過去をふりかえり、未来へ

思い出せるだけのことを思い出し、書き綴る場所

『QUEEN』

2007-04-24 23:50:00 | Weblog
本日、観てきました。
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ヘレン・ミレン(エリザベス2世役)、マイケル・シーン(ブレア首相役)
(2006 英仏伊合作)

1997年8月30日のダイアナ元皇太子妃事故死と、その後の追悼ブームの
裏側で展開された、エリザベス女王の苦悩の日々を描いた作品です。
パンフレットによれば、多くの取材を通じてありのままを
描こうとした作品だそうですので、その点で当時の王室をとりまく
雰囲気を知る上で興味深い作品です。

見所はなんと言っても本作品で2006年度アカデミー賞主演女優賞を
獲得したヘレン・ミレンの演技。
演説やブレア首相とのやりとりの様子では揺らぐことない気品を湛え、
裏で母(クイーン・マザー)や夫(フィリップ殿下)を相手に、
王室批判に戸惑う様子を見せていましたが、
まさにこれが当時の女王陛下そのものだったんじゃないかと
思わされます。

それにしても早いもので事件から10年。
こんな映画が作られ公開されたということは
ようやく冷静に当時を振り返ることができる空気になったという
ことでしょうか。

『ハンニバル・ライジング』

2007-04-22 23:50:00 | Weblog
この日に観てきました。
原作・脚本:トマス・ハリス
監督:ピーター・ウェバー
キャスト:ギャスパー・ウリエル(ハンニバル・レクター役)
     コン・リー(レディ・ムラサキ役)
一連のハンニバル・シリーズの系譜として連ねられる作品で
ハンニバル・レクター誕生秘話としての性格を持っております。

ハンニバル・レクターというと、どうしても
アンソニー・ホプキンスの印象が強くなってしまいます。
しかし本作では若き日のハンニバルを
ギャスパー・ウリエルが怪演し、表情やしぐさに
余裕さをたたえつつも、キレたらなにをしでかすか
解らない怖さを全編通じて感じさせておりました。

ただ個人的に残念なのは、実は過去の作品群のうち『ハンニバル』や
『レッド・ドラゴン』を未見であること。
今回の作品はそれ自体ひとつの映画として楽しめるものではありましたが、
いろいろ複線的要素もあったため
やはり過去の作品を味わった上で、今回の作品を見るべきでした。


『ラブソングができるまで』

2007-04-21 23:50:00 | Weblog
この日に観てきました。
監督:マーク・ローレンス
キャスト:ヒュー・グラント(アレックス・フレッチャー役)
     ドリュー・バリモア(ソフィー・フィッシャー役)
元人気アーティストでありながら、近年はその遺産をもとに食いつないでいる
シンガーのアレックスが、人気アイドルコーラ・コーマン
(ヘイリー・ベネット)の曲作りをすることに。
ただしあくまで彼は8人の候補者の1人。チャンスを
手にしつつも曲作りに頭を抱えるアレックスでしたが、鉢植えの世話の
アルバイトに来たソフィーに作詞の才能を見出し、彼女とともに
曲作りを進めていくことを決意します。
作家志望であったソフィーは、失恋の挫折から立ち直れない過去を
抱えつつ、最初は拒否するものの、やがて半信半疑のままアレックスと
行動をともにしていきます。

2枚目ながら、どこかさえない中年男のアレックスと、
才能を持ちながら、自らの傷を振り切れぬままズッコケキャラとなってしまう
ソフィーのコンビはまさに「割れ鍋にとじ蓋」そのもので
そんな2人の関係を面白おかしくもハートフルに描いておりました。

あと、ヘイリー・ベネット演じるコーラ・コーマンは
どこか浮き世離れしており、登場シーンはそれほどありませんでしたが
印象的な配役でした。

『ツォツィ』

2007-04-17 23:50:00 | Weblog
この日に観てきました。
監督:ギャヴィン・フッド
主演:ツォツィ(プレスリー・チュエニヤハエ)
南アフリカ・ヨハネスブルクを舞台に、アパルトヘイト終了後、
その日暮らしを続ける黒人少年のツォツィ(”不良”の意)を
描いた作品です。

