11月27日 よみうり寸評
{26日に売り出された〈年末ジャンボ宝くじ〉の1等4億円と前後賞1億円、合わせて6億円は、いずれも宝くじ史上最高額だという◆では、その宝くじの起こりはいつか。江戸の富くじなどは別として、今の宝くじの起源は、何と戦中にさかのぼる。終戦目前の昭和20年(1945年)7月16日発売の「勝ち札」だった◆戦費調達が目的。売り出し期間1か月の最終日が終戦の8月15日となり、勝ち札は負け札に。これが戦後は戦災復興のためにと一転、名も〈第1回宝くじ〉として、終戦からわずか2か月余の10月29日に発売された◆1枚が10円、1等賞金は10万円が100本、以下は2等1万円、3等千円、4等50円、5等20円。ほかに副賞が純綿の布、はずれ券4枚でたばこ10本がついた◆抽選はその年の11月、東京・日本橋の三越本店1階ホール、5000人が詰めかけたと伝えられる。それから67年の歳月が流れた。賞金の額などこれぞ隔世の感◆だが、いつの世も〈今は夢、今に正夢〉がなかなか正夢にはならない。}
1等と前後賞を合わせて史上最高額の6億円が当たる「年末ジャンボ宝くじ」の発売が26日、全国一斉に始まった。最高額の年末ジャンボ宝くじとあって、宝くじ売り場は長蛇の列だという。ちなみに1枚300円。1等(4億円)68本、前後賞(1億円)136本、2等(3千万円)204本、3等(100万円)6800本が用意されている。1等と前後賞はそれぞれ昨年の倍額で、合わせて億万長者は204人誕生する予定。販売は12月21日までで、抽せんは同月31日に行われる。
{26日に売り出された〈年末ジャンボ宝くじ〉の1等4億円と前後賞1億円、合わせて6億円は、いずれも宝くじ史上最高額だという◆では、その宝くじの起こりはいつか。江戸の富くじなどは別として、今の宝くじの起源は、何と戦中にさかのぼる。終戦目前の昭和20年(1945年)7月16日発売の「勝ち札」だった◆戦費調達が目的。売り出し期間1か月の最終日が終戦の8月15日となり、勝ち札は負け札に。これが戦後は戦災復興のためにと一転、名も〈第1回宝くじ〉として、終戦からわずか2か月余の10月29日に発売された◆1枚が10円、1等賞金は10万円が100本、以下は2等1万円、3等千円、4等50円、5等20円。ほかに副賞が純綿の布、はずれ券4枚でたばこ10本がついた◆抽選はその年の11月、東京・日本橋の三越本店1階ホール、5000人が詰めかけたと伝えられる。それから67年の歳月が流れた。賞金の額などこれぞ隔世の感◆だが、いつの世も〈今は夢、今に正夢〉がなかなか正夢にはならない。}
1等と前後賞を合わせて史上最高額の6億円が当たる「年末ジャンボ宝くじ」の発売が26日、全国一斉に始まった。最高額の年末ジャンボ宝くじとあって、宝くじ売り場は長蛇の列だという。ちなみに1枚300円。1等(4億円)68本、前後賞(1億円)136本、2等(3千万円)204本、3等(100万円)6800本が用意されている。1等と前後賞はそれぞれ昨年の倍額で、合わせて億万長者は204人誕生する予定。販売は12月21日までで、抽せんは同月31日に行われる。