イノさんシゲさん

井上出と重松彬の往復メール

韓国の鍋気質(イ)

2006-02-28 12:19:21 | Weblog
「韓国人の鍋(ネンビ)気質」

昨日のメ-ルで日本と韓国は北朝鮮による拉致問題で共同戦線を張るべきだと言う私の主張を御伝えしましたが、理由は解らないのですが韓国では日本程拉致問題解決を望む世論は盛り上りません。 正確な数字は出て居ませんが日本以上に沢山の韓国人が北朝鮮に拉致されて居るにも拘らず大きな動きはないのです。

理由は色々あるでしょうが先づ韓国政府が正面から拉致問題に取り組もうとしない事が上げられます。 北朝鮮との会談と言うと常に一方的に北朝鮮の要求を受け入れ続けて来て居ます。 融和政策の流れとしても何故か韓国政府は朝鮮問題となると弱腰になって終うのです。 竹島問題や靖国問題そして教科書問題と日本政府に対しては強硬な姿勢を取り執拗に抗議し要求を突き付ける韓国政府が北朝鮮の前では借りて来た猫の様になって終うのです。

将来の民族統一を夢見る韓国民の願いがあるにしても、対日本外交と対北朝鮮外交との大きなギャップに疑問を抱いて居るのは私だけではないと思います。 そして膨大な経済援助を続けて居るのです。

韓国の人達は自分達を熱し易く冷め易い鍋の様な気質だと言います。 これを鍋(ネンビ)気質と呼ぶのです。 併し日本に対する戦争中に受けた被害の補償要求は国家間で解決済みで、日本からの高額な経済支援によって個人に対する補償は韓国政府が引受けるとの申し合わせがあるにも拘らず日本各地で韓国人による日本政府に対する個人補償要求の裁判は行われて居り、又繰り返し取り上げられる靖国問題や教科書問題を見ると魔法瓶気質と呼ぶ方が相応しい様に思われます。

中国の世界制覇の野望を打ち壊す為に今こそ日米韓3ヶ国が民主主義を守る為に一致団結して対抗しなければならない時だと私は考え、韓国政府に現実を直視して貰いたいと願います。

井上  出  (06-02-27)

ならず者の国(イ)

2006-02-28 03:38:01 | Weblog
「ブッシュの言う『ならず者の国』北朝鮮」

テキサス・カ-ボ-イのブッシュは西部劇に出て来る保安官とならず者(おたずね者)の連想からこんな呼び方をしたものと思われますが、世に言う「貧すれば鈍する」の諺通り北朝鮮は国家として生き残る為に国際常識も法律も無視し外貨を稼ぐ事に必死です。

ドルの偽札造りを国家が行って居る事は明白で、その偽造紙幣を流通させる為に利用して居た香港とマカオの銀行2行がアメリカにより取引停止され預金は凍結されました。 金総書記が先日突然中国を訪問したのは、唯でも苦しい財政状況を更に悪化させた米国の金融制裁を乗り越える為に何とか中国の助力で状況を改善させる事が目的であったと思われますが、果して中国が色よい返事をしたかどうかは不明です。

併し中国は独裁国家ではあるけれども一応共産主義を標榜する北朝鮮を見殺しにする事は自国の民主勢力を力付けさせ国を転覆される危険につながる事から、何とか支援したいと考えて居る事は間違いありません。 今回の金総書記の訪中時に中国は「中朝協力関係発展は確固不動の戦略的方針である」と言う言質を北朝鮮に与えたと言う事ですから両国の関係は今後も変る事はないでしょう。

米中関係は良好と言っても所詮は相容れない関係に変りはない訳で、中国首脳はいずれは北朝鮮を自国に取り込む計画でも取り敢えずは北朝鮮の面倒は見て置いてやろうと言う考えと思われます。 中国の世界制覇の野望を実現する為の駒として北朝鮮を必要と考えて居るからです。

こんな中国の意向を知らないのではないかとすら思われる韓国の北朝鮮に対する最近の対応を見ると、同一民族間の強い同志意識はある程度理解出来るとしてもあまりにも優柔不断であり御無理御尤もと北朝鮮の要求を唯々受け入れて居る様を見ると、「現実を正しく認識して呉れ!!」と言いたくなります。