ツォツィは不良グループとともに、強盗などの犯罪を繰り返して
日々を生活していましたが、ある日、盗んだBMWの中に
赤ん坊を見つけたことから、彼の運命は変わってゆきます。

見所はツォツィの内面の変化です。
もともとエイズに冒された父と暴虐な父のもとから抜け出し
荒んだ生活を送っていたツォツィですが、赤ん坊に自らを
重ねあわせたためか、彼を必死に養育しようとします。
オムツ代わりに新聞紙を巻きつけたり、ミルクを哺乳瓶に入れずに
飲ませたりとずっこけなシーンが続きますが、彼は彼なりに必死。
やがてシングルマザーのミリアムを知り、その世話になりつつ
彼女の強さに触れることで、次第に自らの現状や暗い過去と
正面から向かっていくようになります。

本作はそういったヒューマンドラマのようなお話ですが、
その一方で、アパルトヘイト終了後もなお居住区を隔てられた貧困な
黒人層が数多存在し、その社会格差が多くの犯罪を生んでいるという
現代南アフリカが抱える社会問題に深く言及しています。

アパルトヘイトは本当の意味では依然として解決していないことを
この映画から痛感させられます。

『サンシャイン2057』

2007-04-14 23:50:00 | Weblog
この日に観てきました。
監督:ダニー・ボイル
キャスト:キリアン・マーフィー、クリス・エバンズ、ローズ・バーン
     ミシェル・ヨー、真田広之
2057年、死滅に向かいつつある太陽に核を投下することで、
活動を復活させようという近未来SFを描いた作品です。

御都合的かつトンデモな設定と展開、真田広之仕事選べよ的感想・・・・
なんだかなあという点をいえばキリがないですが、
「イカロス」という名の宇宙船に込められた、太陽に近付く
ことの恐れ多さ、みたいなところは全編通じて印象的でしたので
その辺りはよかったかもしれません。

とにかく、これを観てしまうと宇宙にファンタジーなんか
絶対感じなくなります。

『プロジェクトBB』

2007-04-10 23:50:30 | Weblog
この日に観てきました。
監督:ベニー・チャン
キャスト:ジャッキー・チェン(サンダル役)、マイケル・ホイ(大家役)
     ルイス・クー(フリーパス役)
3人組の泥棒がひょんなことから赤ちゃんを誘拐する羽目になり、
周囲を巻き込むドタバタへ・・・というストーリーです。
とくにそれぞれ家族との間に問題をかかえるサンダルやフリーパスが
誘拐した赤ちゃんを悪戦苦闘しながら養育しながら母性愛?に
目覚めていく展開は、単純ながら人間味溢れていて
好感が持てます。

刑事役で出てきたユン・ピョウを含め、全体的に年取ったなあという
印象は拭えませんが、アクションやコメディもほどよく盛り込まれ、
全体的にそれなりにジーンと出来る好作でした。


『大帝の剣』

2007-04-10 23:50:00 | Weblog
この日に観てきました。
原作:夢枕獏
監督:堤幸彦
キャスト:阿部寛(万源九郎役)、長谷川京子(舞・ラン役)
     宮藤官九郎(佐助役)、黒木メイサ(牡丹役)、竹内力(破顔坊役)
江戸時代前期、徳川家光の治世を歴史背景とした、SFファンタジー的物語です。

主人公演じる阿部寛が期待を裏切らない怪演ぶりを見せておりました。
敵方も竹内力をはじめとしてキャラがそれぞれ立っていましたが
ヒロインとなるべきハセキョー自体もぶっとんだ役回りでしたし、
込み入った設定は、すべて江守徹のナレーションで捌きまくって
しまっていましたので、解りやすく面白かったんだけれど、
なんとなく締まらない内容ではありました。
この手の話はスッパリ勧善懲悪ものになった方が
はまり込むことができたかもしれません。

