語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【旅】美の響演 関西コレクションズ

2013年04月28日 | □旅
(1)会場
 国立国際美術館(大阪市北区中之島4-2-55)

(2)会期
 2013年4月6日(土)~7月15日(月・祝)

(3)入場料
 当日:一般 1,200円

(4)展覧会「美の響演 関西コレクションズ」
 関西が誇る6つの国公立美術館(大阪市立近代美術館建設準備室、京都国立近代美術館、滋賀県立近代美術館、兵庫県立美術館、和歌山県立近代美術館、国立国際美術館)が所蔵する20世紀以降の欧米美術コレクションを一堂に集めた展覧会。
 別々の館が所蔵する同じ作家の作品を並べて鑑賞することもできる。詩情あふれるボックス・アートで知られるコーネルの作品は、滋賀、大阪市、国立国際の3館から5点。大きなカンバスを数色で塗り分けた作品が特徴のロスコの作品は、大阪市、滋賀、和歌山、国立国際の4館から傑作4点。
 出品作品は、主に20世紀以降の美術作品。セザンヌ、ピカソ、マティス、ブランクーシから、ロスコ、ルイス、ウォーホルらのアメリカ美術、そして現在活躍するリヒターやタイマンスらの絵画、シャーマンやシュトゥルートらの写真にいたるまで約80点。「近代絵画の父」ポール・セザンヌの「宴の準備」から始まり、多様化する現代美術に至る120年間の美術の流れが味わえるよう工夫された展示の仕方だ。
 ジュンリアン・オビー「イブニング・ドレスの女」(2005年)なぞ、液晶パネルの女性の眉、目、口元がわずかずつ変化するに伴って表情が千変万化する魅惑的な作品だ。
 こうした前衛的な現代美術の中にあって、「作品に主題を復権させた」キーファーの「星空」((5)-(d))は興味深かった。

(5)注目した作品
  (a)ヴァシリー・カンディンスキー「《絵の中の絵」 (1929年)

  

  (b)トム・ウェッセルマン「シースケープ #8」(1966年)

  

  (c)ジャン=ミシェル・バスキア「無題」(1984年)

  

  (d)アンゼルム・キーファー「星空」(1995年)

  

 【参考】
【旅】松江 ~須田国太郎を追って~
【旅】エル・グレコから宮永愛子まで
【旅】復興を絵画で表現できるか ~平町公の試み~
【旅】彫刻の街 ~鑑賞者の存在意義・考~
【旅】島根県立美術館 ~震災復興支援特別企画 ふらんす物語~
【言葉】手のなかの空/奈良原一高 1954-2004
【旅】オーストリア ~グラーツ~

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