音楽広場

普通の暮らし

ル・マル・デュ・ペイ

2014-11-04 19:48:53 | 音楽系
『ル・マル・デュ・ペイ』 
意味は田園が人の心に呼び起こす理由のない悲しみ。メランコリー。

村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」で、高校生のシロが弾いていた曲として出てくる、フランツ・リストの『巡礼の年』第8曲〈郷愁〉

小説はとっくに読み終え、フフ~ン これにはパラレルワールドも穴掘りも出てこないんだねって、ノルウェーの森みたいな読後感で、沙羅さんの相手の男がどうだったのか 明らかにしないのが村上流と、、
ノルウェーの森も、ミドリさんのところへ行くとこで終わったかな?

で ル・マル・デュ・ペイ に話を戻します。
本を貸してくれた友人は親切にこの曲の楽譜とCDをセットにして貸してくれました

少しずつ弾いてみました。ステキな曲です。転調が多くてシャープ5個の嬰ト短調とかめんどくさいけど、文句を言わずに弾きこむと この曲の深さが身に染みてきます。

村上春樹氏 一番初めに曲との出会いがあって そこから物語が発生したんでしょうね
この曲を 高校生の女の子が弾いている 次第に精神を病み 友達関係が崩れ~ってね
青年の心に一つの闇を残し ずっと抱えて生きている彼、、、

私も何度も弾くうちに そう言えば確か持っているCDの中で
誰かが弾いていたよ この曲と 記憶を頼りに探し始めました。

2012年12歳でCDデビューした牛田智大君のセカンドアルバムのラストの曲がこれでした。

このCDはリスト/シューマン・献呈に始まりリスト巡礼の年(ル・マル・デュ・ペイ)で終わります。発売当時12歳の男の子がこの選曲って ほんとに驚きました。
聞き直してみると 穏やかな悲しみに満ちた美しい演奏なんです。
すごいね 牛田君 田園が人の心に呼び起こす理由のない悲しみ を12歳(小6の男の子)がみごとに表現してるよ。

今年14歳でトロイメライ(シューマン)~のCDを出しました。
これには フィギュアスケートの羽生結弦君が金メダルを獲得した「パリの散歩道」と「ロミオとジュリエット」も演奏していますよ。
背が伸びて声変わりもしているけど、表情は少年のままです。かわいい(#^.^#)

今日の文章はまとまらないね~
穏やかな悲しみに満ちた美しい文章を目指します。ごめんなさい


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