本日、観てきました。
監督:アキ・カウリスマキ
主演:ヤンネ・フーティアイネン(コイスティネン役)
フィンランド、ヘルシンキを舞台に、“孤独”をテーマとした
作品です。
他の作品は観たことがありませんが、『浮き雲』『過去のない男』
につづく、カウリスマキ監督による“敗者三部作”の最終章であるとの
ことです。
主人公コイスティネンは警備会社に勤める中年前の男性。
職場でもプライベートでも友人・恋人なし。
映画では描かれていませんが、おそらく家族とも音信不通の
天涯孤独を絵に描いたような存在です
そんな彼でしたが、突然降って湧いたように目の前に現れた
金髪の美人ミルヤに心を許していきます。
しかしミルヤの正体は、コイスティネンが警備員であることを知り、彼を
利用して強盗を企むマフィアが派遣した女性でした。
ですがコイスティネンは、次第にその胡散臭さをどこかで悟りつつも、
彼女の存在を警察には隠し続けたまま罠に陥り、ついには強盗幇助の罪で
刑務所行きとなってしまいます。
実はコイスティネンには影ながら彼を見守り続けていた女性アイラがおり、
結果的には彼女の存在が彼を救いますが、そういったアイラの
存在に目をくれぬまま、ミルヤに我を失い溺れるコイスティネンの
様子が映画を通じで目に付きました。
着慣れない服を着飾り、普段見ない映画館に行ったり、部屋を
こぎれいにして食事を準備したりと、その一部始終がどこか滑稽に思えつつも
同情したくなる哀愁を誘います。
しかも、そこまで入れ込む女性に、陰で「負け犬」呼ばわりされて
いたのだからなおさらです。
全体的に鬱々としたヘルシンキの風景が、主人公の心中を表現していた
ようで印象的でした。
写真は2004年に行った時のヘルシンキ中央駅、この日はなんとか晴れて
いましたが、翌日はずっと雨でした。
監督:アキ・カウリスマキ
主演:ヤンネ・フーティアイネン(コイスティネン役)
フィンランド、ヘルシンキを舞台に、“孤独”をテーマとした
作品です。
他の作品は観たことがありませんが、『浮き雲』『過去のない男』
につづく、カウリスマキ監督による“敗者三部作”の最終章であるとの
ことです。
主人公コイスティネンは警備会社に勤める中年前の男性。
職場でもプライベートでも友人・恋人なし。
映画では描かれていませんが、おそらく家族とも音信不通の
天涯孤独を絵に描いたような存在です
そんな彼でしたが、突然降って湧いたように目の前に現れた
金髪の美人ミルヤに心を許していきます。
しかしミルヤの正体は、コイスティネンが警備員であることを知り、彼を
利用して強盗を企むマフィアが派遣した女性でした。
ですがコイスティネンは、次第にその胡散臭さをどこかで悟りつつも、
彼女の存在を警察には隠し続けたまま罠に陥り、ついには強盗幇助の罪で
刑務所行きとなってしまいます。
実はコイスティネンには影ながら彼を見守り続けていた女性アイラがおり、
結果的には彼女の存在が彼を救いますが、そういったアイラの
存在に目をくれぬまま、ミルヤに我を失い溺れるコイスティネンの
様子が映画を通じで目に付きました。
着慣れない服を着飾り、普段見ない映画館に行ったり、部屋を
こぎれいにして食事を準備したりと、その一部始終がどこか滑稽に思えつつも
同情したくなる哀愁を誘います。
しかも、そこまで入れ込む女性に、陰で「負け犬」呼ばわりされて
いたのだからなおさらです。
全体的に鬱々としたヘルシンキの風景が、主人公の心中を表現していた
ようで印象的でした。
写真は2004年に行った時のヘルシンキ中央駅、この日はなんとか晴れて
いましたが、翌日はずっと雨でした。