中国と一緒になって小泉首相の靖国問題を執拗に攻撃する事が自国の将来にプラスにならないと言う事を自覚して欲しいと願います。 共産主義化を望むならば北朝鮮ベッタリも結構ですが、民主主義社会の一員である事を忘れて貰っては困ります。

先月27日付の米国紙ウオ-ルストリ-トジャ-ナルによれば北朝鮮は政府管轄の煙草工場では精巧な偽外国ブランド煙草を大量生産して居り、これをアジア系の犯罪組織のル-トに流し年間8,000万から1億6,000万ドル(邦貨93億円から187億円)の外貨を獲得して居るとの事。 そしてこの金額は北朝鮮の正規輸出総収入の8~16%に当ると言うのですから、ならず者の国と呼ばれても仕方の無い国になり下って居るのです。

日本人拉致問題は全く進展して居ません。 こんな時にこそ日本以上に大勢の人達が拉致されて居ると言われる韓国が日本と手を組み問題解決を迫り、場合によっては日韓両国が同時に経済制裁をする姿勢を見せるべきで、韓国政府が何を考えて居るのか全く理解出来ません。

井上  出   (06-02-26)

中国の医療(イ)

2006-02-28 03:30:39 | Weblog
「中国では貧乏人は医者にも行けないので。」

先日来中国農村地帯の貧しさを御紹介し軍備費や宇宙開発費に回す金があるならば国内の貧困層を救う為に使うべきだと主張して来ましたが、社会福祉は後廻しで軍事費や宇宙開発予算は天井知らずと言うのが現状です。

中国の首脳陣は世界の先進国の仲間入りすべく実力以上の中国を盛んにPRして居ますが、国民の間には不満が堆積し何時爆発しても不思議がない様な状況になって居ます。

水や空気の汚染は大都市周辺の住民の健康を蝕んで居り政府の環境対策は効果を表わして居ません。 既に汚染によってイタイ・イタイ病患者や奇形児が生れる事態があちこちで起きて居ますし、貧富の差の拡大による貧困層の不満そしてそれに加えて共産党幹部による汚職の蔓延、更には一方的な土地の収用に対する農民の不満と数え切れない位の問題が発生して居り国民の怒りは募るばかりです。

日本は老人大国になりつつありますが定年退職年令の低い中国でも老人と言うか定年退職者が急増して居り、又日本同様身体のあちこちが痛いとして病院通いをする人達が増えて居ます。

ところが医療費や薬価の上昇で貧乏人は医者に掛かる事が出来ないと言う状況が起きて居ます。 口先では貧困層に優しい政治を目指して居るとする共産党ですが、地域や職業で異なる医療体制は都市と農村そして富める者と貧しい者の医療面での格差を拡大し庶民の不満は増すばかりです。

2月24日の朝日新聞朝刊によると庶民対象の「平民病院」なる物が黒竜江省、吉林省、湖北省、浙江省そして広東省に建設され貧困層の治療に当って居ると言うのですが、人口13億の中国ですからこんな物は問題の解決には全くなって居ませんが政府は盛んにPRして居ます。

中国衛生省によると2004年の医寮費はGDP(国内総生産)の5.5%との事ですがその55%が個人負担で、政府支出は16%に過ぎないと言うのですから中国政府の無関心振りは明白です。 医療費が払えない為通院をあきらめた例が10年前の36%から49%に上昇して居ると言うのですから、患者の2人に1人は経済的理由から通院出来なくなって居ると言うのはひどい話です。 地方農民の4人に3人が貧困が故に通院も入院も出来ないと言う現状を中国政府はどの様に考えて居るのでしょうか? 軍備増強の前に国民の生命と健康を守るべきだとは幹部の誰も主張し訴えないのでしょうか?

