となった俊才ですが、料理の本が愛読書だそうですから、国民も、いずれナンバーテンのキッチンで包丁を振るう首相のお手並みをテレビで拝見できる日がくるかもしれません。

シゲより   (06-05-29)

老いは足から(イ)

2006-05-30 04:25:25 | Weblog
「足腰を鍛えましょう」

老いは足から来ると昔から言われて居ますから出来るだけ沢山歩く事を心掛けたいと考え、オフィスの階段昇降に加え室内用の自転車漕ぎマシンを注文しました。 1日10分漕げば良いと言う事なのでそれなら何とかやれると思います。 先日も御伝えしましたがこれで3台目ですから今度こそ継続使用したいと「三度目の正直」に賭けようと思います。

以前御伝えしましたが日野原先生は75才をして「新老人世代」と呼びその生き方を説いて居られますが、シゲさんはその新老人の中で一番若い訳ですから弱気を出さず足腰を鍛えて今度は米国横断計画を立てる様御奨めします。 カナダとアメリカの違い等紀行文で御知らせ頂ければと願って居ます。

私も日野原先生が階段を二段ずつ駆け上られると知り驚いたのですが、頭脳同様身体も毎日少しずつ鍛える事で80才過ぎても筋肉を付ける事が出来ると言う事なので私も70才を迎える事から一念発起し足腰を鍛えたいと考えて居ますので、重松さんも地下のプ-ルの中を歩く事から始められる様に。 プ-ル内を往復すると言う方法は身体への負担が少ないにも拘らず足腰には大変良い刺激になると言われて居ますので、折角ある設備ですから利用されたら良いと思います。

日野原先生の奥様がアルツハイマ-気味と知り御気の毒に思います。 最近若い人でもアルツハイマ-に苦しんで居る人達が大勢居ると知りました。 40や50才の働き盛りで家のロ-ンも残って居る様な人達の中にアルツハイマ-に冒される人が増えて居て家庭崩壊を招いて居ると言うのです。 癌も恐ろしい病気ですが記憶がドンドン薄れて行くアルツハイマ-はそれ以上に悲しい病気だと思います。

他界した家内は脳腫瘍が悪化しアルツハイマ-の様な症状が出て来て居ました。 そんな様子を見るのは本当に辛い事でした。 彼女の死後枕元にあったノ-トに達筆であった彼女だったにも拘らず殆んど判読も難しい様な乱れた文字で「あすもがんばろう」と書いてあったのを見て涙しました。

インドにアルツハイマ-が無いとは知りませんでした。 早速インドの友人にTUMERICなるものを送って貰って私も毎日摂取する事にします。 あれだけ油を使った料理を食べるフランス人に脳梗塞や心臓麻痺が他国に比べ驚く程少ないのは赤ぶどう酒を飲むからで、その中に含まれて居るポリフェノ-ルが血管の掃除をして呉れると言う事が広く知られるところとなり、最近はポリフェノ-ル入のチョコレ-トや油迄売られて居ます。

きっとその中チュメリック入食品が売出される様になるかもしれません。 一応日本の健康食品専門店ものぞいてみます。 貴重なお話有難うございました。

30年も前に世界一周航路の観光船に乗船されたと御聞きし羨ましく思いました。 併し私の想像と違い金持の未亡人が少なかったと知りました。 日本人と違い退職後のイベントにクル-ジングと言う最高のレジャ-を楽しむ姿勢に豊かさを感じます。 日本のサラリ-マンは退職金で家のロ-ンの残額を支払うと残りは子供達が狙って居ると言うのではクル-ジングなど先づ不可能ですね。

いずれにしてもお互いに足腰を鍛え「ピンピンコロリ」を目指しましょう。

井上  出   (06-05-28)

高くなる割箸(イ)

2006-05-30 04:14:23 | Weblog
「割り箸有料化?」

過日中国のメ-カ-が一方的に割り箸の対日輸出価格を値上して来た事を御伝えしましたが、平均30%の値上げの結果日本国内の生産業者が増産計画に入るべく検討中と言うニュ-スがありました。

