東京都健康長寿医療センター研究所の行った研究で、子どもに絵本の読み聞かせボランティアをしていた高齢者グループは、そうでないグループよりも脳の海馬の萎縮が進んでいなかったという結果がでた。この研究は6年間かけて行われ、読み聞かせボランティアをしていた人の脳構造を、MRI検査で6年前と現在とで測定し、比較した。
海馬は、脳の中で記憶の形成をつかさどり、特にエピソード記憶といって「いつ、どこで、何があったか」という記憶の形成に中心的な役割を担っている。
認知症になり、単なる物忘れだけでなく過去の出来事や家族関係も忘れてしまうのは、海馬の神経細胞が破壊され、萎縮することと関係があるとされている。
この調査は、健康な高齢者を対象に行ったものだが、老化と共に誰でも多少は起こる脳の萎縮が、読み聞かせで抑制できたということになる。音読が脳のトレーニングになるというが、「読み聞かせ」という相手との関わり合いがあることもこの結果に関係しているのだろうか。
□南雲つぐみ(医学ライター)「読み聞かせの効果 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年11月19日)を引用
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海馬は、脳の中で記憶の形成をつかさどり、特にエピソード記憶といって「いつ、どこで、何があったか」という記憶の形成に中心的な役割を担っている。
認知症になり、単なる物忘れだけでなく過去の出来事や家族関係も忘れてしまうのは、海馬の神経細胞が破壊され、萎縮することと関係があるとされている。
この調査は、健康な高齢者を対象に行ったものだが、老化と共に誰でも多少は起こる脳の萎縮が、読み聞かせで抑制できたということになる。音読が脳のトレーニングになるというが、「読み聞かせ」という相手との関わり合いがあることもこの結果に関係しているのだろうか。
□南雲つぐみ(医学ライター)「読み聞かせの効果 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年11月19日)を引用
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