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安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

Suicaをカード式に戻す

2010-01-16 22:30:18 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
2009年2月2日付エントリで既報の通り、現金チャージのみ可能なEASYモバイルSuicaを試行的に1年間、使ってみたが、いろいろ考えた結果、カード式のSuicaに戻すことにした。

EASYモバイルSuicaを1年間使ってみた結果、他の電子マネーと併用する場合に全てを携帯に収めればカードの数が減らせる、常に携帯しているので忘れることがない、等のメリットがあることがわかったわけだが、一方で、駅の自動券売機や自動精算機でチャージできないことが次第に致命的になってきたからだ。キヨスク等の商店で現金チャージができるのもJR東日本管内だけなので、EASYモバイルSuicaは東日本管内から出ると、事実上現金チャージの手段は全くない。

これは、JR東日本管内から出ることの多い私にとって相当致命的である。その上、自動精算機で現金チャージができないということは、例えば到着駅で出場時にEASYモバイルSuicaのチャージ額が足りないと判明した場合、どうすることもできないのである(改札内にチャージできる商店があればいいが、そうでない駅も多い)。

このチャージの問題は、EASYモバイルSuicaから、クレジットカード利用の通常のモバイルSuicaに移行すれば解決できるわけだが、いつなくしたり落としたりするかわからない携帯電話にクレジットカード情報を登録するなどというのは、現金・預金盗難の危険をみずから進んで引き寄せるようなものだ。利用していらっしゃる方々には申し訳ないが、私は今後も余程の事情がない限り実行はしないであろう。

さて、EASYモバイルSuicaというのはもともと自分名義のクレジットカードが持てない学生向けに導入されたシステムであり、カード式Suicaの代わりに通勤・通学に使うことを想定して作られている。長距離移動での使用なら、ICOCAエリアでもチャージできるカード式のほうがはるかに便利である反面、先に挙げたEASYモバイルSuicaのメリット(他の電子マネーと併用する場合に全てを携帯に収めればカードの数が減らせる、常に携帯しているので忘れることがない等)が、カード式Suicaを捨ててまで移行するほどのものかと問われれば、大半の人の答えはノーであろう。これに加えて、カード式と比べてさしたるメリットもないEASYモバイルSuicaを使うことによりJR東日本に自分の移動履歴を捕捉されてしまうデメリットを加えると、どう考えてもカード式Suicaに戻る方が正しい選択だとしか思えなくなったのである。

こうして、当ブログ管理人のほぼ1年にわたったEASYモバイルSuica利用実験は終了した。JR東日本管内の短い距離における通勤・通学用にはそれなりに使えるシステムではあるものの、JR東日本管内を超えた長距離移動を頻繁に行う利用者にとってはカード式から乗り換えるほどのメリットはないというのが試行を終えての結論である。もっとも、この結論にたどり着くであろうことは試行を始める前からある程度は予想をしていたのだが…。

クレジットカードを使う場合や、JR東日本管内の新幹線を割引で利用することが多い人を除けば、Suicaはカード式で使うほうがやはり便利だと言える。
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