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旅ものがたり 南紀家族旅行 アドベンチャーワールドで童心に返りパンダやイルカと戯れる(その2)

2010年01月08日 | 旅ものがたり
kan-haru blog 2010

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紀州白浜のお昼は幻のクエ料理
白浜海中展望塔の見学が終わると13時を回っており昼時を過ぎているので、この地で昼食タイムとしました。

 左:白浜北部地図(拡大して見る)、右:白浜温泉拡大図(拡大して見る)

展望塔からホテルシーモアの入口に戻ると、隣はおあつらえ向きに活紀州本クエ料理屋の九絵亭です。

 紀州本クエ料理九絵亭

紀州白浜では、本州中部以南でしか食せない幻の魚のクエが地元のグルメとして売りの高級料理ですので、昼食は何といっても始めてのクエ会席で「旨さ」を堪能して頂きました。

 活紀州本クエ料理屋の九絵亭パンフレット(クエ:九絵亭ホームページから)

クエ(九絵)とは、ハタ科の魚で、体長1mを超え、重さが30~50kgにもなり、身は透き通り白く、脂がのり、深みのある味わいがあり、皮やアラにはゼラチン質が多く含まれています。紀伊水道の磯に棲むものを「天然紀州本九絵」と云い、なかなか漁ることができないので、幻の魚と呼ばれて高級魚です。

 クエ会席料理1(:料理長の腕を振るった懐石料理、:クエお造り、:クエ鍋料理)

見かけはグロテスクですが、食通の間では、ふぐや鯛よりうまいと評判の高級魚で、その食味は一度食べると忘れられない味と云われます。近畿大学水産研究所では、20年以上の研究を重ねて本九絵の養殖に成功して、1年を通じて安定供給が可能となり、味は天然ものに勝るとも劣らない味わいが楽しめ、お造り、鍋やにぎりなどの定番料理をいただきやすい価格で食せます。

 クエ会席料理2

白良浜
クエでの昼食を済ませ、南白浜道路を海岸線に沿って北上すると鉛山湾で、沿岸は白い砂浜の白良浜(しららはま)です。砂浜は延長640mの遠浅で、90%の珪酸を含む石英砂は文字通り真っ白で、手では握れない非常に細かいサラサラの砂です。

 白良浜1(写真拡大)

この海岸は夏にはカラフルなパラソルが咲きみだれる白良浜海水浴場で、1996年に日本の渚百選に、2006年に快水浴場百選に選定されました。しかし、現在の美しい白砂の砂浜は、昭和の後期に波によって流出し、海岸の背後地は開発により砂の供給が途絶えたため痩せてきました。和歌山県では回復のため、オーストラリアから2005年までに約7万4500 ㎥の砂が投入されて綺麗な砂が保たれています。

 白良浜2(写真拡大)

ホテル川久
白良浜の白砂の感触を楽しんでいると14時半となったので、南白浜道路を北上して今宵の宿の豪華ホテル川久に向かいました。道路の4つ角のホテルむさしから分岐して31号道路を東に走り、桟橋で再び34号線の南白浜道路の交差点に達し左折後、信号のある4つ角を右折すると田辺湾に突き出た先端に斬新なデザインの外観のホテル川久があります。

 ホテル川久パンフレット

ホテル川久の外観は、まるで中世ヨーロッパのお城の様です。お城の門を潜るとエントランスで、両脇の塔の頂にあるブロンズ像の兎はイギリスの彫刻家の著名なバリー・フラナガン氏のオブジェです。
ホテルの竣工は1991年で、建築には31万5千人が252万時間を要したとあり、約73種類、140万個の煉瓦を使用しオランダI.B.S.S社の構造設計と技術指導をもとに中空構造で施工されました。瑠璃瓦の屋根瓦の色は老中黄で、中国北京の紫禁城の瓦を焼き続けてきた瑠璃青磚廠が、国外用に老中黄を使って47万枚も焼いたのは始めてであるとのことです。また、エントランスの45mの棟庇は土佐漆喰(高知城)に使われた古典的な左官技法仕上げです。

 ホテル川久エントランス(:ホテル川久に入るのにはお城の門を潜る、:エントランス、:エントランス両脇の兎のオブジェ)

エントランスからロビーに入ると、そこはまるで別世界です。約1500㎡のロビーの床は、イタリアのフリウリ州モザイク学校のアルチザン(職人)が、ローマンモザイクタイル(約1cm角のモザイク)を一枚ずつを手作業で床に埋め込んであります。ロビー天井は、フランスのアトリエ ロベール・ゴアール氏が手掛けた金箔の天井で、純度が22.5金の5cmの正方形サイズの金箔を1枚ずつ手作業で張り付けてあります。
直径が1.6m、高さが6mのロビーの柱は、「シュトックマルモ」と呼ばれる擬似大理石技法で製作された柱で、ウイーンのオペラハウスで見ることが出来るヨーロッパで発達した技法であり、久住章氏がドイツで技法を習得し再現したものです。ロビーの壁面には、シリアで発見され、ニューヨークのメトロポリタン美術館で2世紀に制作されたと鑑定されたビザンチンモザイクが4点埋め込まれています。

 ホテル川久ロビー(:ロビー、:ロビーの柱、:ビザンチンモザイク)

ホテル川久の客室は、88室の全室がスイートルームで各室のデザインは全てが異なり、客室の広さはクラスにより約60㎡から660㎡の2階建の豪邸まであり、小さい客室でもゆったりしています。

 全室デザインが異なる客室

夕食は、モロッコの先住民族、ベルベル民族の装飾様式をテーマにコーディネイトされた、「美しい島々」(イゾラベラ)という名のイタリアンレストランで、久しぶりの本格の地中海料理フルコースでヨーロッパへ行った積りでワインや洋酒を傾けゆったりと味わいました。夕食後のデザートのコーヒーはハート型のカップです。たまたま、近くの席のカップルはバースディのケーキのプレゼントに蝋燭を灯してのお祝いで和やかな雰囲気のなかで夕食を過ごすことができました。

 夕食の地中海料理

夕食後は、一日の疲れをとるため南紀白浜温泉の入浴です。各部屋にも浴場がついていますが、何といっても温泉は大浴場です。ホテルには時間別の2つの浴槽があり、夜間の男性大浴場の「紫府」には高野槙の浴槽に陶芸家の青山禮三氏の描く仙人画と、陶淵明「山海経を詠んで」の抜粋の漢詩が浴槽の壁に描かれてあります。女性用大浴場は「遊斉」と称する御影石の大浴場です。温泉の源泉名は「みゆき」で、泉温が64.2℃の泉質ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉で無色透明の湯にゆったりと浸かりました。
朝食は、「炉」をイメージしたイタリアのアンティーク煉瓦とテラコッタの壁面、天井のスタッコはイタリア左官職人の仕上げの「フォルナーチェ」でとり、第2日目の出発です。

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