主要な病院には大手メ-カ-同様共産党支部があり党委員会の書記が常駐して居るのですが、この書記連中に権力が集中して居る為汚職の温床になって居る事は中国政府は充分承知して居ながら何の手も打たないのです。

救急患者が来ても金を持って居なければ断わる事例が頻発して居ると言うのですから宗教、言論そして思想の自由の前に人権を守る為に国連は警告を発するべきだと思うのですがそんな動きはありません。 中国とはこんな国で先進国の仲間入りなど何十年も先の話なのです。

井上  出    (06-02-26)

タイトルなし(イ)

2006-02-28 03:17:40 | Weblog
阿部さんからのメ-ル2通拝読しました。 

最後にシゲさんの眼の事を心配して居られる記述がありましたが奥様の看病に一生懸命の御様子を御聞きしたりして本当に心優しい方だと思いました。

灯油の事は判りませんがガソリンが阿部さんのお宅周辺では115円/リッタ-と知り東京都内との差が10円以上もある事を知りました。 都内は128~130円が普通で場所によっては135円のところまであります。 土地が高い事からガソリンを高く売らなければ利益が出せないとは思いますがその差の大きい事に今更ながら驚いて居ます。

荒川静香のSPとFREE更には授賞式の模様は阿部さんの言われる様にNHKをはじめ民間各局で繰り返し放映されて居ます。 それにしても大選手団をトリノに送り込んでメダルは金唯1個と言う成績には大変失望して居ます。 「参加する事に意味がある」と言う事らしいのですが税金を使って行く訳ですから入賞すらも出来ない様な選手は遠慮して貰いたいと思うのは私だけでしょうか?

荒川静香はプリンス・ホテルの社員ですから最近色々な事件があり意気消沈して居た社員達も今回の快挙で士気が少しは上る事でしょう。 下世話になりますが赤字会社プリンス・ホテルは年間どの位の支援をして居るのかチョット気になります。

井上  出 (06-02-26)

河豚追加情報(イ)

2006-02-24 16:17:23 | Weblog
「河豚にちなんだお話(3)]」

先日2人で11万円も払った六本木の河豚専門の小料理屋の事を御伝えしましたが、
河豚と言えば反射的に下関と言う人が殆んどで水揚げ高NO.1が下関だと皆信じて居ると思います。 併し天然物の虎河豚の60%強が遠州灘で水揚げされ下関に送られて居るのです。

理由は判りませんが地元浜松は鰻は昔から有名で鰻を食べさせる料理屋は沢山ありますが、最近迄地元で揚がる河豚を食べさせる店はなかったと言うのです。

併し3年前から「遠州灘虎河豚祭り」が始まり天然虎河豚を食べさせる宿や料理屋が現在約25軒営業して居るとの事。 そして1泊2食付で宿によっては河豚のフルコ-ス(刺身、ちり鍋、ひれ酒、唐揚げ、雑炊)の夕食と和式朝食込みで1人1泊18,000円からあると言うのですからこれはお得です。 そして国民宿舎奥浜名湖は何と8,925円で2食付で泊れると言うのですから改めて六本木の小料理屋との価格の違いに驚いて居ます。

毎年河豚の季節になると下関のフク連盟から宮家6軒に河豚を献上する事になって居ると知りました。 河豚刺しは菊の御紋章を形取るとの事、調理人は身を清め白装束で調理をするそうです。 何人前をそれぞれの宮家に届けるのかは明らかではありませんが恐らく宮家に仕える人達全員が賞味する事が出来る量と思われます。

以上、河豚に関する追加情報まで。

井上  出   (06-02-23)

貴信拝見(イ)

2006-02-24 15:58:20 | Weblog

2月22日のメ-ル今朝拝読しました。 私の拙いエッセ-が沢山の方に読んで頂ける事、本当に嬉しく思って居ます。 そして皆さんが世界の事象や環境問題に一層の関心を持って頂ければと願って居ます。

ALOHAさんは何事も御自身の経験にもとづき一刀両断。 先日大場さんが「下関でもふぐはふぐ」と言って居られましたが調査したところやはりふくが主流で、ふぐと呼ぶ人は少数派との事でした。 下関の河豚連盟はふく連盟との事、御参考まで。 
出産の際の入院日数は日本も英国での奥様同様約一週間と言う事の様ですが、米国はダイアナ妃並みの24時間から48時間MAXIMUMです。 出産は病気ではないと言う考え方から自宅分娩も米国では行われて居る様です。

