過去をふりかえり、未来へ

思い出せるだけのことを思い出し、書き綴る場所

MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2007  YES MY JOY

2007-07-30 23:50:00 | Weblog
この日が最終日となりますが、
その前日、東京フォーラムにて聴いてきました。

映画『NANA』の主題歌でもあった『GLAMOROUS SKY』を
持っている以外は、主要な曲を音楽番組などで認知している
程度でしたが、今回はめぐり合わせで誘われ
機会を得た次第です。

ライブはバラード系の聴かせる曲を中心として、所々に盛り上がる
曲が配置されているという構成で、その世界にすんなりと引き込まれました。
また気に入ったのは会場の雰囲気。コアなファンも多かったように
思いますが、後方にいたこともあってか騒々しくなく、
違和感なく空気になじめました。

次の機会、また聞いてみたくなるアーティストでした。

寛永寺~増上寺

2007-07-29 23:20:00 | Weblog
徳川家の廟所を一回は巡ってみようということで、
この日、行って着ました。

上野公園の西郷どんのところで待ち合わせ、
途中でよく通りかかる正岡子規記念球場の横にて



まずは寛永寺へ。天台宗の寺院です。




寛永2年(1625年)創立で、都の鬼門(北東)を守る比叡山と
対応させるため、山号を「東叡山」としたという豆知識はさておき、
徳川将軍15人のうち6人(家綱、綱吉、吉宗、家治、家斉、家定)の
廟所となっております。
江戸時代には現在の上野公園を大きく上回る規模の寺領であった
そうですが、彰義隊の戦い(1868)や、太平洋戦争時の空襲などの
戦災で多くの伽藍を焼失したとのことです。

次に、谷中霊園内にある慶喜廟所へ。
古墳の形態を採っておりました。

その後、道すがら浅草へ。
ずいぶんな人出でした。



次に増上寺へ。浄土宗の寺院で、明徳4年(1393年)創建です。
こちらも徳川将軍6人(秀忠、家宣、家継、家重、家慶、家茂)の
廟所となっております。



中に詳細な将軍家系図がありました。
11代家斉の子の多さは知ってはおりましたが、改めて系図を見ると
ただただ・・・・







『レミーのおいしいレストラン』

2007-07-27 23:56:04 | Weblog
本日、観てきました。
監督:ブラッド・バード
ディズニー・ピクサーのアニメーション映画です。

主人公のレミーは並外れた味覚・嗅覚をもつネズミ。
フランスの偉大な料理人、グストーの「誰でも名シェフ」の
言葉を支えに、彼が創立したレストランに潜入、見習いシェフの
リングイニと出会い、やがて奇蹟を巻き起こしていく・・・といった
お話です。

ネズミが頭にのっかり指令を出す・・・という姿を予告編で見て
ふと『マキバオー』のチュウ兵衛親分を連想してしまいましたが、
関係性としてはむしろヒカル(ただし才能なし)と佐為に近いです。

話の展開自体は「こんな感じになるのでは」と予想する範囲内に
おおよそ収まっていて、特に意外性は感じませんでしたが、
ネズミシェフが最後まで万人受けしなかった、という現実を
最後まで崩さなかった部分が印象的で、ネズミ(汚い存在)と料理との
関係性に対して、それなりのケジメをつけていたのかなあ、と感じました。





期日前投票

2007-07-26 22:48:56 | Weblog
自宅と職場の間に投票所があるということもあって、
本日、投票してきました。
手続きはすこし確認作業が多いだけでした。

ふと考えましたが、この期日前投票に備えるため、
全国で多くの職員が動員されているわけで、
以前に比べて多くの人件費がかかっているんだろうなあ、と
いうこと。
一方で、投票に訪れる人はまばらなのですけども・・・・

それでも、この制度によって少しでも投票率が上がるのなら
それはそれで決して無駄ではないのでしょうね。


『アドレナリン』

2007-07-24 23:50:00 | Weblog
本日、観てきました。
脚本/監督:マーク・ネヴィルダイン&ブライアン・テイラー
主演:ジェイソン・ステイサム(シェブ・チェリオス役)

主人公で殺し屋シェブは、同業者のヴェローナに毒を盛られ、
1時間で死に至ることを告げられます。意識が朦朧としていくシェブ。
必死になじみの医師ドクに症状を告げたところ、少しでも毒の効果を
防ぐためには、体内にアドレナリンを放出し続けることと教えらます。
シェブは解毒の方法をつきとめるため、また毒を盛ったヴェローナに
報復するために、彼の追跡を開始していきます。