当初は東南アジア各国から入って来て居た割り箸が中国の安値による市場独占戦略の結果輸入の90%近くを中国に依存する状況が長く続いて居た為に、今回の一方的な30%と言う大巾な値上は国内の割り箸取扱業者をパニックに陥れました。

中国政府は森林資源の保護を理由に、北京五輪のある2008年をメドに輸出の全面禁止に入るのではないかとしてその方向で輸出数量の絞り込みに動く可能性も出て来たと報じられて居ます。

通常割り箸は製材時に発生する端材を原料として使用するのですが、中国の場合日本向輸出には端材ではなくシラカバ材を一本丸ごと使用して居るケ-スが多かった為、建築材不足の折割り箸に回す余力がなくなったと言うのも輸出規制の動きの原因と思われます。

今後中国に代ってインドネシア、ベトナム、タイそしてロシアあたりからの輸入が増えるであろうと言われて居ますが、国内の生産業者(奈良県吉野地区が最大)は杉やヒノキと言うシラカバとは品質的にも違う割り箸を量産によってコストを下げ中国製を取扱って居る業者に対し売込みをして行く方針との事。

併し材料費も加工賃も中国とは比較にならない位高い事から最終価格は中国製の2倍位がコストを下げても限界となるとの事なので、買物した折に使われて居るポリ袋同様割り箸もス-パ-やコンビニで有料になる可能性が高まって来て居ます。

井上  出    (06-05-28)

増えるエイズ(イ)

2006-05-30 02:19:00 | Weblog
「日本に於けるエイズウィルス(HIV)感染者数は増え続けて居ます」

世界中でエイズ撲滅のキャンペ-ンが展開されて居りエイズ発症者の数は横ばいあるいは一部減少しつつあります。 ところが日本では男性間の性的接触による若い世代の感染者の増加に歯止めが掛らない状況が続いて居る事が4月28日に厚生労働省の集計で判明しました。

初の患者発生の1985年以来の累計は1万1千人を超えたとの事で、患者数は2005年は過去最多の832人そしてその中の男性感染者の数は709人と急増して居ると言うのです。

新しく感染した患者は367人ですが男性は291人と言うのですから8割が男性で年令は20~30代が多かったとの事。

厚労省は感染予防の徹底や早期発見の為の受診を呼び掛けて居るとの事ですが、予算が限られて居る事もあり無知から来る感染の広がりを止められずに居ます。

一時はマスコミも度々エイズ問題を取り上げ警告を発して居ましたが最近は殆んど話題になりません。 併し先進国の中で唯一増加を続ける状況を放置して居たのでは更に大きく感染が広がる可能性がありますから、改めて官民協力してエイズ撲滅運動を展開して貰いたいと願って居ます。

井上  出    (06-05-28)

本郷から一言(イ)

2006-05-28 04:13:49 | Weblog
「東京は本郷からの御便り」

健康情報が多少でも御役に立てれば幸です。 兎に角「ピンピンコロリ」を目標に私も頑張りたいと心から願って居ます。 私のオフィスはビルの東側の建物の3階ですがメイン・オフィスは真中の建物の4階でエレベ-タ-は違います。

今迄はオフィスの往復にエレベ-タ-を使用して居たのですが最近は階段を利用する様にして居ます。 それも早足で昇り降りする様にして居るので結構運動になります。 これを続ければかなり腹囲は小さくなるのではないかと期待して居ます。

兎に角体重を下げる事が先決と食事の量も減らす様にして居ますが食べたい物は制限せずに食べて居ます。 身体が欲するものを食べるのがベストと信じ食生活は変えて居ませんが量を減らす事で体重調整をして居ます。 その気になれば一週間で2キロ位は直ぐ減らせますがボチボチやろうと考えて居ます。

飛鳥Ⅱが16年の中古船だったと知り家と一緒であちこちガタが来て居るであろうと想像します。 それにしても浴槽から汚水が逆流では被害者は浮ばれませんね。 これでは楽しい旅も一転不愉快な想い出になって終う事でしょう。