私のサンフランシスコに住んで居る姉も自宅分娩をしたのですが、DINING TABLEの上に新聞紙を敷いてその上で分娩したとしてその体験談を主婦の友に掲載して貰った事がありますが、考えてみれば昔は日本でも自宅分娩が殆んどで難産の折のみ病院の御世話になった訳で自然の営みと言う考え方なのでしょう。 因みに新聞紙には強い殺菌効果があるそうです。

奥様のお父様が奥様の妹さんの膝に頭をのせお孫さんに看取られて最期を迎えられたとの事、何と幸福な方だろうと心の底から羨ましく思います。 波乱万丈の人生をそんな形で終止符が打てれば最高だと思います。

それにしても遺体を動かすだけで30万円とは泥棒ですね。 医者になるにはお金が掛る事から開業すると何とかして余計に患者から金を取ろうと言う医者が多いですね。 歯医者程ではありませんが医者も余り始めた事から一番お金になる手術の件数が増えて居るとの事。 要するに売上げを増やす為には手術が一番なのです。 そんな事もあり手術を奨められた場合にはセカンドどころではないサ-ドオピニオン迄求める様にしましょう。

奥様が聖路加で担当看護婦に意地悪をされたと御聞きしましたが、私の家内もオ-ルドミスの看護婦に東京女子医大では随分意地悪をされました。 私が朝晩一日二回病室に出向き食事の世話をしたのですがそれが彼女には腹立たしかった様です。 それと彼女のキンキン声を聞くと私迄イライラしました。

看護婦にも適性検査が必要だとその折思ったものです。 そこで私は次の条件を彼女達に求めます。

① 心根の優しい事 
② 感情の動きの少ない事(情緒不安定な人は不可)
③ 手術の助手と違い部屋で患者の面倒を見る看護婦は手が遅くても良い、正確に作業をこなす事
④ 寡黙である事(オシャベリは不可)
⑤ 静かに話の出来る事(キンキン声は不可)
⑥ 控え目である事(好奇心旺盛でお節介やきは不可)
⑦ 笑顔一杯なる事
⑧ 10人並である事

私が入院したらこんな条件をクリア-した看護婦さんに面倒を看て貰いたいと思いますが恐らく無理でしょう。

人種偏見と人を見下す傾向は私にもあります。 何とか直すべく努力はするのですが69才にもなるともう無理かもしれませんが努力は続けたいと思います。

井上  出 (06-02-22)

格安海外旅行(イ)

2006-02-24 15:44:59 | Weblog
「どうなっているのでしょうか」

JCBの会員向月刊誌GOLDの3月号にバンク-バ-の紹介記事がありましたので別便で送らせて頂きたいと思いますので新しい住所御知らせ下さい。 良い事ずくめの紹介文ですが御気付きの点がありましたら御聞かせ下さい。

6日間のツア-でウエスティングランドバンク-バ-宿泊が123,000円から、そしてウェッジウッドホテル泊が133,000円からと言うのですから下手するとエコノミ-の航空運賃と変らない安さです。 どうしてこんな安い料金が設定出来るのでしょうか?

石油の値上りで航空会社は運賃値上に踏み切らざるを得ない様な状況下でもJCB格安航空券(92頁)によればニュ-ヨ-ク往復で50,000円、そして花の都パリが63,000円からあると言うのですから一体どうなって居るのでしょう。 時間があればこんな安い航空券を利用して世界中旅したいと思いますが、中小企業の親父にはそんな時間的な余裕はありません。

一方で82頁にある新しく日本橋に出来たマンダリン・オリエンタル東京紹介では一泊85,470円からと言うのですから世の中どうなって居るのでしょうか?

