彼女の部屋

2015-04-29 23:13:31 | Daily Life
先日からバタバタと長女用のノートパソコンの準備をしていたのだが、ネットの開通に合わせて仕上げ作業をしに現地へ。
引越し以来、1 ヵ月ぶりの彼女の部屋。
みどりの日の午後、ノートパソコンとプリンターを抱えて訪れる。



たった独りの生活空間、自分流に馴染むのなんてあっという間だ。
公共料金の引き落としやら、キチンとしたサイクルが完成する前の段階…まだまだいろいろと手探りの独り暮らしだろうが、自分の『城』は早々に出来上がってきている様子。
ガチャリと開いた玄関で見る長女はドッキリするほど『女性』で、思春期の『父ちゃんキライ!』は通り越した大人の感じ。
ウチとは違う、女の子独特の甘い香りのする部屋。

おいらが大学生のころ…かれこれ 20 年以上前のあのころ…。
どういう訳か気の合ったバイト先の仲間の麻雀の面子合わせに付き合って、仲間の彼女の家に上がり込んだ時のことを思い出す。
そいつら付き合っていたくせに、なんかおいらもその生活圏の中にドップリ浸かって、彼とも彼女とも仲の良い友人と言うだけなのにその家にしょっちゅう出入りしててさ。

あの時みたい…。
意識しない(できない)気楽な女友達の家に上がり込んでいる感じ。
…もちろん、そこは自分の立場を弁えての話だよ、変に捉えないで。

ワンルームの長女の部屋で、Wi-Fi の設定やらなんやらかんやら…の、長女では難しいと思われる設定作業を行いながら、そんな昔を思い出す。

無事にその辺の作業も終わり、夕食。
『いいわね、おいらが作るから…。』といって、わざと簡単で直ぐ作れるレシピを紹介しながらメシを作る。
飲食関係で仕事をしていた経験があるおいら、長女がアジア系のオシャレご飯に興味があるって、それならば…。

近所のスーパーで食材を買い込んで…っていってもごく少量の。
春雨を使ってサラダとスープ。
スイートチリソースでピリ辛サラダ、ゴマ油の風味で中華スープ。
簡単で美味しいでしょ?

いつか、彼が出来たら…。
パッと手早く一品作ったその味が『ウチの味』ってオヤジのレシピだったらさ、本望だよ…。

おいらの娘なんだけどさ、
なんか恋人と居るような、
メシなんか作っちゃって、おいらが女親みたいな(その気はないです、誤解しないように)…?

まだ 18 歳。
法律的にも大人じゃないんだけど、見ていないこのひと月で急に大人。

心配していないなんて、ウソになる…親だもん。
でも、好きな人が出来て、一緒にいるのが楽しくて…って、何時かある話。

そこに彼がいて、今日作ったものを出してさ、『美味しい』って、
その時に『実家の味、父ちゃんの味』って言ってもらえれば。

それが言える娘であってほしい…なんかおいら、泣きそう。

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