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イベント 朝顔市の入谷と竜泉界隈 普茶料理で異業種交流会H11メトロの暑気払い(その2)

2009年07月25日 | イベント
kan-haru blog 2009 普茶料理梵の玄関 

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竜泉寺町しるべ
竜泉寺(台東区竜泉2-17-15 その1地図⑤)は、真言宗智山派で創建は大変古く、1596~1623 年(慶長から元和の頃)にさかのぼり、この付近一帯は早くから竜泉寺村と呼ばれていました。1679年(延宝7年) の頃、竜泉寺村内の吉原から金杉への抜け道筋に民家が建ち始め、町並ができ竜泉寺町と呼ぶようになりました。
1869年(明治2年)に竜泉寺町は下谷竜泉町と改称され、その後の明治24年には竜泉寺村、千束村および三ノ輪村の一部を合わせて下谷竜泉寺町となり、1891年(明治44年)には町名から下谷を外して元の竜泉寺町となりました。
戦後の1947年(昭和22年)に東京35区が23の特別区となり、浅草区と下谷区が一緒の台東区に変わり、竜泉寺町は竜泉寺一~三丁目となりました。

普茶料理 梵
普茶料理 梵(ぼん)( 台東区竜泉1-2-11 その1地図A)は、竜泉寺の住宅街に佇む純和風建ての料理屋です。梵は、1959年(昭和34年)に現在の店主のお母さんが、竜泉寺町67番地(現在地)に精進(普茶)料理屋を開業して現在に至っています。
玄関を入ると中央の通路脇にはお部屋があり、そこを奥まで通り突き当たりの左側が今夜の精進料理を頂くお座敷です。お部屋は個室のお座敷部屋が8室あり、2名から40名が入れます。


・普茶料理
普茶料理とは、梵のホームページによると、江戸時代の初期に中国から伝来された精進料理の一つです。精進とは仏道を完成する精神修養の根幹をなすものです。禅僧によって中国から伝えられた精進料理には二つの流れがあり、一つは曹洞宗の開祖・道元が鎌倉時代の初期に留学先の中国から持ち帰った「永平寺流」精進料理で、料理することも頂戴することも修業のひとつの形であるとするもので、食事礼法は茶懐石の原型です。
二つ目の「普茶料理」は、黄檗宗に伝わる「中国風」精進料理で、 江戸時代初期に京都の宇治に萬福寺を開いた明の帰化僧・隠元禅師が伝えたもので、飲食平等の趣旨を持ち、食そのものを楽しみます。
普茶とは、普く衆に茶を供する意味があり、茶礼のあと飲食平等の精神のもとに明風の食礼様式で開かれる席の料理が普茶とよばれています。 

・梵の文月普茶料理
7月の普茶料理(梵ホームページから)は、文月の旬の素材を使った有機野菜を中心に、夏を乗り越える身体にやさしい献立で、梵独自の料理方法で調理した菜食料理です。料理の特徴は、豆腐、ごま油を多用し、食用の野草から花まで、あらゆる野菜を用い、 材料の持ち味を十分に生かして調理をします。
コース料理は、運ばれた料理の一品毎に説明が付きます。桜香煎茶で落雁を頂き食前酒の梅酒で茶礼です。
小菜(シャオピン 前菜)がお膳のお品書きの下に置かれています。チーズの様な添え物が、大皿に乗せられて廻ってきますので、一人ずつ取り皿に移して隣に回します。役員の挨拶の乾杯で、平成21年の暑気はらいの開始です。


先ず料理は、澄子(シャンツ 吸物)、箏羹(シュンカン 盛合せ)が運ばれてきます。お品書きに書かれていない料理も出てきます。箏羹は、竹の子を中心とした季節の野菜乾物等の煮付料理です。


次に、雲片(ウンペン 吉野煮)や素汁(ソジュウ 味噌汁)などが次々に運ばれてきます。雲片は、野菜を単冊に切り、油煎りして葛煮にした料理です。


各人が思い思いに、ビール、日本酒、焼酎水割りなどで食が進むと、麻腐(マフ 胡麻豆腐)、油茲(ユシ 揚物)と擬製料理がでてきます。油茲は、野菜の味付け天麩羅で、人参を束ねた揚げ物はまるで海老の天麩羅に見えます。擬製料理は、精進材料で魚や肉の擬製品を作る料理です。


最後に、香の物でご飯を頂き水果(スイカ 果物)のデザートです。各人は、普茶料理に満足して、お土産に梵の鈴を貰ってこれから夜の朝顔まつりの散策です。

夜の入谷の朝顔まつり
肉や魚を使用しない、野菜だけの普茶料理でも満腹です。梵を21時少し前に出て、竜泉から入谷までの移動は、食こなしには絶好の距離です。人影のない、竜泉町の裏通りを入谷交差点の言問通りの真源寺(入谷鬼子母神)(台東区下谷1-12-16 その1地図①)に来ると、通り南面の朝顔市露店と北面の縁日露店は人出で一杯です。

 入谷朝顔まつり1(写真)

真源寺に入り鬼子母神をお参りして、朝顔市露店を眺めました。何時もは、朝方に来ておりましたが、夜の朝顔市の雰囲気は少し異なる感じを受けました(「風景・風物誌 夏の風物詩 入谷の朝顔市2008」参照)。食後の散策を終え、メトロの入谷駅から9時半頃帰宅の道につきました。

 入谷朝顔まつり2(写真)
 
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