44頁には牛乳の話も出て居ますので御目通し下さい。 

以上、御案内まで。

井上  出   (06-02-22)

私信(シ)

2006-02-23 12:41:17 | Weblog
イノさんへ

いろいろな世界の事象に警鐘を鳴らすエッセイの数々、共鳴を覚えながら、皆さんに配信しております。

ALOHAさんは、医療に関する限り、カナダの医療に、大体ネガティブなご意見。 たしかに、カナダでは、「白内障」、「膝」、「ヒップリプレースメント(「お尻の取替え?」とはどういう意味かわかりませんが)」、この三つの病いがお年寄りの間に多く、その手術を受けるのに長いこと順番を待たなければならないので、政治問題になっています。

家内がイギリスで出産した時は、一度入院したもののなかなか生まれないので、一旦帰宅して出直し。 本番の時は、一週間ぐらい入院していたでしょうか。 たいへん大事にしてもらって、帰りには沢山お土産まで貰いました。

それから大分時代が経って、ダイアナ妃がロンドンの病院でウィリアム王子を出産した時は、入院も24時間。 王室でも、手厚く大事をとって、長く逗留させてもらえず、サッサと退院させられたのには、驚きました。

日本の病院が長く入院させるのは、まさか健康保険の点数を稼ぐために留めておくのではないでしょうね。 お年寄りが入院したら、二度とかえしてもらえないそうではありませんか。 どちらがよいのでしょうかね。

家内の父は、10年程前、自宅で、家内の妹の膝に頭をのせ、孫娘にも看取られながら、息を引き取りました。 近所の医者に来てもらい、死亡を確認してもらったのですが、その医者は遺体を自分の医院に運ばせ、その費用として30万円を請求してきました。 これも日本では常識なのでしょうか。

井上さんが、奥様の診断を受けるために10万円を包まれ、しかも誤診であったとうかがい、胸が痛みます。

家内が聖路加病院で出産したのは40年以上前になりますが、その時、担当の若い先生から「大先生に包んでください」と耳打ちされ、出産に当たっては事実上何もしなかった老先生に、たしか10万円のお礼をしたと思います。

まだ日野原先生の薫陶を受けた先生や看護婦が居なかった頃のことです。 

しかも、当時の聖路加の担当看護婦は、たいへんに意地悪で、態度も荒々しく、家内は怖い思いをしたと言っていました。 これは私の邪推かと思いますが、その頃はだ占領下の感覚が残っていて、白人に対してはベタサービスでも、場違いな日本人の患者にはつらく当たったのではないかと思います。

犬養道子さんのエッセイによると、「帝国ホテルに滞在していて、ホテルに日本語で電話をかけると応対がぞんざい。 そこで英語でかけてみると慇懃丁重。 毎日新聞の社説をみると、アメリカに対して批判的だが、同じザマイニチの英文の翻訳では、トーンが変わって低姿勢。 これは偽善である」と。 なるほど、さもありなんという思いがしました。

その頃、田園調布でアメリカ人ビジネスマンの家庭に招かれ、家族と一緒に食事をしたのですが、そこの日本人のメイドさんが私達夫婦にはことさら礼を失した態度で接する。 これもまたその心根が判るような気がしました。 スペンサートレイシーとキャサリンヘプバーンの「夕食には誰が来る」という映画で、白人の娘の許婚のシドニーポワチエが来ると、やはり黒人のメイドが怒るのですね。 「黒人の分際で白人のテーブルに坐るなんて」という気持が現われていて、東西同じ様な心理が働くものだなと思いました。

三木総理の頃、ランブイエの古城に、ディスカールデスタンの招待で、初のG6の会議が開かれましたが、アジア諸国は不満だったようですね。 「日本は下士官じゃないか。 それが将校食堂で食事するとはけしからん」という憤慨でした。 

昨晩、ミズーリ号での調印式のドキュメンタリーをみたのですが、重光外相以下艦上に並んだ日本の政府ならびに陸軍海軍の代表をみて、ある人が「なんだ、あんなちっぽけな連中をやっつけるのに、随分時間がかかったものだな」と、田舎訛のアメリカ兵がつぶやく声がちゃんとマイクでとらえられていました。

井上さんや井上博士も仰るように、将来の日本人も、今の外人なみの体格になってもらいたいものですね。 私は5フィート6インチですが、たまに私よりも背の低い白人に対すると、やはり心理的になんとなく余裕を感じますからね。 背の高い店員から見おろすような角度で口をきかれると、どうも面白くありませんからね。 こちらで育って既に背丈は外人なみの若い東洋人には、私のような一世の移民の屈折した心理はわからないでしょうがね。

シゲより  (06-02-22)


中国の乳児売買(イ)

