5月28日 よみうり寸評
{2009年生まれのサラブレッドは7572頭。うち勝ち残ってきた18頭が同世代でただ1頭の頂点を競い合う日本ダービー◆今年の覇者はディープブリランテだった。2400メートル走ってわずか鼻差の優勝。2分23秒8の同タイムで急追した2着フェノーメノを退けた。同世代の頂点に立つことの厳しさを物語る◆27日の東京競馬場、岩田康誠騎手は勝って引き揚げる馬上に伏して号泣した。ダービージョッキーになるのは実に難しい。歴代の勝者のさまざまな感動を見たが、 鞍上 ( あんじょう ) でこれほどの号泣は知らない◆前週までの騎乗停止でレースに乗れない間、矢作調教師に志願し、ディープブリランテの調教に毎日乗り続けた◆調教師にどなられる場面もあった末の栄冠涙ありだ。ブリランテはディープインパクトに続く父子2代制覇。同世代では最強と信じ、人馬一体で走れた涙でもあった◆2着の蛯名騎手の目にも熱いものがあった。〈競馬が人生の比喩なのではない。人生が競馬の比喩なのである〉――寺山修司の名言だ。}
七度目の挑戦で馬と一体でつかんだ優勝。岩田騎手はNHKマイルCで失格し実効4日間の騎乗停止で失意のどん底を味わった。騎乗停止が明けて、すべてをブリランテにかけようと、矢作調教師に志願し、死ぬ気で調教をしたことで、馬と一体となったことが勝利につながった。



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