知ってますか?
頭の中で何を考えるかは全く自由だということを。
もちろん、「そんなの知ってる」と皆さん答えるでしょう。
でも、私はこの「頭の中で何を考えるかについての自由」、すなわち思想良心の自由を本当の意味で使いこなしている大人というのはほんのわずかであるように思います。
そのことにはっきり気づくのは、子供と接したときです。
彼らはこの、「頭の中では何を考えてもいい」自由を完全に謳歌し、それによって喜びや生きる力を得ていると思います。全く枠のない自由な世界を思い切り楽しんでいるのです。
「頭の中は完全に自由」なのであれば、これは「ノールール」ということであり、とてつもなく簡単な世界なはずです、本来。コートの線が全くないテニスコートでボールを好きな方向に打ちまくればOK、というような簡単さです。
だから子供にこの自由な世界を楽しめるなら大人にもできるのが普通の筋道であるように思いますが、それがそうでもない。
ほとんどの大人というのは、間違いなくこの分野では子供に圧倒的に負けています。考えるパターンはいつも同じで、退屈かつ窮屈な思考の枠の中にはまっています。
せっかく、日本国憲法で「思想良心の自由」が規定されているのに、これを本当の意味では使いこなせていないわけです。
だから子供の頃は、「大人になったらこんなことをしたいあんなことをしたい」と心から願い、早く大人になりたかったはずなのに、なってみると子供のころ期待していたよりは全然面白くないという事態になっているのではないでしょうか?
昔、法律の勉強をしていたときに日本国憲法19条の思想良心の自由というものを勉強したときには、その本来の文字通りの意味を良く分かっていなかったように最近思います。