<2018年回顧>
今年の漢字は「災」。今年は災害が次々と京都にも襲来した。
●6月18日朝、午前7時58分、我が家も揺れた。震度5強。大阪府北部地震。高槻で女児がブロック塀の倒壊で死亡。鉄道などマヒ状態。
7月は岡山や広島に甚大な被害がでた西日本集中豪雨。左京の土砂災害警戒地域だけではなくて高野川・鴨川が増水し、わが校区の近衛中学校、第四錦林小学校など市内に多くの避難所が開設された。吉田山北東部でも土砂が崩壊した。幸いにも怪我人もおられなかったが、自主防災会が各所で避難所の運営にあたられた。
●そして台風。7月には逆走台風12号、8月には台風20号そして9月4日には暴風台風台風21号では関西空港が水没しタンカーが橋に衝突、京都でも戦後最大級の風速40メートル近い暴風が吹き荒れた。各所で倒木や屋根が飛ぶといった被害も出た。吉田山でも大木が倒れ、花背など北部山間地域では何万本という倒木と電柱が倒れて長時間にわたり停電、また猛烈な暑さで熱中症の搬送が増えて、夏まつりなど中止になったところも。
この夏から秋にかけては、避難所や倒木の現場に走り、また市民から相談を受けて、この4月から総務消防委員会副委員長としてこれらの災害対策や総括と教訓を生かすように提言などし、補正予算も迅速に編成され可決して、復旧に京都市あげて取り組まれ、また吉田山の倒木の処理にも吉田山の里山を再生する会のメンバーと共にぼく自身も作業に汗を流したのでした。
●京都市会では、2月市会で代表質問に立ち、世界文化自由都市宣言40周年と国際交流会館、琵琶湖疏水通船事業、科学地球儀の青少年科学センターでの設置、「地球温暖化対策と再生可能エネルギー」、地球環境京都会議と「京都宣言」の発信、加えて、市バス・地下鉄事業や宿泊税と民泊問題など質疑。
●京都市会は急増する民泊問題で議論伯仲。2月市会では民泊問題については,集中審議。市民や宿泊客の安全・安心や,市民生活との調和が図られるルールとなるよう,民泊の事業者等が地域住民と協定を締結することを努力義務に加える修正を行い可決。
ところが我が家の隣の家がゲストハウスに。青天の霹靂!いやはや。5月市会では簡易宿所に関連する「京都市旅館業法の改正に関して条例」討論に立ち、監視指導の強化、防火対策の徹底、防音対策も積極的に指導し,法令等を守らず市民生活を脅かす事業者に対しては断固とした措置を採ることを求めました。
●総務消防委員会 副委員長に
8期目の3年間、教育福祉委員会でしたが、この4月から行財政局、総合企画局、消防局、そして選挙管理委員会などを所管する総務消防員会に所属し、副委員長を拝命。特に集中豪雨、台風被害と防災や危機管理、公契約条例や財政、行政改革や岡崎地域の活性化、ヘイトスピーチなど議論を重ねました。
●3月には、早春の市政懇談会」を、また12月には「晩秋の集い」を開催、1部では未来の京都公共政策研究会として門川市長を招いて「新たな地域力の創造を!」をテーマにシンポジウム、2部では市政懇談会。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。なお、<未来の京都公共政策研究会>の成果として「地域に根づく再生可能エネルギー」の報告書を春に出版。8月からレジリエントシティ、左京の課題、健康長寿のまちづくりをテーマに3回の研究会を開催。
●さて2017年秋の解散総選挙後、民進党が分裂。地方自治体議員フォーラムの代表として、何度も東京日帰り。2月の民進党の最後の大会では、閉会の挨拶を。また5月にはあらたな国民民主党が結成され、地方自治体議員フォーラムも開催。井手英策慶応大教授の講演「尊厳ある生活保障ー頼り会える社会の構想ー」は迫力ある熱い話でした。
自民は安倍政権が継続、一強多弱の政治状況が続いていて、来夏の統一自治体選挙や参議院選挙を控えて野党はどうなるのか、なあ。
ところで、京都市会では民進党京都市会議員団から国民・みらい議員団に名称変更。しかし夏から秋にかけて2人の議員が離脱して5人の少数会派になり、さみしい限り。
●議員団では、1月末に他都市調査で、柏市、大和市、川崎市、新潟市、三条市を、また7月には岡山、大分などを調査。総務消防委員会では、川崎でヘイトスピーチ対策、東京では宿泊税、札幌市では救急センター#117など視察。
連合京都議員フォーラム研修会では、京丹後市と舞鶴火力発電所を視察。8月には東北自治体議員フォーラムに呼ばれ、帰途、陸前高田から気仙沼、南三陸、石巻など2年ぶりか駆け足で復興の様子を視察。
●4月には山田知事勇退を受けて知事選挙、西脇隆俊さんが知事に。明るいニュースは本庶佑京大特別教授がノーベル賞医学生理学賞と受賞、京大には多くの報道陣が詰めかけてました。
●世界では、平昌(ピョンチャン)冬季五輪が2月にあり、日本の選手団は奮闘したが、韓国と北朝鮮の選手が南北統一旗を掲げて南北の融和への道がつけられ、韓国の文大統領と北朝鮮の金委員長が4月に板門店初めて会談したのも明るいニュース。と思いきや、日韓関係は徴用工の問題などあり、いまだ関係がぎくしゃく。
そして、トランプ大統領と金委員長が6月にシンガポールで史上初となる米朝首脳会談。朝鮮戦争以来、敵対関係にあった米朝両国の首脳が直接会談したのは意義は大きいと思うが、その後、北朝鮮の「非核化」がどうなるのか。
一方、トランプは輸入制限発動、米中摩擦が激化して、米中間選挙では、上院で共和、下院で民主が勝利したが、アメリカ社会もの分断がますます進んでいくのか。クリスマスには株の暴落もあり、先行き不安。
●スポーツは、冬季五輪平昌(ピョンチャン)大会で、印象にフィギュアスケートの羽生結弦選手やカーリング女子の「そだねー」。
日大アメフト部選手が危険タックル。日本レスリング協会のパワーハラスメント、日本ボクシング連盟の山根会長のことも連日テレビを賑わせたなあ。
テニス・大坂なおみが全米オープン優勝したことや大リーグ大谷翔平選手の活躍は清涼剤。
●この1年、災害に対する対応の点検と教訓をどういかすか、自助、共助、公助の在り方をもう一度問い直しながら、京都を災害に強いまちづくりをどう進めるのか大きな課題です。地域の力が問われます。これからも、市民のみなさんとともに安心・安全なまちづくりに尽力を尽くす決意です。
●この1年、歯痛では多少苦しみましたが、風邪をひくこともなく、健康にして、剣鉾も差せたし、地域での様々な活動もできたし、おふくろも元気に92歳の誕生日を迎えたし、私的にも元気に過ごせたことに感謝
また1年も市政の発展、市民生活の向上、まちづくりに寄与できていれば、幸いです。ご支援いただいたみなさんに心より御礼を申し上げます。
●そして、来年1月には古希を迎えますが、この32年8期の実績と経験を生かして、2019年4月7日が投票日の市会議員選挙へ9期目の挑戦をします。定数8人に現職の8人に加えて2人の元職と5人の新人が立候補するという大乱戦。バトルロイヤルです!
●これからも京都市政の御意見番として、生涯現役で団塊の世代、シルバー世代の代表として、未来の京都のために、左京区民の生活の向上、まちづくりにまい進する決意です。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。