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kan-haruの日記

大森町界隈あれこれ 梅の名所を忍ぶ 広重の浮世絵で梅の名所として有名な変わりゆく梅屋敷公園

2011年03月03日 | 大森町界隈あれこれ 風景
kan-haru blog 2011 梅屋敷公園
         
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梅屋敷公園
かっては、梅の名所であった梅屋敷公園(「大森町界隈あれこれ 大森町風景 梅屋敷公園」参照)の現状は、京浜急行電鉄の梅屋敷駅と京急蒲田駅の中間の第1京浜国道沿いにあり、西側は京急の3層高架化工事現場に接しており、公園地の一部を工事のヤードとして借り上げられました。

 梅屋敷公園航空写真MSN(2008年5月頃撮影)


また、梅屋敷公園と第1京浜国道を挟んだ対面では、巨大な大田体育館の建替え建設が行われており、その第1京浜国道の公園側は幅員の拡幅が行われる予定であり、周囲の状況はとても梅の名所の環境ではありません。

  建替え工事中の大田体育館

それでも、聖跡梅屋敷公園は、明治天皇に愛されて入り口に「明治天皇行幸所蒲田梅屋敷」の石碑が建っており、京急の高架工事以前までは昔の梅の名所であった公園には、かなりの梅の木が植えられていましたが、目の前の第1京浜国道の排気ガスで年々と梅の木の勢いは衰えてきました。梅の季節を迎えた2月23日に、ぶらりと現在の梅屋敷公園に行ってきました。

 梅屋敷公園入口

第1京浜国道から公園に入ると、突き当りには3階建ての高架橋が聳え、手前には無粋な工事のヤードの白塀が建っています。

 ヤードで狭くなった梅屋敷公園(左:梅屋敷公園のヤードの先には3階高架橋が建立、右:ヤードの白塀で分断され小さくなった梅屋敷公園20070519)

それでも、公園の数少なく残された老衰した梅の木には花を付けていました。今年の冬は、気温の低いせいで花の開きが、少し遅いようです。

 季節がきて花を付けた梅屋敷の梅(写真拡大)

高架工事のヤードで縮小のため、削られた池の周りの梅の木だけの本数はかなり少なく、明治天皇の行幸が九度あったという、かっての聖跡梅屋敷公園の面影は感じられません。梅を見ながら、池の周りを一周しても5分もかかりません。

 梅屋敷公園池の廻りの梅(写真拡大)

なお、ヤード内に植えられていた梅の木は他に保存してあるようですが、復元しても今度は第1京浜国道の幅員拡幅により、工事が始まれば現状とほぼ同じの幅の奥行きで、公園の面積は広くなりません。

 第1京浜国道幅工事と梅屋敷公園説明図

しかし、かってはの名園の梅屋敷公園です。狭い公園内には、今もいくつかの石碑が残されています。

 梅屋敷ゆかりの句碑・歌碑(左上左下:狂歌堂真顔の歌碑・説明板、中上中下:梅路、梅志の句碑・説明板、右上右下:山本久蔵の句碑・説明板)

大田区体育館建替え工事
公園内から東方の第1京浜国道を見ると、巨大なクレーンが動いて旧大田区体育館(東蒲田1-11-1:平成20年3月31日閉館)の跡地に、大田区総合体育館の改築が進められています。体育館の施設は、メインアリーナが1,824平方メートルで固定と可動観客席が4,000席、サブアリーナが約714平方メートルで固定席が200席、体育室1、2が計287平方メートル、会議室が約100メートル、弓道場が近的28メートルの5人立ち、その他の設備として駐車場、駐輪場、更衣室、控室、トイレ等が整備されます。
体育館の建物は、約8,588平方メートルの敷地面積に、建築面積が約5,813平方メートルで、延べ床面積が約13,970平方メートルの規模です。改築工事の期間は、平成24年3月16日に完成の予定で、現在は地上階メインアリーナ躯体の屋根鉄骨工事が行われています。
工事の模様を、第1京浜国道上の梅屋敷公園横断歩道橋上から2月22日に撮影しました。

 大田体育館の建替え工事(写真拡大)

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