語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】調身、調息、調心 ~呼吸を整える効果~

2018年01月10日 | 医療・保健・福祉・介護
 座禅や呼吸法、ヨガに「調身、調息、調心」という基本概念がある。調身とは姿勢を整えるということで、禅を組むときや、ヨガを行うときの基本となる。
 背筋を伸ばして、へそから5センチメートルほど下がった下腹部の奧にある「丹田(たんでん)」に意識を集中する。すると、次第に呼吸が整い、スムーズに深い息をすることが可能になる。
 座禅では、身、呼吸、心の三つのうち、一つが安らぎに満たされれば残りの二つも安らぐといわれる。正しい姿勢を取れば、筋肉や神経組織に余計な力が入らず鎮静する。さらに心と呼吸もその影響を受けて落ち着いてくるというわけだ。
 悩みや困り事があるときは、つい背中を丸めて、ロダンの彫像「考える人」のようなポーズになりがちだ。しかし、あの姿勢では肩や背中が凝るし、肺が圧迫されて深い呼吸ができない。むしろ、背筋を伸ばしたほうが、呼吸が落ち着いて、心の調整もしやすくなるのではないだろうか。

□南雲つぐみ(医学ライター)「調身、調息、調心 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年10月17日)を引用
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