迷悟在己

痴呆寸前が巷間を漂いながら日々の雑感を書きます

心霊スポット庭田山

2018-09-28 16:10:51 | 旅行


岐阜県の海津署を過ぎて、国道258号線、通称りゃんう-ぱーを横切り、養老山地を通って関が原に至る道を、薩摩かいこうず腺といって、おそらく木曽三川分流工事で犠牲者を出した薩摩の人たちを顕彰する意味で名付けたものと思う。かいこうずというれっきとした花があり、この路線に植えられているのだが、どういう花かと尋ねられてもはきり記憶していない。昭和61年ころにはすでに立派で快適な広域農道として存在していたが、これが養老公園の手前で途切れており、途中で狭い道を養老駅の方へ回っていかなければならないので、当然大型車は通行できなかったし、そういうことから、この道を走る者は地元の人か、あるいは土地勘のある人に限られていた。私は彦根へ出張のおりにはこの道を利用していたが、行きかう車もまばらで、実に快適な道路だった。それからこの道路は養老公園口まで開通し、その後大型車の引きもきらない煩雑な道路となった。藤原から上石津へ通じる道路と同じ経緯である。



TVのコマーシャルでもお馴染みの円満時霊園を過ぎた次の信号を左折すると、急峻な山道を通って北勢町に至る。25号腺というのだが、これを二之瀬越えという。私はこの道を知らなかったが、友人から教えて貰った。途中普通車でもすれ違うことの出来ぬ箇所が何箇所もある険しい山道だ。これを大型ダンプが上り下りするのには驚くが、当のダンプの運転手は馴れたもので、どこですれ違うのがよいかというのを熟知していて、むしろ興味本位で立ち入って来る下手糞なドライバーがいると、にっちもさっちも行かなくなって、渋滞と相成る。峠には庭田山(にわだという)山頂公園があって、ここには桜、紅葉があり、なかなか良いところだ。いなべ農業園のレストラン”フラール”に行くときなどはこの道を通ったりするし、庭田山へ写真の撮影にも結構利用する。



さらにこの道はサイクリングに格好の場所というので、バイカーのメッカである。稲沢や、東海大橋あたりで格好を決めた自転車を見れば、たいてい庭田山へ行く人である。あの急峻を、一度も降りることなく、頂上まで行くというのだからあきれてしまうが、これは本当である。これが夜になると暴走族のメッカとなる。あの道をドリフトさせながら登って行くのだから、命知らずの若者たちだ。実は頂上から眺める濃尾平野は眺望が素晴らしく、アベックのメッカともなっているのである。そういうわけで週末の山道は暴走車やアベックの車で結構混雑するらしいが、それで谷底へまっしぐらに突っ込む車もいるのである。ここは非常に険しい山道なので、谷に落ちてしまうとクレーン車も立ち入ることが出来ず、車を引き上げることも困難だという。遺体も勿論そのままというのが結構あるという。そのようなわけで、ここを走ってると目の前に急にウサギが飛び出してハンドルを切り損なう(庭田山にはウサギはいない)とか、不思議な話が結構あって、自然”心霊スポット”なる名称がつけられる結果となるが、今のところ私はウサギに出会ったことはない。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2018-09-30 09:47:14
夜景に季節の風景写真や幽霊、
いい場所ですね。

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