福島第一原発事故(774)ー阿部首相、原発の新増設に前向きー
安倍晋三首相は30日、首相官邸でTBSのインタビューに応じ、今後の原子力政策について「新たにつくっていく原発は、40年前の古いもの、事故を起こした(東京電力)福島第1原発のものとは全然違う。何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、それは新規につくっていくことになるのだろう」と述べ、新増設に前向きな考えを示した。首相は21日の記者会見で、原発の新増設を原則認めないとした民主党政権の方針について「もう一度見直していきたい」と述べ、新増設を認める可能性を示唆していた。首相は「当面の電力需要にどう対応していくかが国民も不安なのだろう。だから、簡単に『脱原発』『卒原発』とやや言葉遊びに近い形で言ってのける人たちは(衆院選で)信用されなかったのだろう」とも述べた。(毎日新聞30日)
阿部首相は『脱原発』『卒原発』を言葉遊びだと揶揄し、それを言っている人たちは信用されなかったと言明した。確かに、そういう言葉を掲げた候補者はほとんど表にならず、落選した。消費増税も同じで、反対した候補者は落ちた。反TPPを掲げた候補者も落ちた。だから、自民党や公明党は大笑いだし、維新の会も「卒原発」の党を激しく批判した。だから可哀そうな政治家は多い。元民主党議員の松木さんや横粂さん、同じく山田さんや山岡さん、党で言えば、「日本未来の党」や「社民党」であろう。68年前の原爆による被爆体験も、2年にもならない原発の大事故も、国民の中には何も残らないのでしょう。チェリノブイリ事故でも病気になったピークは10年後だというから、後5~6年後あたりから10年後ぐらいでどの程度の影響があるか、その頃には因果関係でもめることであろう。農産物であるが、福島県から200~300キロメートルも離れて影響があるのだから、万が一同じような事故が西日本に起きたら、日本は立ち直れないかも知れないのに、どうして国民は分からないのか、どうして安倍政権を作ってしまったのか、分からない。(中ノ島賢)