安全性についても再点検して貰いたいものです。 船客は殆んど日本人との事でこれだけ日本も豊かになったと言う事でしょう。 1日20万円の部屋があるとの事ですから100日間世界一周となると2,000万円。 あるところにはあるものですね。 夫婦となると4,000万円ですから都内でも2LDKのマンションが買えます。 

眼仲々良くならない様ですが鍼は週一回で充分なのでしょうか? 物理療法は時間が掛りますから継続される事を御奨めします。 中国には東洋医学の名医が大勢居ますから中国の旅を計画されては如何でしょう。

御子息セ-リングを楽しんで居られるとの事羨ましいですね。 私の大学の仲間で不動産業を営んで居る男が居るのですが、この男は油壺に大きなヨットを持って居り彼の別荘から階段を降りて行くとその大きなヨットが目の前に係留してあります。 本人もやりますが船長と船員が一人居て操船します。 この男からも度々誘われるのですが時間がありません。 少しは遊びの為の時間を作るべきだと判って居るのですが暇があると箱根で温泉の方を選んで終います。 やはり年を取ったと言う事の様です。

因みに前述の私の友人はバブルで大儲けしフロリダにもペントハウスを持ったり小型飛行機で飛び回ったりして居たのですがバブルが弾けて今は資産400億、借金500億でマイナス100億と言って居ます。 100億も借金があったら我々凡人なら首を括るところですが全く意に介さず相変らず遊び回って居ます。 こんな人生もあるのだと唯々感心して居ます。

井上  出 (06-05-25)

素晴しい人達(イ)

2006-05-27 09:50:37 | Weblog
「心打たれる素晴しい人達」

マザ-テレサは路上生活をして居る癩病患者達を施設に運び込み、その膿に覆われた身体を手袋もせずに洗い清めてやったと聞きます。 敬虔なクリスチャンであるだけではなく生れながらに優しい心を持って居られたからこそ一生を奉仕活動に捧げる事が出来たのだと思いますが、世の中にはマザ-テレサに匹敵する様な心優しい人達が沢山居る事を知り自分がいかに自己中心の思い遣りに欠けた人間であるかと言う事を痛感させられます。

東京は山谷そして大阪の釜ヶ崎には今でも日雇い労働者が大勢住み付いて居ます。 昔は若い労働者が多かったのですが最近は労働者も高齢化し、60才を過ぎて尚日雇い労働者としてその日暮しをして居る人達が主流になって居ます。

年令が進むにつれ当然の事ながら癌やその他色々難病を抱える様な人が増えて居ます。 その殆んどが身寄りや行き場が無いのです。 その様な人達についの住み処を提供して居るホスピスケア施設「きぼうのいえ」が山谷にあります。

この施設長の山本雅基(42才)は日航機墜落事故で恋人を失った男が嗚咽する映像を見た22才の時「人の悲しみを減らすために生きよう」と決意し、2001年大学の社会人講座「ホスピスボランティア」で出会った女性と結婚し新婚旅行先に選んだ山谷にホスピスを建てる事を二人で決め、新居に施設を併設し2002年10月に「きぼうのいえ」をオ-プンしたとの事です。

過去3年半で30人以上の日雇い労働者をみとったとの事ですが、施設の屋上に小さな礼拝堂を作り死を悼む儀式を行うそうです。 スタッフの中に僧侶も居るので希望があれば戒名も付けるが宗教の枠はないそうです。

大部前になりますがNHKのドキュメンタリ-番組で山谷の病院で死んで行く難病患者達の末路を見た事がありますが、身元が判ってその家族や親族に連絡をしても遺骨を引取りに来る人は殆んどないと報じて居ました。 生前に色々迷惑を掛けられ顔も見たくないと言う事の様ですが、こんな悲しい人生の最後を迎えざるを得ない人達が居るのです。