2006-02-22 15:57:23 | Weblog
「赤ちゃんの売買が続く中国」

有人ロケット打上げに成功した事から先進国の仲間入りをしたと誇る中国ですが、一方地方では年収1,000ドル以下と言う農家が沢山存在して居ます。 そして都市部との賃金格差は開く一方なのです。

中国の1人当りの平均年収は全国1位の上海が約17,000元(238,000円)、それに対し雲南省の農村部は1,800元(25,200円)、そして赤ちゃん売買の村として問題になった雲南省の辺境の村ロンミエの平均年収は今でも何と700元(9,800円)、これは12ヶ月で割ると邦貨で月に816円にすぎないのです。

信じられない事ですが200元(2,800円)で買われた嬰児が5-6回転売され、最終的に里親の手に渡った時にはその100倍の20,000元(280,000円)だったと言うひどい話もあります。 相場は最初の買取価格が平均700元(9,800円)と言うのですから許せません。 そして最近は国外に売られるケ-スも増えて居ると言うのです。

中国の首脳部は宇宙開発や軍備拡張に膨大な予算を費やして居ますが、こんな現実をどの様に考え対処しようとして居るのでしょうか? 1人っ子政策の下で子供の数が減り、人手を必要とする都市部の農家や子供が出来ずお金を払ってでも子供が欲しいと言う沼海部の夫婦が存在する限り赤ちゃん売買は後を絶たないのです。

井上  出  (06-02-21)

学校問題(イ)

2006-02-22 15:47:13 | Weblog
「最近の学校と予備校の関係について」

私の友人で小学校、中学校向の教材の製作/販売会社を経営して居る先輩が居ますが、業界大手で年商60億円と言うのですから決して大きな市場ではありません。 しかも少子化の影響で学生数はピ-ク時の1/2近くに減って来て居り将来に不安を抱えて居ます。

一時は大変なブ-ムで成長が続いて居た予備校も少子化の影響でパイは小さくなる一方です。 そんな事もあって最近は予備校が大学の試験問題作成の下請けをしたり学校に講師を派遣したりと言う昔なら考えられない様な事が起って居ます。

学校の先生のレベルが予備校の講師のレベルより低くなって居ると言われて居り、世界中探しても学校の授業よりも予備校の授業の方が受験に役立つとして学校の授業を等閑にする様な国は無いと思います。

韓国も日本同様予備校が沢山ありますがそれは学校で勉んだ事の復習の意味で学ぶところで、日本の様に学校で勉ぶ教科書とは全く別の教材を使って受験の為の授業をする様な事はしません。

エンジェル系数等と言って子供の教育に掛ける費用のパ-センテ-ジを指数として使う様な状況は異状であって、子供の教育を食い物にする様な予備校はなくすべきだと思うのですが、一流大学指向と言う親の考え方が変らない限り現状を変える事は無理なのです。

独創性とか想像力は受験の為の予備校式学習法では生れませんし受験の為のテクニックは身に付きません。 こんな状況を放置して置けば規格人間の国になって終いますし挫折にも負けない様な精神力を持った子は育ちません。 教育を変えなければ日本民族は生き残って行けないところまで来て居るのです。

井上  出   (06-02-21)

第三の意見(イ)

2006-02-22 15:32:07 | Weblog
「サードオピニオンを受けよう」

今日の朝日の朝刊でセカンド・オピニオンを受ける為に主治医(最初に掛った医師)からカルテなどの提供を得た際に、医師あるいはその医療機関に5,000円を健康保険から支払う事で患者が積極的にセカンド・オピニオンを求める様厚生労働省が診療報酬の改定を行い、今年の4月から実施される事になったと報じて居ました。

保険点数をつける事で患者が主治医に資料の提供を言い出し易くする為にこの改訂が行われたと言う事でこれは大歓迎です。 医師を頻繁に替える「ドクタ-ショッピング」につながる恐れがあるとして反対する意見もあったとの事ですが、セカンド・オピニオンを求める動きが広がる事は良い事だと思います。

先日も私の友人の病院経営者の意見を御紹介しましたが、彼は「自分も含め90%の医者は能力不足、知識不足そして経験不足更には医師として不適格」として医師のレベルの低さを指摘して居ますがこれは現実で、特に外科手術をする場合にはサ-ド・オピニオンまでも求める必要があると思います。

