喜多院法興寺

住職のひとりごと

マイナリ元被告再審請求が実った

2012-06-09 06:42:24 | Weblog
6月8日 よみうり寸評

{一貫して無実を訴え、1審で無罪。2審で逆転有罪となったときは判決の言い渡しを遮るように「やってない」をくり返した◆7日、東京高裁の再審開始決定には「私の無実を信じてくれた裁判官に出会えてうれしい」と語った。東電OL殺害事件のゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告(ネパール国籍)のこと◆事件から15年、無期懲役の刑に服しながら、続けてきた再審請求が実った。自分がこんな目にあったら……と考えると暗然とする。日本の司法の面目にかけて、検察にも裁判所にも厳重な点検を求めたい◆再審開始とともに刑の執行停止も決定したのは裁判所が再審の行方に無罪の心証を強く持ったからだろう◆再審請求の段階で初めて行われた新証拠のDNA鑑定で「マイナリ元被告以外が被害者の女性と一緒に現場に入るとは考えがたい」という確定判決の認定が大きく揺らいだ◆そのDNA鑑定がもっと早くなされていたら裁判の展開は違った。証拠の開示と精度の高い鑑定は今後一層重要になるだろう。}

 事件から15年一貫して無実を訴えていたマイナリ元被告は東京電力女性社員殺害事件で再審開始が認められ、横浜刑務所から釈放された。家族の面会に先立って弁護団の宮村啓太弁護士が元被告に面会。マイナリ元被告は検察の異議申し立てについて「検察はまだあきらめていないんですか」と複雑な表情を見せ、「一日も早く祖国に帰りたい。これからの人生を前向きに精いっぱい生きていきたい」と話したという。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