山本さんは多額の借金を抱えながらの施設運営が続いて居るとの事ですが、夫婦で心を合わせこの様な施設を作り貧しい人達についの住み処を提供し続けて居る心の優しさに感動しました。 「唯寄り添い地域全体でその人の一生を自然に受け止める。 そんなケアを根付かせたい」と頑張って居るそうですが、内蔵に疾患を持って生れた幼児に臓器移植を外国で受けさせる為に1億円もの募金を集め結果として助けられなかったと言う先日のニュ-スを思い出し、1億円のお金があればこの「きぼうのいえ」の様な施設に使ってこそ意義があり又社会の底辺で働き続けて来た回復の可能性のない人達をこそ救うべきだと思いました。

井上  出    (06-05-25)

男性厨房に入る(イ)

2006-05-27 09:28:50 | Weblog
「平安時代は男が料理をした」

最近定年退職後の趣味として男の料理教室がブ-ムで、NHKでは番組で取り上げた料理を雑誌にまとめ男性向に出版する程の人気です。

「男子厨房に入らず」と言う教育を受けた昭和生れの明治育ちの私にとっては男がいそいそとキッチンで料理をする姿に未だ抵抗がありますが、昔と違って男らしさ等と言うものは求められず女房の言いなり亭主が増えて来て居る事からこれも時代の流れかと見て居ます。 私の大学時代の仲間で元伊勢丹の経理部長だった男が先日料理雑誌に載りました。 彼の自宅のキッチンと今迄集めた沢山の調理の為の道具が確か3頁か4頁にわたって掲載されて居ましたが腕の方も仲々のものらしいです。

埼玉学園大教授の服藤早苗女史によると平安時代中頃の宮中では貴族男性が包丁をふるい料理をし、女性達は出来た料理を御簾(みす)の中で食べて居たと言うのです。

この事は16世紀に日本に来た宣教師のルイフ・フロイスが「ヨ-ロッパでは通常女性が食事を作るが日本ではそれを男性が作る。 そして貴人は料理を作る為に厨房に行く事を立派な事とみなして居る」と記して居るとの事ですから事実でしょう。

江戸時代の武士は「包丁」が必須の教養だったと服藤教授は語って居ますから町人男性も料理をしたものと思われます。

明治に入り富国強兵の国策によって男は強く逞しくなければならないと言う教育が行われた事から「男子厨房に入らず」等と言う事が言われる様になったのだと言う事です。

最近の若い男性は注射を痛がったり中には卒倒する者まで居るそうですが、女にふられて泣く男が多くなったと言う話を聞くと情けなくなりますが平安時代の男達は良く泣いたがそれは涙もろい男が当時は良い男として女にもてたそうですから面白いですね。

そして平安時代には女性は良くお酒を飲んで居たと言う事で宣教師のフロイスは彼の紀行文の中で、「ヨ-ロッパでは女性がぶどう酒を飲む等と言う事は非礼な事とされて居るが日本では女性の飲酒が非常に頻繁であり祭礼においては度々酩酊するまで飲んで居る」と記して居たそうですからどうも現代の若者は男も女も平安時代に戻ったと言う事の様です。

井上  出   (06-05-25)

\1200のマイワシ(イ)

2006-05-27 04:56:40 | Weblog
「マイワシ1匹1,200円」

昔は鰊(ニシン)同様肥料にされて居た鰯(イワシ)がもう大衆魚ではなく高級魚の仲間入りをしました。 5月23日の東京築地市場で1キロ5,500円の高値をつけたマイワシは1匹当たりに換算すると1,200円前後に達するとの事。 百グラムを超える大きな鰯には高値が付くとの事でこれが料亭では1匹4,000円位になると言うのですから天然の鮎(アユ)並です。

農林水産省によれば国内のマイワシの漁獲量は1988年に約448万トンだったものが減少が続き、2004年には5万トンそして2005年は更にその1/2位になるのではと言われて居るそうです。 そんな事から全国で不漁が続き前述の様な高値をつけたと言う事の様です。

経団連会長の土光さんの食事が目刺しと一汁だったと言う話は有名ですが、後世の人は土光さんの食卓には毎食高級魚の鰯が乗って居たと言う事はキット土光さんは贅沢して居た人だと非難するかもしれませんね。

井上  出   (06-05-25)