私の家内の場合も例外ではなく日本でも五本の指に数えられる名医と言われて居た眼の専門医に診察料10万円も払って診察して貰ったところ、貧血が原因として造血剤を処方され続けたのですが眼の奥の痛みが引かずMRIを撮ったところ脳腫瘍と判明しました。 そして手遅れだったのです。

そんな私の経験からもサ-ド・オピニオンを求めると言う事を皆さんに是非御奨めしたいと思います。

井上  出   (06-02-21)

環境は急務(イ)

2006-02-22 13:03:27 | Weblog
「地球環境改善は急務」

昨日はCO2の排出量を減らす為に世界中のマスコミが危機感を一般人に植え付ける為のキャンペ-ンをする必要があるし又国連が動く必要があると主張しましたが、今日はオゾンホ-ルの事について書きたいと思います。

今迄もマスコミがオゾンホ-ルの拡大は深刻な環境問題であると何度も取り上げましたが、このところ殆んど話題にならなくなって終いました。 併し2000年に過去最大のオゾンホ-ルを記録した後も大幅な縮小は見られません。

上空のオゾンが1%減ると皮膚癌が2%増えると言われて居り、特にオ-ストラリアでは皮膚癌の発生が深刻な問題になって居り直射日光に今日は最大何分間以上身体を晒してはいけないと言う警報まで出されて居るのです。

オゾンを壊す塩素原子は各種スプレ-や冷蔵庫、自動車や家庭やオフィス用冷房に使われる有機塩素化合物であるフロンやハロンなどのガスと南極と北極に特有な極成層圏雲によって発生するのです。 冬の間は雲に溜り春になると塩素原子となってオゾンを大量破壊するのです。 南極は北極よりも寒く雲が大量に発生するのでオゾンホ-ルが出来易いのです。

先進国ではフロンやハロンに代るガスを開発する事によって発生を押えそれなりに排出量は減って居るのですが、発展途上国では野放し状態でこれが仲々オゾンホ-ルが小さくならない原因です。 従ってCO2同様国連が旗振りをして発展途上国も含めフロンやハロンガス発生を押えるキャンペ-ンが求められて居るのです。

井上  出   (06-02-21)

温暖化の元凶(イ)

2006-02-21 13:21:08 | Weblog
「地球温暖化の元凶自動車の排気ガスを減らそう!!」

京都議定書に署名を求められて居ない中国とインド両国では大変な勢いで自動車が増え続けて居ます。 又沢山のポンコツ車が真黒な不完全燃焼ガスを吐き出しながら街を走り廻って居ます。 

先進国の中の最大のCO2排出国アメリカが京都議定書に署名しない事から今や世界の三大CO2排出国が地球温暖化にブレ-キを掛けようとする世界の世論に背を向けて居る事について国連が今こそ立ち上るべき時だと私は考えます。

地球破壊につながるCO2の急増にブレ-キを掛ける為に世界中の国々が国連を中心にまとまり一日も早く動き出さなければこの地球は人間が生きて行けない様な恐ろしい状況に追い込まれるのです。 南極北極の万年雪が溶け始め海の水位は上昇を続けて居ますし、又生態系にも悪影響が出始めて居る事をマスコミは共同キャンペ-ンを張り人々に繰り返し訴えるべき時です。

以前にも御伝えしましたがブラジルでは普通のガソリンには25%のエタノ-ルが入って居ます。 E25と呼ばれるこのエタノ-ルは砂糖キビから作られて居り、中にはエタノ-ル80%、ガソリン20%の燃料も売られて居ます。 通常のエンジンではエタノ-ル入り燃料は使用出来ませんがブラジルの新車は全てFFV (FLEXIBLE FUEL VEHICLE)仕様のエンジンになって居ます。 世界NO.1の普及率です。

アメリカではトウモロコシを原料にしたエタノ-ルを10%混ぜたE10がありますが、FFVエンジンが割高な事から普及率は低いまゝです。 イラク戦に膨大な戦費を使う事を止めエタノ-ル燃料使用車に補助金を出し普及をブラジル並みにすればCO2排出量は大きく減らす事が出来るのです。

