「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの教育:映画「この世界の片隅に」を観て

2017年02月06日 | 教育

  

 
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 インターネット上で一般の人から制作費を調達するクラウドファンディングで、3,374名のサポーターから39,121,920円の資金を集めて完成した『この世界の片隅に』は、第40回日本アカデミー賞・第90回キネマ旬報ベスト・テン第1位など、評価を受けてヒットしています。



 「君の名は」が、興行的には圧倒的に成功を収めています。評価が高い『この世界の片隅に』に興味があり、小学2年生と2月5日(日)観に行きました。

マッキーの教育:『君の名は』

 戦前の動乱期、広島と呉で過ごした「すずさん」の日常が描かれた映画でした。戦争の惨禍を主題とした映画は多いのですが、あえてどこにでもいそうな一人の女性の日常を克明に描いた映画でした。戦前を知っている世代の人達は無論のこと、昭和時代を生きた団塊世代たちも、昭和の匂いが一杯の画像に心を奪われることでしょう。

 有無を言わせずに、人生を左右した戦争。風化しつつある先の大戦の惨禍を語り継ぐ必要はあります。そうした意味でも、この映画は多くの人に観てもらったらよいと思います。「天災は忘れた頃にやってくる」と言われていますが、災害の多寡は防災と密接に関連していますので、「天災は忘れるからこそやってくる」とも言えるでしょう。災害をできるだけ少なくするには、防災意識が重要です。人災である戦争は、猶更のことです。先人が苦しんだ経験を、私たちは肌身で感じ取ることが重要です。特に最近はきな臭い話が多いご時世であることを考慮すれば、戦禍を語り継ぐ重要性は増しています。



 ただ、戦中を中心に描いた映画でちょっと救われる点は、「すずさん」が苦境にある中で苦悶しながらも、懸命に前向きに生きている姿でした。交通ルールを順守して歩道を歩いている時でさえ、或いは突然の天災(地震・火山噴火・落雷など)で、人生を終わらせたり人生の岐路に立たされることが多いように感じています。けれども、どんな時でも前向きに生きることは、心構えとしては大切です。

「この世界の片隅に」の概略

『この世界の片隅に』(このせかいのかたすみに)は、こうの史代による日本の漫画作品。『漫画アクション』(双葉社)にて2007年1月23日号 - 2009年1月20日号まで連載。単行本は同社より上・中・下巻の形式と、前編・後編の形式で発売。

2011年8月5日に日本テレビ系列でドラマ化された。また、2016年11月12日より片渕須直監督による同名の劇場アニメーション映画が全国公開された。

映画化作品「夕凪の街 桜の国」の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく……。

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