代謝症候群(イ)

2006-05-27 04:44:42 | Weblog
「メタボリック・シンドローム」

数日前にメタボリック・シンドロ-ム(代謝症候群)について御伝えしましたが、東京大学と第一三共の子会社第一化学薬品が共同で新しい診断技術を開発したと言うニュ-スがありました。

この新しい診断技術と言うのは動脈硬化リスクが普通の人の3倍になると言われるメタボリック・シンドロ-ムを血液によって判別すると言うもので、簡単に検査する事が可能な事から人件費を除くと検査費用は1,000円程度と言う事から今後人間ドックで広く使われる事になりそうです。

メタボリック・シンドロ-ム該当者は全国に約1,000万人も存在すると言われて居る事から従来の様に男性は腹囲が85センチ以上、女性は90センチ以上等と言う不正確な判定ではなく簡単で正確な診断が出来ると言うのですから我々中高年者には大変な朗報です。

確率は約7割そして判別に掛る時間は20~30分と言うのですから世界中で広くこの診断技術は利用される事になります。

井上  出   (06-05-25)

自費出版(イ)

2006-05-27 01:38:24 | Weblog
「細川裕文さんからの御便りについて」


御丁寧な御返事を細川さんから頂き恐縮して居ます。 それにしてもエンジニアでありながら「THE FIVE SAILS」と言うチ-ムを結成し歴史をテ-マとした作品を発表して居られるとの事、しかも高校時代にCBC在職中のシゲさんと会われた事が作品を書く切っ掛けだったと言うのですから素敵な話ですね。 未だ30代と言うのですからこれからが楽しみです。

東京ビックサイトに4万以上のチ-ムが参加しあの大きな展示場を埋め尽すと言うお話には驚きました。 そしてバイヤ-が60万人も全国津々浦々からやって来ると言うのですから大変なイベントだと言う事が良く判りました。 こんな世界がある事を全く知りませんでした。

しかも既に過去70回もこんな大きなイベントが行われたと言うのですから歴史もある訳で、今迄知らなかった事が恥かしい位です。

自費出版する場合のアドバイスやその販売方法他貴重な情報を沢山頂き心から御礼申し上げたいと思います。 私が何か書くかあるいは今迄書いたエッセ-の中から拾ってエッセ-集を出すか未定ですがその折には参考にさせて頂きたいと思います。

「豚豚まぶし」の他に「味噌カツ」「うなぎのひつまぶし」等名古屋に出張の折には是非食べてみたいと思って居ます。 トヨタのレトルトカレ-にも驚きました。

5月21日の朝日に「自費出版」と言う記事があり「ネットで注文一冊でもOK」と言うタイトルに早速目を通してみました。 1冊からでも自費出版出来るなど殆んど信じられない話だと思って読んだのですがこれが出来ると言うのです。

北九州市の卒業アルバム制作大手のマツモトと言う出版社でインタ-ネット上で受注し製本をして呉れるのです。 WEBSITEは下記の通りです。

http://www.honninaru.com

画面上から表紙やとじ方を選びパソコンで作った原稿を送ると4~5日で本が届くと言うのですから信じられません。 しかも1冊からでも注文を受けB6サイズのモノクロ本90ペ-ジ物なら1冊930円。 しかも出版して貰った本はマツモトがサイト上の本屋で販売までして呉れるのです。

マツモトはこの事業を今年の2月から開始をして今迄に約60点を受注し発行したとの事ですが果して儲かるのでしょうか?

