語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【加賀野有理】ヨーグルトに漬け込んでパスタに入れても ~栄養満点のブリ~

2017年01月01日 | 医療・保健・福祉・介護
 この時期になると、脂が乗った寒ブリが食べたくなる。以前金沢で食べた寒ブリの刺身の美味しかったこと・・・・。また富山県永見市は寒ブリの水揚げで知られているので、通販のお取り寄せをしたいものだ。
 ブリはスズキ目アジ科の魚。関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ。関西ではワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリと次々に呼び名を変える。出世魚と考えられているので、特に西日本では祝膳に欠かせない。
 栄養価も優れており、良質のタンパク質、脂質、ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6、B12などのビタミンB群、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンC、D、E、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、セレン、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素など多くの成分を含んでいる。
 良質なタンパク質は免疫機能を高め、風邪予防、疲労回復などの効果が期待できる。刺身以外にも照り焼きや、ヨーグルトに漬け込んで臭みを取ってパスタに入れてもおいしい。
 こよいはしゃぶしゃぶで一献といこう。

□加賀野有理(サイエンスライター)「栄養満点のブリ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2016年12月23日)
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 【参考】
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【保健】一緒に食べて相乗効果 ~無形文化遺産の地中海食~

2017年01月01日 | 医療・保健・福祉・介護
 日本人の伝統的な食文化の「和食」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたのは、まだ記憶に新しいかと思います。無形文化遺産で食に関係するものは、フランスの美食術、スペイン・イタリア・ギリシャといった国々の地中海料理、メキシコの伝統料理、トルコのケシヤキ(麦がゆ)などが登録されています。
 このうち地中海料理には、心血管系の病気を抑えるという研究結果が数多くあります。2013年に発表された、地中海食でよく食べられるオリーブオイルとナッツに関する研究が有名です。
 スペインの7千人以上を対象に、それぞれエキストラバージンオリーブオイルか、ナッツを含む地中海食を食べるグループと、低脂肪食を食べるグループに分け、比較しました。その結果、2種類の地中海食グループは、心血管系の病気のリスクを約30%減らすことが示されました。
 この結果は、地中海食で他によく食べる魚介や赤ワインの影響も勘案してよさそうに思います。つまり、ナッツなどの植物由来と魚などの海産物由来という、2種類のオメガ3脂肪酸の相乗効果や、適量の赤ワインによるポリフェノールの効果などです。まさに心臓病予防に理想的な食事と考えられます。
 「多くの品目を組み合わせる重要性」を示したお手本のような研究結果ともいえます。おいしい食事を食べながら心臓病予防ができるなんて素晴らしいですが、日本人にも当てはまるかは、研究が必要かもしれません。
 和食のデータも発信したいところですが、やや塩分が多めという特徴の違いもあり、心臓病予防の結論を得るには至っていません。和食の効果を示す優れた研究が期待されます。

□椎名一紀(循環器内科医)「一緒に食べて相乗効果/無形文化遺産の地中海食 ~楽しく食べて病気予防5~」(「日本海新聞」 2016年12月19日)
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