見所はシェブがアドレナリンを放出し続けるために引き起こす
数多のドタバタ。数々の破壊行為、カーチェイスはもちろんとして
タクシーは大音量、コカインの吸引、レッドブル(?)一気飲み、
彼女との群集内での性行為、ヴェローナの兄弟やその一味との抗争、
などなど、最後の最後に至るまで激しいアクションで占められており、
激しさを期待して観る人ならば納得の内容だと思います。

ただ、毒薬とアドレナリンに関する設定以外は、たいして奥行きが
ありません。上映時間100分という短さも関係すると思いますが、
とにかくストーリー展開に関しては、あまり期待しない方が
いいと思います。


『選挙』

2007-07-23 23:50:00 | Weblog
まさに週末、参議院議員選挙を控え選挙活動たけなわな
この日に観て来ました。
監督:想田和弘

2005年秋に行われた川崎市議補選に、全くの素人新人でありながら
自民党候補として立候補・当選した山内和彦氏の一連の選挙活動を
追ったドキュメンタリー映画です。
とはいえ、ナレーションや解説は一切なく、
ひたすら撮り続けた映像を、2時間のダイジェスト版として
仕上げられています。

この映画が興味深いのは、選挙活動の裏側までしっかりとられていること。
たとえば、素人の山内氏は、演説から握手・挨拶に至る様々な面で
自民党関係者から指南を受けつつ活動していきます。
そんな様子を、周囲が気のおけない人だけになったとき
「何をやっても怒られ、何をやらなくとも怒られ」というように
愚痴ったりしているシーンは象徴的でした。

愚痴っているのは氏の奥さんも同様です。
会社員の奥さんは有給をとって夫の選挙活動をサポートしていきますが、
活動中は「家内」と称されることを半ば強要されたり、夫が関係者から
子作りを勧められるシーンに幾度となく居合わせたり、さらに
当選後は夫のサポートのために会社を辞職することを勧められるなど、
ストレス満タン状態。
ついには帰路の車内で、夫に対し「もし選挙がだめだったら、
誰が責任取ってくれるの?」みたいに本音をさらけ出しているシーンが
面白かったです。

そのほかにも見所がつきない映画ですが、
とにかく、氏が「体育会系」に例えた自民党主催のドブ板選挙を脚色なく
さらけ出した点で、価値のある作品でした。


『アヒルと鴨のコインロッカー』

2007-07-22 23:50:00 | Weblog
今日観た3本目の映画です。
原作:伊坂幸太郎
監督:中村義洋
キャスト:濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平、大塚寧々
仙台を舞台にしたお話です。

大学入学のために仙台にやってきた椎名(濱田岳)。彼は得意とする
ボブ・デュランの『風に吹かれて』を口ずさみつつアパートの荷物整理を
していると、隣人の河崎(瑛太)に声をかけられます。椎名を自室に招待し
親しげに語りながらも、なにか雰囲気がミステリアスな河崎。
会話の途中で、河崎は突然、妙な提案をはじめます。
「一緒に本屋を襲って、『広辞苑』を手に入れないか?」

話は前半と後半に大きく分けることができ、前半は上述の前フリから
はじまる、なんとなく不思議でつかみどころのない話。それに対して
後半は2年前に遡る、悲しくもやりきれないお話でした。
実際、前半部においてなにか疑問として残る部分は、すべて後半部で
明かされる話の伏線になっております。

以上のような展開や構成はよく練られており、その点において引き込まれる
好作品でしたが、それをさらに魅力的にしていたのが、濱田岳や瑛太の演技や、
舞台である仙台(とその周辺)の風景です。

まず、椎名は基本的に様々な謎に頭を捻りつづける役回りでしたが
そのあたりの雰囲気を濱田岳はうまく出していましたし、一方
河崎役の瑛太も、物語の展開上複雑なキャラ作りを要求されていましたが
それを見事にこなしていました。

また、物語中には、アパート・大学・動物園・本屋・海岸などいろいろな
場面が登場します。それらは必ずしも仙台であることを殊更に主張しては
おりませんでしたが(伊達も松島も楽天も出てきません)、例えば
留学生が多い学生の街としての環境など、仙台という背景があって
はじめて成り立つお話なのだなあ、ということを確認させられました。

個人的にも仙台で大学に入学し一人暮らしをはじめた身でしたので、
なんとなく同境遇の椎名に共感を持ち、風景に納得しつつ物語の世界に
入ることができました。
ただ、長く暮らしていたくせに、自分がいったことのない場所ばかり
出てきたことがちょっと残念・・・



