「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの『四季を楽しむ』:シロツメクサとアカツメクサそしてコメツブツメクサ

2011年06月17日 | 四季の植物と風景



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5月から夏の間中、クローバーの花が近隣の公園を絨毯のように飾ります。

小さい頃に、友達や家族と広場で花の首飾りを作って遊んだり、幸運の印の四葉のクローバーを探したり、多くの人にとって、とても身近な存在の野草です。


一般にクローバーと呼んでいるこの植物の正式名称は、シロツメクサです。

シロツメクサは、マメ科シャジクソウ属の多年草で、原産地はヨーロッパであり、花期は5月から9月くらいまでです。

茎は地上を這い、葉は3小葉からなる複葉で、稀に4小葉やそれ以上のものもあり、特に4小葉のものは「四つ葉のクローバー」として珍重されます。

漢字の表記は、「白爪草」を連想しますが、正解は「白詰草」です。

詰め草の名称は、1846年 (弘化3年)にオランダから献上されたガラス製品の包装に、シロツメクサが緩衝材として詰められていたことに由来すると言われています。

日本においては明治時代以降、家畜の飼料用として導入されたものが野生化した帰化植物です。

マメ科の植物ですから、根粒菌の作用により窒素を固定する作用があり、地味を豊かにする植物として緑化資材にも用いられています。



色が白いシロツメクサの中に、少し背が高く赤紫色のツメクサがよく混じっています。

そのツメクサを、シロツメクサの変種だと思っている方が多いのですが、実はシロツメクサと同じマメ科シャジクソウ属の植物で、名前がアカツメクサまたはムラサキツメクサという別の植物です。

アカツメクサの各葉片には、葉の中ほどに特徴的な三日月型の白い模様が入っています。

シロツメクサ同様に、ヨーロッパ原産の多年草で、最初は牧草として日本に持ち込まれたものが野生化して各地に自生しています。

この二つの植物の違いは、花の色は無論のこと、アカツメクサの方が一回りシロツメクサより大きいこと。

また、シロツメクサの花は葉の柄よりやや長い花茎の先につくのに対して、アカツメクサの花は下の画像のように、すぐ下に葉が付いています。


 
シロツメクサとアカツメクサの鞠状の花は、およそ30から50個の小さな蝶形花が集まった集合花序となっています。

また、その小さな蝶形花には、旗弁、舟弁、翼弁、の3種5弁があり、普段雄しべ雌しべは合わさった舟弁の中に収まっています。




最後に、この時期、空き地などに一面に咲いている、黄色い小さな花について触れておきましょう。

よく観察すると、黄色い小さな花は、ツメクサと同様に、3~4mmの蝶形花が5~20個球形に集まってできています。

その植物の名は、コメツブツメクサ。・・・名は体を表すの言葉通り、小さなツメクサです。



コメツブツメクサは、 シロツメクサやアカツメクサと同様に、マメ科シャジクソウ属の雑草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です

和名は、シロツメクサに似て全体に小さいことに由来し、キバナツメクサ(黄花詰草)またはコゴメツメクサ(小米詰草)などとも呼ばれています。
 


5月に入って、公園中がシロツメクサとアカツメクサに敷き詰められる頃、その上にシートを敷いて寝転がっている人を、よく見かけます。

その気持ち、分かるなあ!

でも、週一回の休みで、その休みもイベントなどでつぶれると、私にはそんなことをしている暇がありません。

ホント、うらやましい光景です。


 

 

 

 

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