古代日本の歴史を謎解き

日本の古代史の謎に挑戦します。

天照大神、素戔嗚の時代は特定できます。

2017-12-23 20:05:51 | 歴史
「古事記」の記載を読む限り
初代神武天皇の神武東征が紀元前660年になります。
その4代も前の神様である天照大神、素戔嗚の物語は、数億年前のお話という事になり
神様たちの寿命には驚かされます。
作り話で年代を調整している事は間違いないのですが
神話の中に、この二人の物語の年代を特定できるお話があります。
三種の神器、八咫鏡・八尺瓊勾玉・草薙剣です。
八咫鏡・八尺瓊勾玉は、照大神が天の岩戸に隠れた岩戸隠れの際に
石凝姥命が作ったという鏡。天照大神が岩戸を細く開けた時、この鏡で天照大神自身を映し、興味を持たせて外に引き出した。
この鏡は銅鏡ではなく鉄製の鏡とされていますが、遺跡から発見されるのは銅鏡ばかりです。
卑弥呼が魏から贈られたのも銅鏡で、倭国で複製された鏡も銅鏡です。
弥生時代の鉄器の分布ですが、
九州北部で弥生時代中期
出雲、九州中部で弥生時代後期
近畿では古墳時代です。
八尺瓊勾玉は、玉祖命が作り、八咫鏡とともに榊の木に掛けられた。


・草薙剣
素戔嗚が天の岩戸の事件の後、高天原を追放され出雲の土地へ降りて、やわたの大蛇を退治
最後に尻尾を切り落とすと自分の剣が折れて、出てきたのが草薙剣
素戔嗚が持っていたのが青銅製の矛、新しく手に入れたのが鉄製の剣です。
素戔嗚が草薙剣を手に入れたのは、弥生時代後期です。(卑弥呼と同じ時代)

つまり
天照大神は、弥生時代中期から後期
素戔嗚は、弥生時後期の人物を物語にしています。
それは、魏志倭人伝に紹介される邪馬台国の卑弥呼の時代になります。
卑弥呼は
・鏡を使った祈祷を行う
・生涯独身の女性
・1000人の女性陣(多分、巫女)がいる。
・倭国の女王の推薦される。
卑弥呼が亡くなるが、まもなく台与が女王となる。
天岩戸の物語では
・素戔嗚のいたずらで、天照大神の下で機織をしていた女性が亡くなる。
・天照大神が天の岩戸に隠れる(卑弥呼が死亡する)
・天の岩戸から出てくる(台与が次の女王となる)
・素戔嗚が追放される。
・邪馬台国と投馬国(ズマ国)共に比定地確定せず。

イザナギが産んだ三貴神
・月読見(月夜) 黄泉の国(死者の国)を治める。
・天照(高天原に残る太陽神)
・素戔嗚(出雲に降りて国造り、戦いの神様)
は弥生時代後期から古墳時代初期
国譲りの物語
素戔嗚の子孫がアマテラスの子孫に出雲の国を譲る物語は
古墳時代後期から飛鳥時代(ヤマト朝廷初期)の物語
・魏志倭人伝に紹介される邪馬台国と卑弥呼
・鉄器の分布
・ヤマト朝廷の始まり
と歴史の事実と一致します。
蘇我氏VS物部氏(2/3) 仏教派と神道派
聖徳太子が6世紀末で、33代推古天皇(女帝)です。
わずか3000年程時代に、天照大神、素戔嗚の時代から初代神武天皇(天照~4代目)、33代推古天皇が凝縮されている事になります。
一代20年程で計算すると10人程は実在せず、或いは挿入された天皇家とは無関係の国王ではないでしょうか。

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