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kan-haruの日記

大森町界隈あれこれ(P32) 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第1回その3)

2006年12月26日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
環八通りの立体交差
京急高架化工事に伴う本線下り2番線ホーム線路の移設工事の状況を、旧多摩堤通り蒲田第2踏み切り付近でじっくりと検分しましたので、次に踏み切りから京急線沿いの通り(地図再掲)を南下しながら、環八通りとの立体化工事の模様を眺めてみました。
京急本線の高架化の工事完了(イメージ参照)は、2016年(平成28年)が予定となっておりますが、環八通りの京急蒲田付近の交通渋滞は都内でもワースト5に入るという最悪の環境です。

そのため、京急高架化の工事は、環八踏み切りの立体化を先行して仮高架橋を架設する工法で進められております。その工法は、最初のステップで上り線が通る仮の高架橋を仮設して環八通りと線路の一つが立体化します。
続いてステップ2で、先ず線路幅が2本分の一階建ての高架橋を架設し、そこに仮高架橋で運行中の上り電車を移設し、空いた仮高架橋に下り電車を運行させて、環八通りとの仮の立体化を一先ず完成させます。
環八通りとの立体化が進んだ後のステップで、一階建ての高架橋の上に下り線の通る二階建ての高架橋を上乗して京急の連続高架化が完成することになります。


旧多摩堤通り京急蒲田第2踏み切りから横浜方面を展望すると、環八通りを跨ぐ仮高架橋の姿を見せておりましたので、環八踏切へと進み通りから先の仮高架橋の工事状況を見ると、一部民家の移転が済んでいませんでした。

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左写真:京急蒲田第2踏み切りから横浜方面を見た仮高架橋
中写真:環八踏み切りから品川方面を見た仮高架橋
右写真:環八踏み切りから横浜方面を見た仮高架橋

南蒲田立体化(環八通りと第一京浜国道の立体化)
環八通りは、京急の踏み切りで長時間遮断され、通過しても直ぐ第一京浜国道との平面交差により、交通渋滞に輪をかける状態です。
そこで、この南蒲田の平面交差点を、第一京浜国道がトンネルを潜る方式にして、立体交差をする工事が進められております。現在の工事の進捗状況を見ると、トンネルを造る深さまで堀りながら、掘った場所に土砂が崩れてこない様に山留と呼ばれる鉄製の突っ張りを順次設置する作業が八分通り済んだところです。2007年に入ると、掘った場所にコンクリート構造物を段階的に造りトンネルにしながら山留を撤去して、2008年3月の頃には舗装の復旧工事が終わり、立体化のトンネル部分は完成する工程になっております。

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左写真:環八通り踏み切り
中写真:南蒲田(環八通り-第一京浜国道)立体化工事
右写真:南蒲田(環八通り-第一京浜国道)交差点付近

空港線の第一京浜国道踏み切り
空港線は、単線の京急蒲田駅1番線ホームを出ると直ぐ急カーブを曲がって第一京浜国道踏み切りに架かります。この踏み切りが、本線環八通りと共に交通渋滞のワーストに入っており、正月の箱根駅伝でのネックになっている名の知れた踏み切りです。
京急の連続高架化が2016年(平成28年)に完成し、2階建ての立体高架橋により、空港線のホームの複線化と本線の上り・下り線との接続が線路を跨ぐことなく乗り入れが出来るため、その1で記述した都心と横浜方面との相互乗り入れが単純となり、輸送力の増強が行えて将来の羽田空港国際化の拡張に備えられます。

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左写真:第一京浜国道踏み切り
中写真:第一京浜国道踏み切りを通る空港線列車
右写真:空港線の高架化工事

呑川
呑川は、世田谷区桜新町付近(東急田園都市線桜新町駅付近)を水源とし、支流は柿の木坂支流、駒沢支流、洗足池からの流れが注ぎ込み、大田区内を西から東へと蛇行しながら流れている二級河川であり、下流は大田区東蒲田付近で旧呑川と新呑川に分流していたが、旧呑川の方は現在埋め立てられ緑道となっております。呑川の第一京浜国道に架かっている橋は夫婦橋と云い、京急本線西側の橋名を「だんじょうばし」などと風流な名前が付けられてます。
1993年(平成5年)の空港線1番ホームを品川寄りに8輌編成に伸延した際に、ホームは呑川の上に跨って設置されました(呑川上の高架化工事)。

多摩堤通りの梅屋敷第4踏み切り
本線下り2番線ホームの移設が完了したので、これより多摩堤通りの梅屋敷第4踏み切り付近の高架化工事が本格的に進められていきます。

毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております。(11月分掲載Index前へIndex後へ)
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2 コメント

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おかしくないですか??? (近鉄ブログ)
2008-05-18 15:33:07
初めまして、近鉄ブログです。

管理人さんの図でおかしいと思ったことがあったので、指摘させてもらいます。


環八通りの立体交差についてですが、
STEP2の上下線の高架化の図って上下線の表示が逆なのでは???
返信する
近鉄ブログさんへ (kan-haru)
2008-05-19 14:44:40
京浜急行高架化ブログのご閲覧ありがとうございます。
なかなか細かくご覧頂いておられます。

まず、高架化のブログは、大森町の京急沿線に長年居住しており、高架化の記録
が第三者感覚で残せればとの目的で掲載しているもので、高架化工事との関係は
無くまったくの素人です。以下は、素人の推測の説明です。

環八通り先行立体交差図についてですが、この図は立体交差説明のパンフレット
から拝借して使用させて頂きました。
STEP2の上下線の高架化の図ですが、京急蒲田駅付近の立体高架橋は、複雑
な構造の3階建てですので、高架橋の開通は先ず片線を通してから後の、3階部
分の高架橋の完成後に両線運行となります。
2階高架橋には上り線を運行しますので、未完成途上の高架橋片線運行は上り線
となり、下り線は地上に残ります。
上り線が使用していた仮高架橋が空きますので、ここに下り線を通して環八通り
との仮立体交差を行うのではないかと思われます。
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