長年の懸案だった井戸を掘った。5月の連休がどこにも行けず丸まる空いたということがきっかけでついに取り掛かることにしたのだった。
ネットで検索すると、内径75mmほどの塩ビ管を地面に打ち込んでいくという方法が多く紹介されている。
そこで、まずその方法で試みた。しかし、上手く行かない。小石に突き当たってそれ以上深く打ち込めないのである。場所を変え、数か所を試したがいずれも岩に塞き止められて撤退した。
そこで、スコップとツルハシを使って直径1.5mほどの穴を掘ることにした。どこまでも深く掘れば水が涌くだろう。
地面にツルハシを打ち込むと、多くの石が埋もれていた。こんな風に石がごろごろと埋もれていたのではとても塩ビ管を打ち込むことなど出来ないはずだと納得した。
時にはバールを使って岩にロープを括り付け、チェーンブロックで吊り上げるようなこともした。
ドリルで岩に穴を空け、その穴に「セリ矢」という鉄製のクサビを打ち込んで分割して取り除いたりもした。
とにかく、多くの石や岩が埋まっている土地だった。
その掘りだした石は、井戸の壁に積み上げてどんどん掘り進めた。水が染み出して来たので水中ポンプで汲み出しながら掘り進めた。２mぐらいの深さまで掘ると、一昼夜で水深1ｍの水が溜まっていた。井戸の面積が1ｍ×1.5ｍ、水の深さが1ｍ。
一日で1500ℓ程度を使える計算だ。
飲み水にするには不向きかもしれないので、シャワーを浴びたり手を洗ったりするだけならこれだけの水量で間に合うだろう。
そこで、これ以上掘るのは止めた。
コンクリートのＵ字溝を何本かを組み合わせて柱にし井戸に蓋をして完成した。
2本の給水管を差し込んで一つは手押しポンプに繋いだ。
もう一本は電動浅井戸用ポンプに繋いでシャワールームまで水を引く予定。
この井戸から水を引いてシャワールームを作るのがこれからの仕事。
以前、ダニに噛まれたので草刈り作業などの後、シャワーを浴びることが出来れば申し分ない。
