過去をふりかえり、未来へ

思い出せるだけのことを思い出し、書き綴る場所

『ロッキー・ザ・ファイナル』

2007-05-20 23:50:00 | Weblog
この日、観てきました。
監督・脚本・主演:シルベスター・スタローン

『ロッキー』シリーズの集大成となる作品です。

妻を亡くし、息子から反目されたかつての名ボクサー、ロッキーが
自ら燃え上がる思いのままにボクシングに再チャレンジ、
若き現役チャンピオンと対決するお話です。

ネバーギブアップ、がテーマの作品ですが
一方で、試合内容や態度の悪さから周囲に認められない現役チャンピオンに
対し、依然として伝説のチャンピオンとして理想化され続け
自ら経営する店では常にジャケット姿で客たちと昔話に華を咲かせ、
またロッキージュニアや知人の息子など、人生に迷える若者達を
導いてやろうとする姿には、すでに名声を充分に受け、老成し心の余裕も
伴った人間ロッキーを見ることができました。

クライマックスとなる試合においてもロッキーらしさを余すことなく発揮、
結果的には試合相手である現役チャンピオンすら救うこととなった
ラストシーンは見事、を越えて出来過ぎでした。
しかしこの臭さが、まさに『ロッキー』の魅力といえるのかもしれません。



『主人公は僕だった』

2007-05-20 23:20:00 | Weblog
本日、観てきました。
監督:マーク・フォースター
キャスト:ウィル・フェレル(ハロルド・クリック役)
     マギー・ギレンホール(アナ・パスカル役)
     ダスティン・ホフマン(ジュールズ・ヒルバート教授役)
     エマ・トンプソン(カレン・アイフル役) 
主人公ハロルドは仕事一徹で、時間に正確、行動が几帳面な会計検査官。
そんな彼は、ある日、女性の「声」で彼の人生が小説のように語られている
ことを知ります。不気味なほど正確なその内容が語る先は、近日中に
彼が死ぬ運命にあるとのこと・・・・
この物語の見所は、まさにそんな奇想天外な「予言」を受けた彼が
それに惑わされつつも、自分に意思に正直に生きることを決意し、
その結果としての運命を素直に受け入れていこうとする姿勢です。

日常的な現実世界を背景とした作品ではありますが、ハロルドにアドバイスを
与えるヒルバート教授や、「声」の主である作家のカレンなどはどこか
浮世離れしており、ハロルドも含めてその個性的な演技も見ものでした。