『キサラギ』

2007-07-22 23:30:00 | Weblog
今日観た2本目の映画です。
監督:佐藤祐市
キャスト:小栗旬(家元)、ユースケ・サンタマリア(オダ・ユージ)
     小出恵介(スネーク)、塚地武雄(ヤスオ)、香川照之(いちご娘)

売れないアイドル如月ミキのファンサイトの常連であった5人が、
彼女の一周忌に集まり、彼女を偲ぶ一方で、自殺とされる彼女の死の謎に
挑んでいく物語です。
ほぼ全編にわたって場面をアパート一室、登場人物を上記5人に限定し、
見せ所をストーリー展開一本に賭けた作品でした。

感想としては、見事の一言に尽きます。

まず、それぞれに個性的な5人の振る舞いや掛け合いがなんとも
コミカルで、劇中何度も笑わせてくれました。

だからといって単なるコメディで終わるのではなく、
掛け合いの中で5人の隠された素性が順番に明らかになるにつれ、
ミキの死の真相(あくまでも彼らの中での)にまつわる謎の数々も
解明されていくという展開が、簡潔ながらもしっかりと筋が通ってまして、
その点においても惹きつけられました。

それに加え、考え方・立場の違いから途中険悪な雰囲気となった5人が
激論を交わす中、ミキに対する想いの深さを共通項として再確認し、
最終的には和解していくという展開も好ましいものでした。

ラストの方がなんか無駄に思えた点のみ残念でしたが、伏線の張り方も
巧みで、とにかくまた見返したくなる作品です。





『魔笛』

2007-07-22 23:10:00 | Weblog
今日、一気に3本観てきましたが、
その1本目です。
監督:ケネス・ブラナー
モーツァルトの最後のオペラ『魔笛』を、ケネス・ブラナーが
脚本・監督ともに務め、映画版としてアレンジした作品です。

本来オペラでは古代エジプトが舞台となりますが、
映画版では第一次世界大戦。
思わず、モーツァルト没後じゃないか!というような
突っ込みをしたくなります。

さて、物語ですが、主人公の兵士タミーノが、夜の女王の依頼によって
暗黒卿ザラストロのもとにさらわれた女王の愛娘パミーナを救うため、
兵士パパゲーノとともに、女王から託された魔法の笛とチャイムを
携えてザラストロの城へ向かっていく・・・から続いていく展開は
最後までほとんど原作に忠実に進んでいきます。

ですが、時代背景だけ大きく変えて、その他はあまりいじらない
ようなことをしたものだから、「夜の女王」みたいな超現実的な存在を、
第一次世界大戦のような近代社会に登場させるような、設定と物語との間の
アンバランス感みたいなものを全編にわたって感じざるを得ませんでした。
まあその辺を「作り物だから」と割り切ってしまえれば、CGを多分に
駆使した映像は、それなりには見ものでしたが。

ただ、やはり映画の世界を全部オペラにこだわって表現するのは
無理ありすぎたかも・・・



『ダイ・ハード4.0』

2007-07-17 23:50:00 | Weblog
この日に観てきました。
監督:レン・ワイズマン
キャスト:ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング
     ティモシー・オリファント、マギーQ
ブルース・ウィリスの人気シリーズ「ダイ・ハード」の約10年ぶりとなる
最新作です。

ウィリス演じるニューヨーク市警警部補ジョン・マクレーンの新たなる敵は、
全米のあらゆるライフラインを支配下に置こうとするサイバーテロリスト。
あらゆるコンピューターを駆使する頭脳派集団に対して、若手ハッカー
(ジャスティン・ロング)をつれそいとして伴うものの、基本的には
肉体ひとつで立ち向かっていきます。

必ずしもスマートではないけれども、どんな難敵を相手にしても
不死身としか思えないほどの驚異的な粘りで必ず倒していく、
マクレーンのそういった魅力を際立たせるかのように、
ストーリー展開そのものは解りやすく構成され、2時間ちょっとの上映時間の
ほとんどが銃撃戦・カーチェイス(ヘリや戦闘機も相手!)・格闘で
占められています。
相変わらずその息もつかせぬ内容からは寸時たりとも目を離せません。

関係がギクシャクしている娘(劇中で人質に取られる)のことを案じつつ、
生傷だらけで苦闘するウィリスと、ティモシー・オリファントやマギーQが
演ずる冷血で頭脳的(反面キレやすい)なテロリスト達の対比も見事でした。

テロリストの犯行声明を、歴代米大統領の演説映像をつなぎ合わせたものに
するなどの凝った場面もあり、個人的にはシリーズの中でも1作目に劣らぬ
くらい面白く感じました。