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kan-haruの日記

イベント 廃棄物リサイクル施設 東京スーパーエコタウン事業施設見学会その1

2008年11月15日 | イベント
kan-haru blog 2008 

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東京スーパーエコタウン事業施設
11月6日参加の、所属している東京都異業種交流会H11メトロの見学会は、東京スーパーエコタウン事業施設を見学しました。

東京スーパーエコタウン事業施設(東京都環境局廃棄物対策部計画課スーパーエコタウン担当 新宿区西新宿2-8-1)は、東京都が臨海部の都有地(東京スーパーエコタウン見学施設地図参照)を活用して、循環型社会の変換を推進することを目的に、廃棄物処理・リサイクル施設の整備を進め、その事業者を決定してきました。

これまでに、稼働の廃棄物処理・リサイクル施設は2か所の都有地にあり、1つはテレコムセンター南東方向の江東区青海2丁目地先にある埋立地の中央防波堤内側地区では、PCB廃棄物処理とガス化溶融等発電の2施設が稼働し、2か所目は大田区城南島地区で建設混合廃棄物リサイクル施設、廃情報機器類等リサイクル施設、および食品廃棄物リサイクル施設などの6施設が稼働しています。

 スーパーエコタウン施設(施設図拡大)

スーパーエコタウン事業施設見学会
今年の施設見学会は年間20回開催し、参加は無料で先着順に50名が定員で1名でも申込み可で、開催日毎に異なる組み合わせの3施設を見学します。見学コースは、りんかい線の東京テレポート駅に午前9時に集合で、大型バスで出発です。今回は事前に参加のキャンセルがあり、21名の少ない参加人員の見学でした。
見学は、午前に大田区城南島地区の2施設を見学し、昼食は青海のテレコムセンターに戻りレストランで自由に済ませて、午後に中央防波堤内側埋立地区の1施設を見学後、東京テレポート駅で解散です。

 見学会集合場所(左)と中防外側埋立処分場(右)

午前中の見学は、大田区城南島地区の2施設の見学で、バスは東京テレポートの集合場所から南東のテレコムセンターを通過し、青海2丁目地先から第二航路海底トンネルを抜けて、埋立地の中央防波堤内側地区に渡ります。以前は、このトンネルはごみ廃棄車専用トンネルで、一般車は通行不可でした。
中防内側埋立地から中防外側埋立処分場に渡り、そこから進路を南西に向けて臨界トンネルを潜り城南島に到着です。城南島は、住居の大森町からは東方向にあり、環7通りを行けば距離は近く、戦後はここまでが大田区の埋立地となり、区の面積が拡張しました。

 見学のスーパーエコタウン事業施設のある江東区中央防波堤内側地区と大田区城南島地区の地形図(地形図拡大) 

城南島地区の2施設見学
・株式会社アルフォ社施設見学
城南島地区の施設見学の最初の施設は、城南島地区南岸近くの都有地にある食品廃棄物飼料化施設の株式会社アルフォ社です。

 城南島地区の2施設の所在場所地図

見学の最初は、エコタウン全施設紹介ビデオを見て、アルフォ社の廃棄物飼料化施設システムの概要説明を聞いてから、2班に分かれて施設見学です。

 株式会社アルフォ社施設見学の前(左:株式会社アルフォ社前景、中:廃棄物飼料化施設の概要説明、右:2班に分かれての施設見学)

株式会社アルフォ社(アルフォ社パンフレットから 大田区城南島3-3-2)は、2004年4月に資本金45,000万円で設立した食品廃棄物のリサイクル施設です。ここの施設では、都内近郊から排出される調理残さ、食べ残し、売れ残りなどの食品廃棄物(事業系一般廃棄物)や、食品製造・加工過程での食品残さ、食品廃棄物(産業廃棄物)を受け入れて、乾燥処理をして家畜用の配合飼料原料を製造してリサイクルを行います。

 「油温減圧式脱水乾燥法」システム1(左:原料ホッパー 、中:予備処理タンク 、右:特殊油分離装置)

ここのリサイクル処理の特徴は、他の肥料化や飼料化技術に比べると、短時間で大量処理を行い、1回の工程で10トンの食品廃棄物を約90分で栄養化の高い配合飼料原料の製品化ができます。ここの飼料化技術は、エネルギー源が都市ガスで、廃食用油を熱媒体として利用し、食品廃棄物の80%の水分を蒸発乾燥させて不純物を除去し飼料化する技術で、天ぷら方式とも云われる「油温減圧式脱水乾燥法」システムの技術です。

 「油温減圧式脱水乾燥法」システム2(左:高層建造の天ぷらシステム、中:スクリュープレス、右:中間ホッパー)

見学会の説明で聞いたフード系バイオマス廃棄物の全体像の抜粋を記すと、平成18年の資料では、農業・畜産業が14万戸で稲わら等1200万トン、家畜ふん尿9000万トンである。食品製造業が69000事業所で、動植物性残さが490万トンである。食品卸業者は53万事業者で生ごみが75万トンである。食品小売・外食産業が80万事業者で生ごみが570万トンである。家庭等最終消費者が4700万所帯で生ごみが1050万トンも出るとのことでした。

 「油温減圧式脱水乾燥法」システム3(左:ハンマーミル 、中:最高所にあるシステムの機械、右:ミールクーラー) 

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