日本も遅ればせながら3%迄エタノ-ルを混入しても良い事になりましたが、日本では建設廃材や植物からエタノ-ルを抽出する研究が進行中でこの実用化が急がれます。

地球上の全ての人々が危機感を持ってCO2削減も含め環境破壊防止に立上らなければ地球は人間が住めない様な世界になる事を今後も訴え続けたいと思います。

井上  出   (06-02-20)

大場説に同感(イ)

2006-02-20 16:45:24 | Weblog
大場尚文さんの「偶感から理感へ」との御高説全くその通りだと思います。

体重の重い脚力のある選手を養成すべきであると言う御意見を御聞きし、亡父が常々唱えて居た「人間も品種の改良をしなければならない」と言う意味が判った様な気がします。 「家畜でさえも改良をして居るのに高等動物の人間がその事に気付かないと言う事は問題だ!!」として私には「背の高い女性と一緒になり大きな子供を作れ」と言って居た事を想い出しました。

この思想はヒットラ-の考えに似て居り問題もありますが、世界の先進国の中で唯一御見合結婚が今も続いて居る日本こそ改良の可能性が高い様に思われます。 日本国家が生き残る為には優秀な人材に加え強靭な肉体と精神力を持った子供達を生み育てる必要があると思います。

医療技術が自然淘汰の原則を歪めて居ると言う大場さんの御指摘全くその通りだと思います。 臓器に欠陥を持って生れて来た嬰児を募金によって1億円以上を掛けて臓器移植をさせるケ-スがこのところ良く新聞に出ます。

確かに親御さんとしては何とか生命を維持させたいとの想いでアメリカにまで出掛け手術をするのですが、失敗例も多く又成功しても健康な身体になれる可能性は低いのです。 その子の一生を考えた時そんな形で生命を長らえる事が果して幸福なのだろうかと何時も疑問に思います。

加えて大金を払う事で順番待ちをして居るアメリカの移植希望者達を押しのけて優先的に移植をする事が許されるものなのかどうか考えてみる必要があると思います。

井上  出   (06-02-19)

千の味を(イ)

2006-02-20 16:36:18 | Weblog
「幼児に千の味を体験させよう」

食生活、健康ジャ-ナリスト砂田登志子さんが三育協会発行の月刊誌サインズの中で、「生命力あふれる旬の食味を幼児に沢山食べさせ記憶させ刷り込むのが食育の始まりだ」と書いて居られるのですが、確かに舌と言う字は千の口と言う意味ですから千種類の味を幼児期に食べさせる事で舌が肥え味覚が鋭敏になり食べ物の好みも高度化すると同時に感性が磨かれ知性も豊かになると言う説には同感です。

私のカナダの友人で英国からの移住者が居ます。 彼は努力の結果今や大富豪です。 ところがその息子が大変な偏食で日本に来てもハンバ-ガ-とコカコ-ラが主食でした。 彼が幼い時両親が働く事で精一杯で家の近くのマクドナルドのハンバ-ガ-ばかり食べさせて居た事から他の食物に対する興味も全くないのです。

ボディ-ビルで鍛えた筋肉の固まりの様な身体を誇り喧嘩ばかりして結局は高校も卒業しませんでした。 性格は荒く忍耐力に欠け協調性が無くその為に父親の会社に入っても社員から受け入れられず退職し、その後も職を転々として居るのです。

収入は安定せず家庭を持てる様な状況ではないのに結婚し今子供が3人居ます。 母親が甘く要求に応じいくらでも資金援助をする事からこんな事が可能なのです。 それが最近DV(家庭内暴力)に耐えられなくなった嫁さんが3人の子供を連れて家出をして終いました。 そして復縁の意志は全くないとの事です。

フランス料理界の第一人者の三国清三氏が「フランスでは著名なシェフは皆子供達の味覚教育に取り組んで居る」としてその普及振りを紹介して居ますが、偏食は健康に悪いだけではなく性格形成上も又情操教育上も大変大事である事を知りました。

指先、手、目、耳、鼻で食物を愛で、舌で味わうのが料理。 五感を意識して食べる事で食事を更に美味しく楽しめる様になるとの事。 早速実行しようと思います。

井上  出   (06-02-19)