ジンちゃん日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴ります

島根県立 美術館に行く

2017-04-09 22:42:48 | Weblog
島根県立美術館にいます。
塩谷定好の写真展「愛しき者へ」を鑑賞しています。
いわゆるベス単調と言われる軟調のボワーとした写真の数々です。
最近こうした絵画風と言われる写真が見直される傾向がありますが、どこかにピントがビシとあってなければと思いつずけて写真を撮り続けてきた人間には若干抵抗がありますね。
でも赤崎の漁村の風景やミス松江の女の人を撮った写真には心惹かれました。
ベス単調で無い肖像写真もかなりありましたが、一番いいなと思った写真は禅僧をビシッと撮った写真です。
同時に開催されていた「森山大道の愛したパリ」と「奈良原一高の愛したベネツィア」展もみてきました。
大道の革張りの椅子の写真には目が釘ずけにされました。
午後2時から大道の講演会があるようなんで聴いて帰ります。




県立美術館で森山大道の講演会(司会者との対談)を聴いてきました。
今やアラーキーか森山大道かというくらい世界的に有名になった森山大道。
浜田のアラーキーは、1970年頃打倒!篠山紀信を目指して写真に真面目に取り組んでいました。
その頃森山大道は、多木浩二や中平卓馬 高梨豊らと「プロブォーグ」という写真集団を結成してブレ、ピンボケ、あら粒子というそれまでの既成の写真をぶっ壊すような写真を次々に発表して写真界の注目の的でした。
彼等の写真理論も理解できなかったし、森山の写真にも心惹かれることはありませんでした。ただ中平の写真には時々気になるものがあり 追いかけていましたが。
あれから40数年間たち、もちろん大道の写真の良さもわかるようになってきました。(森山大道だけでなく 、紀信も今は認めています)

会場は超満員でした。
若い人たち若い女の子の姿も目立っていましたね。
大道は、朴訥に坦々と自分の写真について語っていました。

多くの共感する言葉がありましたね。
以下に書いておきます。
①被写体が撮られることを嫌がる、クレームをつけられることがあるかもしれませんが 、カメラマンが撮る必要があるときは断じて撮るべきです。もちろん出し方には配慮すべきですけど。
②新宿を遠野を撮るのではなく、新宿で遠野で撮るべきである。
③テーマを決めて撮るのではなく、気がついたらバンバンとるテーマは後から付いてくる。
④カメラを持って外に出よう!世界は刺激に満ちている。

この森山大道の講演を含め 俄然浜田のアラーキー、写真への情熱がぶり返してきました。
コメント
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