従来は校正も含め自費出版の費用は100万円近く掛った為断念する人が多くこんな事を考えたと社長の松本敬三郎さんは語って居ました。

又ネット上で書きためたブログやメ-ルマガジンを本にするサ-ビスは東京渋谷のサイバ-エ-ジェントと言う会社が請負って居るそうです。

この会社で出版する場合にはネット上で表紙を選び記事の範囲を指定すると1冊1,500円から可能と言う事で、今迄のところ1~2冊と言う注文が大半ですが毎月約50件の申込みがあるそうです。

約3万のメ-ルマガジンを配信する京都市の「まぐまぐ」は10冊以上で受注し1冊300円から小冊子形式の製本をし、30冊以上なら1冊1,566円で本タイプの出版を請けるとの事。

細川さんは勿論この事は御存知と思いますが御参考に御伝えしました。

井上  出

日本語を学ぼう(イ)

2006-05-27 01:26:03 | Weblog
「週一回の小学校の英語の授業の代りに日本語を教えよう」

イスラエルでは2千数百年も前に広く使われて居たヒ-ブル語が現在でも使われて居り旧約聖書も当時の文字そのまゝに広く読まれて居ると言うのは驚くべき事実です。 又フランス人も自国語を大事にし子供達に正しいフランス語を学ばせる為に専門学校に通わせると言うのですから自然に愛国心も育つものと思われます。

一方日本語の最近の乱れは目に余るものがあり、標題の様に是非小学校で正しい日本語を週に一回は教えて欲しいと心から願って居ます。 今の若い人達の活字離れは想像以上で、漢字が書けないばかりではなく敬語も使えないし諺など全く無縁と言うのですから何とかしなければ真面な文章も書けなくなって終います。

昔テレビの「時事放談」で歯に衣を着せない語り口で人気抜群だった小汀利得(おばまとしえ)氏は「日本以外の国々がそれぞれの国語を非常に尊重して居るのに比較し日本では国語をメチャメチャにした上更に機会あるごとに破壊しようとして居る。 その元凶が文部省である」と喝破して居ますが、「国語はやさしくすることよりも大切にする事が大事だ」と言う小汀氏の言葉を重く受け止めて貰いたいと思います。

井上  出    (06-05-23)

若者に物申す(イ)

2006-05-27 01:15:01 | Weblog
若者に物申すを興味深く読ませて頂きました。

(1) 良くやって居ると見る方々の御意見から
目的を明白に知らしめる事で良く働いて呉れると私も考えます。 又プレゼンテ-ションやパフォ-マンス能力は昔より持って居る様に思いますが時には自信過剰で他人の忠告を率直に聞けない若者も見られます。 確かに信念を持って行動する若者は居ますが挫折すると仲々立直れないひ弱さが問題の様に思います。

(2) 今の若者はなっていないとする御意見から
私達が子供の頃は歩きながら飲んだり食べたりは恥かしい行為でしたが今の若者は平気で、女の子迄も歩きながら菓子パンやハンバ-ガ-を食べて居るのを見ると美人でも興醒めです。 歩道で肩が触れても詫びる等と言う事はしませんし相手が道を譲る迄直進して来ます。 最近は特に女子に多い様に思います。

騒いで居たり禁煙の場所で喫煙して居て注意されたりすると睨みつけ一言も発しません。 罪の意識が無いと言うよりは叱られた事に対する反省ではなく怒りを表現する有様で救いがありません。

学生時代に運動部に入らず同好会などと言う遊びのグル-プの経験しか無い若者が多く先輩に対する態度とか言葉遣いがまるで駄目、従って会社に入っても上司に対し仲間言葉を使う有様です。

電車のシルバ-シ-トに座り眠った振りをする連中には他人への想い遣りは微塵もありません。 足を大きく開いたり混んだ電車の中で足を組んだりするのも他人に対する配慮に欠けて居るからです。

(3) どちらとも言えないと言われる方々の御意見
人との御付き合いの方法が良く判らない為に知らずに無礼な行動をとると言う事はあると思います。 これは家庭教育の問題と思われますが昔と違って他人でも年長者が若者に注意する様な場面が少なくなった事が原因かもしれません。

若者は大人の写し鏡であると言う御意見に同感です。 併し我々の行為が若者の御手本になって居ないと言う事も言えましょう。 お金が全てと言う世相が若者を毒して居る事は認めます。

善悪の明確な判断が出来ず集団で万引きをする様なあるいはレイプをする様な事件が多発して居るのは「赤信号皆で渡れば怖くない」と言う風潮に流されるからでしょう。

以上、アンケ-トの結果に一言。

井上  出    (06-05-23)