もっとストーリー展開を工夫して欲しくはありましたが、
何にも考えず楽しめる点ではいい作品でした。


『パラダイス ナウ』

2007-04-08 22:33:52 | Weblog
本日、観てきました。
監督:ハニ・アブ・アサド

2005年、パレスチナ人の上記監督が中心となり、イスラエル人プロデューサーや
独、仏、蘭各国と共同で作成され、2006年ゴールデングローブ賞
外国語映画賞をはじめとして、多くの賞を受賞した作品で、
現実社会で今なお続くパレスチナ問題をベースとしています。

内容はイスラエル占領地区のパレスチナ人の幼馴染の若者サイードと
ハーレドの2人が、自爆テロへと向かうまでの48時間の
葛藤を描いたものです。
組織から指名され、家族とのささやかな暮らしを投げ打ち自爆テロを
己達の運命と受け入れ、爆弾のベルトを巻きイスラエルに向かうものの、
手違いで計画が一旦頓挫したとき、彼らの中に迷いが生じます。
「本当にそれしか手段がないのか?」
ここからの2人のそれぞれの考え方や行動が見所です。

取り立てて派手なシーンがあるわけでなく、あくまでも静かに淡々と
物語は進んでいきますが、確実に起こる「その瞬間」を前にした
緊張感が、作品全体を支配していたのが印象的でした。






『ブラッド・ダイヤモンド』

2007-04-07 23:50:00 | Weblog
この日に観てきました。
監督:エドワード・ズウィック
キャスト:レオナルド・ディカプリオ(ダニー・アーチャー役)
     ジャイモン・フンスー(ソロモン・バンディー役)
     ジェニファー・コネリー(マディー・ボウエン役)
西アフリカ、シエラレオネを舞台とした、紛争ダイヤモンドをめぐる
現実問題(国際的に密売されたダイヤの資金が、紛争地域の軍事目的に
悪用されている)をテーマとした社会派エンターテイメント作品です。

ジャイモン・フンスー演ずる漁師、ソロモンの視点を中心として
物語は進んで行きます。
彼は家族とつつましくも平和に暮らしていたものの、突然
反政府組織の襲撃に遭い、拉致されダイヤの採掘場で
強制労働に従事させられてしまいます。

やがて政府軍との紛争を通じ、彼は解放されますが、
その裏で糸を引いていたのが、ダイヤの密売人ダニー・アーチャー。
ダニーはソロモンが密かに発見して隠した大きなダイヤの存在を知り
ソロモンが家族を探すことに協力するのと引き換えに
ダイヤを手に入れようと、彼と行動を伴にしていきます。

さて、その後の展開は
①ダニーを中心に描かれる銃撃戦などのアクションシーン
②ソロモンを中心に描かれる家族愛
③ジェニファー・コネリー演ずるジャーナリスト、マディーの視点から
 描かれる紛争ダイヤモンドの問題。
これらを組み合わせる形ですすんでいきます。

個人的には①はまあそれなり、③はいろいろ考えさせられましたが
②がとにかく心に残りました。
特に父と同じように拉致された挙句、殺戮をいとわない
少年兵に仕立て上げられてしまったソロモンの息子ディアが
父と再会し、心を取り戻すシーンは見ものでした。

最近アフリカの重い現実を背景にした映画がはやっている中、
本作もその一つに位置づけられます。
ハリウッドの豪華キャストを起用していることで、軽薄な作品に
なってしまうかもとも思ってましたが、そんなことはなく
繰り返し見てもいい作品でした。

景品あれこれ

2007-04-03 23:12:12 | Weblog
人は景品を求めんが為に
毎朝コンビニおにぎりでポイントを集め、
映画の前売り券を買ったりします。




♪ねえムーミン




♪ドーラえもん




新聞記事ネタとなってしまったスパロウ君人形

※裏面記載
「①きちんと身につけてください」
「②ちゃんと愛してあげてください」

まだ実行できていません・・・